客観視することの難しさ ―水跳ねの話―

(読了目安9分)

33歳の女性K子さんが、愛に一歩近づいた話です。
長めの投稿になったので、時間があるときにゆっくりどうぞ。

・・・

以下のような女性がいたら、長く愛されると思いますか?

一流大学卒業

書道・茶道・花道師範

資産家

3ヶ国語マスター

調理師免許所持

管理栄養士免許所持

教員関連の免許多数所持

趣味は読書とジョギング

そして上記に加え、


足がクサイ

歩き方が雑

トイレを汚したまま出てくる

洗面所を使うと水跳ねがある

ドアの閉め方が雑

食事中にクチャクチャと音を出す

人の話を否定する

鼻をいじるクセがある

愚痴が多い

いつもしかめっ面

他人を悪く言う

冗談を理解しない

挨拶ができない

返事ができない

ウソをつく

時間を守らない


前半は「表向き大切なこと」、後半は「人として大切なこと」です。


書くまでもありませんが、上記のような女性は絶対にモテません。
男性が近づいてくる可能性はありますが、彼女を愛したくて近づくのではなく、お金目当てで近づくということは想像できますよね。


上記のような女性が絶対にモテないのは、後半部分、「人として大切なこと」が理由なんです。
後半部分というのは、独身女性が長く愛されるための結婚を考えた時に「汚点」になり、しかも歳をとるほど他人から指摘してもらうことが困難になるものです。
たとえば高校生までなら、同居の親や兄弟、そして遠慮のない友達がガンガン指摘してくれるかもしれません。
しかし、大人になり、30歳を過ぎて親元を離れたり、一人暮らしなどになったりすると、ほとんど誰からも言われないまま放置状態になるものです。


実際みなさんも自分より年上の人に対して、上記後半部分が気になっても、指摘しないですよね。


では次です。

以下を考えてみてください。
後半がポイントです。


一流大学卒業

書道・茶道・花道師範

資産家

3ヶ国語マスター

調理師免許所持

管理栄養士免許所持

教員関連の免許多数所持

趣味は読書とジョギング

・・・

歩き方が美しい

トイレを出た後はいつもピカピカ

洗面所を使ったあとはいつもピカピカ

ドアの閉め方が丁寧

食事中のマナーが良い

人の話をよく聞ける

愚痴を言わない

いつもニコニコ

他人をほめる

冗談を理解できる

挨拶が元気にできる

気持ちよい返事ができる

約束を守る

時間を守る

ウソをつかない


どうでしょう。
こんな女性がいたら絶対にモテます。
後半部分は「愛・知恵・大人の思考」ですから、モテないはずはなく、たとえ前半部分が「高卒・資格なし」だけだとしても、彼女を中心とした輪ができます。


これが、マスターがいつも言う、

「愛は学歴やお金、美貌、資格は関係ない」

ということです。


自分を磨くために、習い事や資格など、積極的な活動をしている女性もいますが、そんな女性が挨拶もできず、時間も守れないようでは順番が逆です。
「人として大切なこと」が基本です。
長く愛されないのは、人として大切なことができていないからです。


以下、客観的に自分を観察し、愛に近づくヒントにしてください。



◎K子さんとの出会い


「客観視することの難しさ」について話すとき、いつも思い出すことがあります。


以前、こんなことがあったんです。


マスターの店に、長期の体験学習を前提として、一人の女性がやってきました。

その女性K子さんは33歳、東京出身の小柄でかわいい女性でした。

20代のころは都心でOLをやり、公私共に充実した毎日だったようですが、やがて「このままじゃ将来が見えている!」とのことで、2年かけて資格をとり、自営業を始めました。


29歳から始めたその仕事は順調でしたが、やはり「このままじゃ将来が見えている!」という心境になってしまい、「自分の幸せは結婚だ」と確信したんだそうです。


K子さんは、人生で数人目の男性と、結婚を前提に付き合い始めました。




しかし・・・




結局彼とはうまくいきませんでした。
そして、「全てをリセットして人生を再スタートさせるためのきっかけ」として、マスターのところに来たんです。


彼女の悩みを簡単に書くと

「好きな人からは二番目以下の存在にされる」

「告白してくれる男性には興味がもてない」


というものです。


身に覚えのある女性もいるかもしれませんが、「妻子持ちの男性との不倫関係なら続くけど、いざ彼氏ができると短い」、・・・そんな感じの悩みです。


これにはちゃんと理由があります。


以下に続きます。


◎客観視することの難しさ ―水跳ねの話―



マスターの家族と一緒にK子さんの新しい生活が始まりました。


K子さんから

「悪いと思うところは遠慮なく指摘してください!」

との要望があり、マスターもマスターの妻も、普段の生活を通して、彼女のためにいろいろと助言をしました。


K子さんが「男性にとって一番の女性」になれない理由はたくさんあったんですが、その中で記憶に残っている出来事を以下に書いてみます。

「確かにこれでは知恵のある男性はまいっちゃうだろう・・・」


と思ったことの中に、洗面所を使ったあとの「水跳ね」がありました。


その水跳ねは、K子さんのキュートさやセレブ感からは想像できない「大きな水跳ね」だったんですが、指摘し続けたところ、ほんの数日で直り、以後、水跳ねはなくなりました。
「水跳ね」をしていることに気づかないまま過ごした33年間に終止符を打つことができたんです。


長期滞在の後、久しぶりに実家に帰ったK子さんは、自分の家族が「水跳ね」をしていることに初めて気づき、マスターにメールをくれました。


「マスター、私の家族、水跳ねやってました・・・」


K子さんが実家に帰った日だけ家族が水跳ねをしたということではないんです。
33年間の水跳ねに、彼女が気付くことができたんです。


この発見は、彼女にとって、とても大きな出来事だったようでした。

「普段自分がなにをしているかわからない」

ということがわかったからです。


他にも、問いかけに対して「イヤ」という言葉を連発したり、姿勢が「猫背」になってしまったり、歩き方がドスドスとうるさかったり、ドアの閉め方が雑だったりと、「男性を遠ざけてしまう要素」がたくさんあったK子さんでしたが、これらは全て、K子さんの家族もやっているため、家族には指摘できないものだったんです。


K子さんが男性にとって一番になれなかった理由は簡単です。
男性はK子さんを「一生のパートナー」として見ることができないからです。
マスターが独身だったら、もちろん一生のパートナーとしてK子さんを選びません。


彼女が「不倫相手」としてなら続くのは、男性としては、K子さんの悪いクセを一時的に我慢すればセックスはできるからです。
一緒に生活をするわけではないですから、肉体関係をメインとした「遊び相手」としてなら、なんとかオッケーだったわけです。


◎クチャクチャ


あえて「汚点」と書きますが、「水跳ね」に代表されるK子さんの汚点は、とても冷静な自己客観視か、または、他人からの助言で自分を変えていくという方法でしか改善できないものです。


その理由としていくつかあります。


家族は、身内であるK子さんの振る舞いに慣れてしまっていて気づいていないんです。
もし、気づいて助言したとしても、家族からの言葉は「口論」になりがちで「効き目」がないことがほとんどです。


会社や友達の集まりでも、多くの場合、水跳ねや猫背の指摘はしてもらえませんし、「占い」や「宗教」でも水跳ねや猫背の指摘はしてもらえません。


彼女にとって大切なことは、占い師の「あなたはありのままでいい・来年からは運気が上がる」とか、宗教の教祖の「先祖霊の供養ができていない・奉仕の修行をやりましょう」という言葉ではなく、「水跳ねはだめです」という助言なんです。
しかし、誰も言ってくれないなら自分で自分をチェックするしかありません。


みなさんも、自分になにか「汚点」があっても助言をもらえず、気づけないことがあります。
たとえばクチャクチャと音を立てて食べる女性Y子さんがいたとします。
あからさまにクチャクチャと音を立てて食べると、周りの食欲がなくなりますよね。
もちろんそんなことでは出会いはなく、彼氏もできません。


本人はそのクセと一緒に生きてきたわけですから、もちろん気づきませんし、家族もそのクセの中で生きてきていますから、本人同様、気づいていません。
というか、両親も同じクセがある可能性もありますから、家族ではどうしようもないんです。


周りの人たちは、Y子さんのクセについて触れることなく、食事のときはなんとなく距離を置くようになります。
そしてY子さんを食事に誘わなくなります。
Y子さんは、自分が避けられる理由がわからず、自信をなくしてしまっていますから、表情も明るくなりません。


そんなとき・・・


もしそのクセについて正直に伝えてくれ、対応策も提示し、改善のためにとことん付き合ってくれる誰かがいたらどうでしょう。
すごいことですよね、30年分のクセがなくなるんですから。
ですが、それを実現するには、Y子さんがまず自分の「汚点」を自覚する必要があるんです。


そのためには何度も何度も指摘してくれる人が必要です。
通常、他人の悪いクセを指摘する作業は、指摘する側にとって負担です。
指摘された側も、そのたびに「言ってくれてありがとう・感謝します」なんていう気持ちにはなれません。


それでも相手に愛を込めて助言し続けることができた場合だけ、その人のクセは直るんです。
初めに書いたK子さんは、挫折を体験し、人生をやり直す気があったことと、たまたまマスターとの縁があって悪いクセを直すことができました。


さて、人間なら誰にでも、「悪いクセ・汚点」があります。
ひとつひとつは軽微なものかもしれませんが、それらが重なると、大きなものになることもあります。
K子さんは、30歳を過ぎても自分を客観視できず、短い恋愛や不倫など、「2番目以降の女」のままでした。
長く愛されるには、「1番目の女性」になる必要があることに、みなさんも異論はないと思います。


客観視することは難しいです。
できることなら、信頼できる同性に相談し、悪いクセや汚点について指摘をもらってください。


以上です。
最後までありがとうございました。

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