批判は自分のことができてから・幸せになる練習が先

(読了目安5分)

「人を批判するのは自分のことができてからにしましょう」

「幸せになりたいなら、幸せになる練習が先です」
という話です。


「自分のことができる」というのは、「なりたい自分になっている」ということです。
「自分との約束を守っている人」と言ってもいいかもしれません。
代表的なものは、ダイエットや禁酒、時間を守ること、そして既婚者なら、結婚式の「愛の誓い」を守り通せているかどうかなどです。

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幸せな人は感情的になって他人を批判しませんが、その理由は、幸せな人は、感情的になって怒る必要がないからです。


一方、自分の不幸を他人のせいにし、感情的になって他人を批判している人は、「自分が正しい」と思い込んでいます。


しかし、もし自分が正しいなら、その人はすでに幸せになっているはずですから、感情的になって他人を批判する人は、「自分が正しくない」ということを、大きな声で自白しているのと同じです。
感情的になって人を批判する人は、正しくないんです。


自分も正しくないわけですから、他人に対して「おまえは間違えている!」と言えるはずもありません。
言えば批判の応酬になり「どんぐりの背比べ・50歩100歩」です。
「おまえは3回ウソをついたけど、私は1回だけよ!だから私が正しい!」
こんな口論に知恵があるとは言えませんよね。
ですから、人を批判するなら、自分のことができてからにしましょう。


そして自分のことができるようになれば、感情的な批判などしなくなります。
なぜなら、自分のことができる人は、幸せになっているからです。
幸せな人はストレスがありませんから、感情的になって他人を批判することはありません。


さて、では、「自分のことができてから」という言葉についてです。
自分のことができれば幸せになれるわけですから、「自分のことができるようになる」というのは、「幸せになる」と同じ意味です。
幸せになるにはどうすればいいか、その考え方について書いてみましょう。


みなさんは幸せになりたいですよね。
では、幸せになるためには、なにが必要だと思いますか?
お金でしょうか・・・違いますよね、お金は大きな目で見れば、トラブルの原因になる場合がほとんどです。
幸せになるには、幸せになるための「練習」が必要なんです。
幸せは、決して「お金」で買えるものではありません。
そして、「幸せになるための練習」です、テニスやギターがうまくなるための練習ではダメなんです。


わかりやすくするために、バイクの運転で例えてみますね。
「うまくなりたい・速く走りたい」と言うライダーがいるとして、そのライダーの行動は、大きく2つのグループに分かれます。
1つは、自分の未熟さを外側に求めるAグループです。
タイヤが悪い、ブレーキの性能が悪い、サスペンションが悪いと言い、「自分の責任ではない・練習不足ではない」と考えます。
その結果、業者の言うままに多くの部品を買うことになり、お金ばかり使って結局上手になりません。
情報に振り回され、50歳になってもまだ「タイヤが良ければもっと速く走れるのに」と愚痴を言います。

一方、2つめのBグループは、自分に原因があると考え、「練習」をします。
100万円あるなら、ガソリン代、消耗部品代に使い、練習を続けます。
そして1年後、真剣に練習を積んだ人は、お金ばかりつぎ込んで部品だけを買った人より、運転技術は格段に上達しています。


高価な部品を買うだけでは、速く走れるようにならないんです。
なによりもまず練習が先で、練習を積んだ人が高価な部品を使えば、それなりの効果が出てくるわけです。


料理も同じです。
技術がない人がいくら高価な道具を使っても、料理が上達するはずはありません。
高価な包丁を買うのはいいですが、結局「練習」をしなければ、その包丁を使いこなすことができないんです。
これらのことから、お金を使うだけでは幸せになれないことがわかると思います。
幸せになるには、なによりも先に、幸せになるための「練習」が必要なんです。


「幸せになりたい・長く愛されたい」と願う人の多くは、原因を「外側」に求め、ただ幸せを願うだけで、幸せになるための練習をしていません。
あいつが悪い、社会が悪い、生活環境が悪い、食べ物が悪い、政治が悪いと考え、感情的になって「外側」を批判しています。
そして「お金」さえあれば幸せになれると勘違いし、お金を稼ぐことに夢中になっている人がほとんどです。
バイクで言えば、高価な部品を買えば速く走れるようになると勘違いし、練習する時間をお金を稼ぐ時間に充て、そのお金で部品を買っているわけです。
練習する時間を削っているんですから、運転がうまくなるはずないですよね。
人生も同じです。
寝る間も惜しんでお金を稼ぐのはいいですが、幸せになるための練習はいつするんでしょうか。
「幸せ」というアプリは売っていないんです。



◎まとめ


運転がうまくできないことや、速く走れないことをバイクのせいにし、高価な部品を買うだけで歳を取っていく人がいます。
技術はお金では買えませんから、上達するのは「練習」をした人だけです。


では、人生がうまくいかないことを他人のせいにしていたらどうなるか・・・
答えは明白です。
幸せになりたいなら、不幸を他人のせいにせず、幸せになる練習をしてください。
幸せはお金で買えませんから、幸せになるのは「練習」をした人だけです。

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