宗教 3 「宗教」という痛み止めを選ぶ理由

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前回、「苦痛から逃れるために宗教があります」と書きましたが、「苦痛から逃げられるなら、宗教じゃなくてもいいんです」、とも書きました。
では、なぜ「宗教」という痛み止めを選ぶ人がいるんでしょうか。


◎「宗教」という痛み止めを選ぶ理由


宗教を選ぶ人は、基本的に「真面目な人・主婦」が多いような気がします。
目先の苦痛から逃げるためだけなら、「お酒・男遊び・ギャンブル」、また、「過趣味・過食・ペット」などでもいいわけです。
しかし真面目な人は、性格や環境の関係などで、そういうこともやりにくいかもしれません。
宗教なら、なにか解決方法を教えてもらえそうな気がしますし、なによりも、宗教なら、ありのままの自分をみんなが笑顔で迎えてくれ、否定もされないというわけです。
苦痛から逃れたい人にとって「笑顔で迎えられる・否定されない」ということはとても大切なことなんです。


数ある「痛み止め」の中から「宗教」を選ぶ理由は、「ありのままの自分を認めてもらえるから」「否定されないから」これが最大の理由です。


周囲から、しかめっ面で否定され、苦痛を感じてきた人にとって、同じことの繰り返しじゃたまりませんよね。
否定や疎外されてきた人が、宗教内では認めてもらえるわけですから、宗教にのめりこんでいく理由は充分に理解できます。
「こんなにすばらしい世界があったなんて!」と感じる人がいてもおかしくないわけです。


◎宗教とお金


宗教をやっていない人も想像できると思いますが、信者は、宗教活動のために多少なりともお金を払う場合がほとんどです。
お金を使う理由はいろいろありますが、マスターの目から見れば、お酒やホストクラブ、アイドル系にお金を使うのと似ているように感じます。


お金を払って自分を認めてもらっていることになりますから、その視点から考えれば、宗教も「サービス業」と言え、信者は、

「自分を認めてもらう代わりにお金を払う」

「笑顔で接してもらう代わりにお金を払う」

ということになります。
しかしお金で買う笑顔は、本物の笑顔ではありません。
仕事やお金に関係ないところでの笑顔が、自分も相手も幸せにする「本物の笑顔」です。
その一番の例が、親子や恋人同士の笑顔のやりとりです。



以前みなさんに、「仕事やお金に関係ないところで、あなたに笑顔で接してくれる人はいますか?」と質問したことがあったと思いますが、ほとんどの宗教は、「お金」が関係した上で成り立っていることを覚えておいてください。
実際、ある宗教団体から勧誘を受けたことがあるマスターは、「この男は利益にならない」と判断されたためか、急に冷たくされたこともあります。
多かれ少なかれ、宗教にはお金が必要になります。
それは、「痛み止め」を手に入れるための代金です。

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