イライラについて

(読了目安5分)

イライラする人は長く愛されませんから、長く愛されたいと思っているならイライラするのはやめましょう。


・・・と言っても、イライラしちゃうんですよね。


では、どうやったらイライラしなくなるのか、今回はその答えのヒントです。
簡単に言えば「人間の不完全性を信じる」ということです。
本質はたったこれだけですが、もうちょっと考えてみましょう。


「感情はコントロールできない」と考えがちかもしれませんが、命にかかわるような問題は別として、日常的な生活での感情コントロールは、トレーニングすればある程度できるようになります。
たとえば包丁の使い方も、練習すればコントロールできるようになりますし、車やバイクの運転も、根気良く練習すれば、思い通りにコントロールできるようになっていきます。
どんなことでも、反復練習するほど上達するのと同じで、「自分」という乗り物を危険な道具にするかどうかは、感情コントロールの練習を地道にできるかどうかにかかっています。


前回の投稿で、批判は自分に返ってくるということを書きましたが、怒りの感情というのは、相手を批判するだけでなく、ヤケになって自分を粗末に扱う結果にもなり、最終的には自分に返ってきます。


「仕事の目的は幸せになること」という言葉ありますが、それはもちろんその通りです。
仕事は、チームワークで社会貢献をし、自分も幸せになるためのものです。
会社の「理念」にも「社会貢献・平和・幸せ」などの前向きな言葉が並んでいますから、「仕事でイライラ」というのは、そもそもその時点で矛盾です。
みなさんも、「イライラしているときの感情」を思い出してみてください。
そんな感情から生産されたものを手に入れたいと思いますか?
たとえばマスターがイライラしながら作った食事を、みなさんは食べたいと思うでしょうか・・・
社員がイライラして苦しんでいたら、その会社の存在意義はすでにありません。


参考までに、相手の言い方や態度が自分の考えと合わないときや、相手がイライラしていて自分もイライラしそうなときなどは、状況に応じて以下のように考えることがあります。


ちょっと多めに書いてみました。

「自分がきっとなにか間違えたんだろう」

「なにか誤解させてしまったかな」


「その価値観の違いこそが自分を自分にしてくれている」


「この状況は人間が不完全なことの証明になる」


「自分が正しいと信じると争いになる」


「勝つ相手は自分だけで充分」


「耳が聞こえることや日本語がわかることに感謝しよう」


「相手の言葉は単に空気の振動」


「相手は発達障害かもしれない、なにか協力できないか」


「相手は精神的な病気かもしれない、なにか協力できないか」


「この人、見た目は大人、頭脳は子供(逆コナン)」


「この人、なにかイヤなことがあったのかな」


「これは心の耐久テスト」


「人がおかしなことを言う(する)のは寂しさが原因」


「逆の立場だったら自分はどう対応するだろう」


「今の自分は愛をそそいでいるか」


現在のマスターは、30年前と比べればほとんどイライラしなくなりましたが、イライラしなくなったのは、地道な努力の結果です。
「イライラしない保証があれば努力するのに」では、生涯イライラしますから気をつけてください。
「なにかいいことがあればイライラしないのに」、ではなく、まず努力をすることです。
大人の愛は「先払い」ですからね。


努力をすると見ている世界が変わり、「いいこと」を「いいことだ」と理解できるようになっていきます。
たとえば自動車の運転技術大会があるとします。
「金メダルをもらえるなら練習する」ではないですよね。
練習したから金メダルが手に入るんです。
先に相応の努力をしたから高いスキルが身に付き、優勝できるわけです。
人生も同じです。
「愛してくれたら愛してあげる」ではありません。
先に愛をそそぐから愛されるんです。
自分も含めて愛をそそぐ技術が身に付けば、愛は手に入ります。


イライラは、他人との付き合いの中で、「他人の態度はこうであれ」という「依存」から生まれます。
愛を手に入れた人は他人の態度に依存しませんから、イライラはなくなります。


どうやったらイライラしなくなるのか・・・上記の考え方よりもさらに深く考えてみたい人は、このnote全体を参考にしてください。
理解できればおのずと人間関係も変わっていき、なにかあったとき、イライラは今よりも少なくてすむはずです。

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