マクロビ 5 魔法のメガネ

(読了目安7分)

今回は以下のテーマでマクロビについて書きます。

◎ガン
◎目指すところは「愛」
◎魔法のメガネ
◎40歳差婚
◎マクロビで愛にたどりつけるか

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◎ガン


マクロビの健康効果の宣伝のひとつに、「ガンにならない・ガンが治る」というものがあります。


「人間が健康になった結果、ガンになるはずがないし、たとえガンでもマクロビの力で治る」というものです。
ですから、マクロビの指導者がガンになったら、説得力がありません。
ダイエットの指導者が太っているようなものです。


しかし2大流派のひとつ、「クシ派」の指導者、久司道夫氏は、西洋医学によるガンの摘出手術を受け、その後すい臓ガンで亡くなっています。
また、本人より以前に、一人目の妻もガンで亡くなっています。


マクロビの指導者や、マクロビの実践者たちが「ガンになる」というのはどういうことなのか、深く考えてみる必要があるかもしれません。



◎目指すところは「愛」


マクロビというと「健康食」というイメージですが、もっと大きな視点から見れば、目指すところは「愛」なんです。
創始者や指導者は、マクロビという食事法を通し、愛を表現していく「哲学」だと説いている面もありますからね。
関係書籍には、「平和・心・美・幸福」という言葉も出てきます。
このあたりについて、マスターは、「魔法のメガネ」という本の最後がお気に入りです。

以下に続きます。



◎魔法のメガネ

創始者の桜沢如一氏が書いた「魔法のメガネ」という本があるんですが、その最後の一文がマスターにはとても印象的でした。
こんな感じで書いてありました。


人生を楽しんでいるなら、あなたは本当の「正食人」です。
なにを食べていようが問題ではありません。



この部分はマスターが考えていることと同じなんです。
そして桜沢さんが最後に人類に望んでいるのは、まさにこの部分なんじゃないかと思います。
もしマクロビをやっていないと安心していられないなら、仕事の付き合いや自然災害などでマクロビを実践できなくなったとき、体調や精神的コンディションを崩してしまいますからね。
あれがいいとかこれはダメとか言っていると、その環境がないと生きていけなくなり、人間関係にまで悪影響が出てくるんです。
なんでも感謝しておいしく食べられる心を持っていれば、それこそが最強の「正食人」だと思います。


食べ物が大切なことはよくわかりますが、食べ物より大切なものが、「心」の問題です。
幸せは食べ物が運んできてくれるのではなく、自分自身の責任で手に入れるもの・・・これをいつも忘れないでください。



◎40歳差婚

みなさんは、40歳の女性と結婚する80歳の男性は、なぜ40歳の女性と結婚したいのかわかりますか?
そして、80歳の男性と結婚する40歳の女性は、なぜ80歳の男性と結婚したいのか、わかりますか?


この質問をすると、女性のほぼ100%がこう答えます。


女性:「男性は女性の身体が目当てですよね。女性は男性のお金や社会的地位が目当てです」


マスターが続けます。


マスター:「男性の目当てはそれでいいとしても、女性は、男性の知恵とかかっこよさにもあこがれたりするでしょ?」


女性:「80歳じゃそれ以前の問題です」


マスター:「愛があれば歳の差なんて無関係じゃないの?」


女性:「とは言っても、この場合は関係あります。歳の差、40歳でしょ?」



マスター:「じゃあ、結婚対象は年齢でも決まるわけ?優しいなら80歳でもいいってわけじゃないの?」


女性:「はい、20歳の差ならまだしも、40歳の差はありえませんよ」


上記の女性の意見、どうですか?
みなさんも大筋で同感だと思います。
つまり、女性の99%は、40歳の「歳の差婚」は、「ありえない(愛じゃない)」と答えるんですが、マスターはその意見を聞いて、とても安心しています。
たとえ今は「なにが愛か」ということがわからなくても、「なにが愛じゃないか」ということは、わかっているわけですからね。


「愛」とは、「私もあなたも周りも楽しい」という状態です。
40歳の差がある結婚は、「いったいお互いになにが目的なの?」と、誰もが不信に思いますし、子供もできないかもしれません。
できたとしても、周囲がいろいろな意味で戸惑いますし、父親はすぐにこの世を去るであろうことも容易に想像できます。
子供が将来、胸を張って両親のことを語れない場面も多くあります。
また、女性は、本人の本心がどうであれ、「遺産目当てだ」などと言われます。
40歳と80歳の結婚というのは、周囲にそう考えさせてしまうため、「私もあなたも周りも楽しい」という状態が作れない行動なんです。
「お互いに利害が一致すれば40歳の差でもいい」という2人の判断は、通常は、ありえない判断です。


・・・この話、クシ派の指導者、久司道夫氏とその再婚相手の話です。


久司さんは、妻を亡くしたあと、秘書と言われる女性と結婚しましたが、その歳の差が、40歳ほどあったそうです。
久司さんがするべきことは、元秘書の女性が同年代の男性と結婚し、幸せな家庭を作るための「応援」だったんじゃないでしょうか・・・


久司さんは、アメリカではイチローと同じぐらい有名で、大統領のための食事を作った経験もあるんだそうです。
歌手のマドンナや俳優のトム・クルーズも、彼のマクロビを取り入れている(いた?)ようですし、社会的地位はこれ以上ないほど手に入れています。
また、それに伴いお金も有り余るほどあったでしょうから、きっとお金が欲しくてしょうがない、ということもありません。


彼がたったひとつ欲しかったもの・・・それが、若い女性です(と思います)。


社会的に地位があり、愛について語る立場でしたから、「女遊び」は難しいです。
結局、「結婚」しないと若い女性に触れることができなかったのかもしれません。
若いころ、ちゃんと遊んでおかなかったことが、愛とは遠い「歳の差婚」の一因になっているのかもしれません。


※女性にはわかりにくいかもしれませんが、男性は、究極的には「お金で自由に買える女性」ではダメなんです。
久司さんの場合は、「お金で買えない若い女性」が欲しかったんだと思います。
そうすることで、「私は認めてもらえた」と信じることができたわけです。



◎マクロビで愛にたどりつけるか


マクロビの実践者は女性が多く、基本的に「愛・心・幸福」などを求めています。
しかし、主に上記のような理由から、クシ派の指導者である久司道夫氏には、マスターが定義する「愛」はありません。
実践者は、愛を知らない人が語る愛について勉強しているわけですから、愛の本質を学ぶことはできません。
マクロビの師範の資格を持っていても、時間さえ守れない人がいるのは、そういうことが隠れた理由かもしれません。
仮に、マスターが久司道夫氏の考え方に共感し、マクロビを熱心に実践し続けていたとします。
マスターなら、彼が40歳以上年下の女性と結婚した瞬間、愕然とします。
宗教カテゴリーで書いたように、教祖が生きている宗教を信仰すると、ご利益が大きい反面、教祖が脱税やわいせつ罪で捕まるシーンを見ることにもなるわけです。
久司道夫氏の結婚は、マスターにとってまさにそれと同じです。
彼の考え方は目先の利益を優先していますから、彼のマクロビを実践しても愛にたどりつけません。
だからなのか、熱心な女性マクロビアンの多くは、「愛」とは違うオーラを出しています。
そのあたりについてはまた次回。


以下、今後は以下のような内容の予定です。

・マスターが知る女性マクロビアンの傾向
・指導者は身内から支持されているか
・調理器具は最新がいい?
・電子レンジ? ガス火? 炭? 薪? 生食?

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