電池は気合で充電できますか?

(読了目安4分)


「電池は気合で充電できるか」という内容です。



<クイズ>

乾電池で動くオモチャがあったとします。
遊んでいるうちにオモチャが動かなくなったので、乾電池を取り出し、取り出した乾電池を30秒間ほど手に握りしめ、電池に対して「復活してください」と祈った後、電池を戻しました。


スイッチを入れると、そのオモチャはどうなると思いますか?




・・・




答えは・・・






ほんの少しの間、動くようになります。



理由は、電池の力が少し復活したからです。


ではどうやって復活したと思いますか?


祈ったことで復活したと思いますか?
それとも、他の理由によって復活したと思いますか?


本質を簡単に書くと、乾電池が体温によって加熱されることで、乾電池内の化学物質の反応が促進され、一時的に電力が復活したことが本質的な理由です。
そのため、ほんの少しの間、オモチャが動くようになったわけです。


マスターは「ネパール」という国に縁があるんですが、科学的知識がほとんどないネパールの山奥の村人でさえ、かまどの灰の中に乾電池を放り込み、一時的に電力を復活させることを知っています。


復活の条件は、あくまでも、乾電池に「熱」を加えることがポイントです。


ということで、「電池は気合で充電できますか?」


この回答は、


「気合だけでは充電できません」



となります。


もし「気合」で充電できるなら、同じ条件の乾電池を2つ並べ、離れたところから一方の乾電池に「気合」を送り込み、一方の乾電池はそのまま無視しておき、その後、2つの電池を比べてみる必要があります。
自称「気合で充電できる」と言う人がその実験をしても、おそらくその2本の乾電池に変化はありません。


これは余談ですが、温めることで乾電池の電力が回復するなら、「季節」という要因も頭に入れておく必要があります。
真冬、寒いと電池の力は弱まります。
ですから真冬に動きが止まってしまったオモチャであっても、気温が上がる真夏になったら動くこともあるわけです。
また、機械の動きを滑らかにする効果のあるグリス(潤滑油)の硬さも、冬は硬く、夏は軟らかくなりますから、冬では動かないオモチャであっても、真夏の熱でグリスが軟らかくなり、動きやすくなったということも考えられます。


「化学反応の促進」と「グリスの軟化」により、真冬に動かなくなったオモチャが、真夏に電源を入れたら少し動くことも充分にありえるわけです。

ということで、本質は、
「電池は熱を加えると少し復活する」
です。


しかし、スピリチュアルの世界では解釈が違います。
これまでマスターが、「心霊写真・オーブ・ミステリーサークル」などについて書いたことを思い出してもわかると思いますが、スピリチュアル系の指導者が、「電池は不思議な力で充電できます」と言っていることもあります。
こんな指導者にのめりこんでしまうのは危険なことです。



今回の「電池の充電」に限らず、生きていれば、「不可解・不思議」な出来事が起こります。
そんなとき、すぐに「霊・神・大いなるもの」の仕業だと考えるのではなく
「私の経験では理解できないが、きっとなにか理由・仕掛け・仕組みがあるんだろう」と考えてみてください。

不思議なことの例として、「マジック用品」のデモムービーが教訓になります。
下記マジックショップの紹介動画を見ると、とても不思議です。
しかしこれは全てマジックとして売られているものです。

マジックショップM

マジック用品だとわかって見れば、「私の経験では理解できないが、きっとなにか理由や仕掛け、仕組みがあるんだろう」と素直に思えるはずです。



「不可解なことにはきっと理由がある」というのはみなさんの人生も同じです。
「なんで彼氏ができないの? なんでこの愛は続かないの?なんで就職したいのに採用されないの?」など、いま理解できないことでも、「私の経験では理解できないが、きっとなにか理由があるんだろう」と考えてみてください。
実際、人間関係や仕事が思い通りにならない場合、それには必ず理由があります。

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