ヨガ 5 ヨガパワーか ラブパワーか

(読了目安6分)


◎ヨガパワーか ラブパワーか 


前回書いたように、マスターは、「美容・健康」などを目的としてヨガをやっている20名ほどの女性と生活を共にしたことがあります。
どれほど本気でやっているかは別として、彼女たちの生きる「動力源(健康法)」を「ヨガ」だとしましょう。
言ってみれば、動力源は「ヨガパワー」です。


マスター夫婦は、ヨガはやっていません。
普段の生活の中で、愛とはなにか考えながら、店の経営と子育てをしています。
マスター夫婦の動力源は、「ヨガパワー」ではなく、「ラブパワー」です。


このnoteを読んでくれているみなさんはわかりますよね、ヨガパワーとラブパワー、どっちが強いか。


ヨガは、ラブから生まれたものです。
ラブはヨガの母ですから、ラブの方が強いんです。


ヨガパワーで動く若い独身女性たちの体力は、ラブパワーで動くマスターの妻には及びません。
たとえば、忙しいときは、マスターも昼食なしで連日15時間ほど働きますが、ヨガパワーで動いている女性の中には、昼食をとり、休憩を取り、8時間以下の仕事でも疲れてしまう人がいます。
忙しくなるほどあいさつや返事ができなくなってきたり、昼寝をしたり、早い時間に就寝してしまったりしますし、時には寝坊もします。
また、食事や運動などにこだわる傾向があるため、状況の変化や忙しさに対応できない場合も見られ、自分の理想の生活条件が整わないと不安になってしまいます。


簡単に書くと、「不規則、雑食、睡眠不足」のマスター夫婦の方が強いんです。


不思議ですよね。
健康のためにヨガをやり、よく食べてよく寝る20代の女性が、少食であまり寝ない年上の夫婦より体力がないんです。
しかし、これが現実です。


ヨガをやっている独身女性と「将来の夢」について話してみると、多くの女性が、結婚して子どもを産んで、できれば田舎で子育てをしたいと言います。
これってまさにマスターの妻がやっていることなんです。
ヨガは、ラブパワーにはとうてい及ばず、また、人生をかけて本気でやってしまうと、今度は愛にたどりつけなくなってしまうものです。


人間の体力は、モチベーションが保てなくなった瞬間、いくら優れた身体を持っていたとしても、その力を発揮できなくなります。
そして、モチベーションを保つ力が強いのは、ヨガではなく、愛です。
実際、ヨガをやっている女性でも、彼氏ができればヨガの練習を休む人もいるでしょうし、子どもができればヨガよりも子供を優先するはずです。
ヨガは愛から生まれたものですから、ヨガパワーは、ラブパワーを超えられません。


今、ヨガに夢中になっている人は、地球上で一人になった時、自分はなにが欲しいか思い浮かべてみてください。
そのとき、「人が欲しい」と思うなら、パートナーを得るために時間を使いましょう。
動力源を「ヨガパワー」から「ラブパワー」に切り替えることで、あなたの人生は飛躍的に変わります。

「パートナーよりもヨガがいい」

「地球で一人になってもヨガをやっていたい」

「子どもを産むよりもヨガをやっていたい」


と本気で思っている女性は、生涯ヨガをやってください。
やりたいことをやっていれば、ストレスはないはずです。


これは「宗教」カテゴリーの話になりますが、もともとヨガは、宗教の中の訓練法のひとつです。
宗教も愛から生まれたものですから、愛を超えることはできません。
ヨガの生みの親は宗教であり、宗教の生みの親は愛だからです。


ヨガもいいですが、みなさんは、ヨガを超えたところにある、「愛」を学んでください。
「愛を学ぶためにヨガがある」というのは事実ですが、現代流行している「商業ヨガ」ではもちろん学べません。
また、現代の生活様式では、「出家」という概念がほとんど消えましたから、お寺の中に「本当のヨガ」があったとしても、修行に集中できる人はいません。
愛は日常生活の中で学べるものですし、それが本来の姿です。
特別なことをする必要は全くないんです。



◎効果がないヨガはヨガじゃない


どこかのヨガ教室の宣伝文句に、以下のようなものがありました。


「効果がないヨガはヨガじゃない」



これを読んだマスターは、とっさに心の中でつぶやいてしまいました。


「そこで教えているのはヨガじゃない」



マスターが知る、「ヨガ(商業ヨガ)をやっている人」は、多くの人が、ヨガのためにお金と時間を使い、ほとんどみんな健康的じゃないんです。
もちろんマスターは、「ヨガをやると身体が弱くなる」とは思っていません。
身体が柔軟なこともいいですし、いろいろなポーズをキープできる筋力も大切です。
精神的に目指すところも高いはずです。
しかし、それが「実生活」で役立たなければ意味がありません。
まさかヨガの大会で優勝することが人生の目的ではないはずですからね。
「ヨガスタジオ」の宣伝係としてヨガ大会に出場し、そこで優勝し、周囲から「いいね」をもらっても、楽しいのはほんの一瞬です。
ヨガをベースにした生活をしていないと不安になってしまうまでヨガにのめりこんだり、彼氏ができないからヨガでもやってみようという考え方では、本当に彼氏はできなくなってしまいます。


「商業ヨガ」をやっている女性の多くは、その精神状態が原因で、長く愛されることがないんです。
仮に「ヨガをやったら長く愛された」という女性がいても、それは順番が逆で、長く愛される実力がある女性が、愛の表現としてヨガをやっているだけです。


今後ヨガをやろうか迷っている人は、ヨガをやってなにをしたいのか考えてみてください。
健康になりたいなら、他に方法があります。
出会いが欲しいなら、他に方法があります。
「健康にいい」と思うなら、そう言っている人は本当に健康なんでしょうか。
また、「あの人がやっているから」という理由なら、なぜ「あの人」のマネをする必要があるんでしょうか。



◎結局は


結局、今流行のヨガは、美容と健康、そしてダイエットなどを目的として、アメリカで「商業用」にリニューアルされたヨガだと言えます。
つまり、自分の意思でヨガをやっていると思っている女性のほとんどは、実はメディアの強力なバイアスがかかった提案があってこそ、ヨガをやっているんです。
アメリカがヨガの宣伝に本腰を入れる前は、日本の女性はヨガなんて相手にしていませんでした。
この状況は、以前も書いたように、「大人から遊びを提案されて遊ぶ子供」と変わりません。
この場合の「大人」とは、主にアメリカ(ハリウッド)のことです。
子供の思考だと長く愛されませんから、商業ヨガをやっていると長く愛されない、ということになります。


今この瞬間、商業ヨガをやっていて幸せな人はたくさんいるはずです。
宗教にしても趣味にしても、お酒にしても、その瞬間は楽しいんです。
しかしそれは愛ではありませんから、本当に欲しいものから遠ざかります。
長く愛されたいと願うなら、ヨガを極めることを人生の目的にはしないでください。


自分はなにが欲しいのか・・・いつも自分に問いかけてくださいね。



ヨガについては、とりあえずここで終わりです。
次回からアーユルベーダ系の内容にしようと思います。

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