イライラしない具体的な方法

(読了目安6分)


イライラには

「自分にイライラする」

「他人にイライラする」

「物にイライラする」

などありますが、ここでは主に、一番多いであろうイライラ、「対人関係のイライラ(他人がらみのイライラ)」について書きます。


みなさんがイライラから逃れる方法は大きく2つあります。


ひとつは「気晴らしをすること」です。
そしてひとつは根本的な解決、つまり「イライラしない人になること」です。


前者は「ストレスを解消する生き方」、後者は「ストレスを溜めない生き方」です。
長く愛されるのはもちろん後者です。
以下、イライラしない人になる方法について、考え方をまとめます。



<単純な方法>
人は物事が思い通りにならないときにイライラしますから、イライラしないための単純な方法は、以下のどちらかです。


1:「物事が思い通りになるようにする」

2:「物事が思い通りにならないことを認める」


マスターは2の方法でイライラしなくなりました。
「人生は思い通りにならない」と本気で信じることができれば、「思い通りにならないこと」がおこったとき、それが「思い通り」ですから、「思い通りになってもならなくてもOK」ということになり、イライラしなくなります。


ただ、この考えを反射的に実践できるようになるには、人間の不完全性を理解し、自分に「人生は思い通りにならない」と言い聞かせながら、何年もかかります。
ですからこの思考に至るまでに必要な、短期的な考え方を以下に書いてみましょう。


ひとつひとつが、大きな壁を乗り越えるための「踏み台」のような考え方です。
ひとつでは大きな壁を超えられませんが、積み重ねていくと効果が出てきます。



<具体的な方法>
以下のような考え方や行動が、あなたからイライラをなくしていきます。
参考にしてください。


・私もしてきたことかもしれない
過去、自分がしたことを思い出し、自分も同じことをしてこなかったか考えてみましょう。
だれかが約束を破ったことにイライラしているなら、あなたは約束を破ったことがないか考えてみてください。
同じことをしてきたと気づいたなら、なぜ自分はしてもよくて、相手はそれをしてはいけないのか考えてみましょう。



・判断ミスや連絡ミス

周囲の判断ミスや連絡ミスにイライラしたときは、自分もやってこなかったか考えてみましょう。
やってきたならイライラするのはよくないはずです。
「自分より年上なんだからあんたはミスをしてはいけない」という考え方なら、あなたが自分より年下からイライラされたとき、受け入れることができるか考えてみましょう。



・時間がもったいない
イライラしている時間は、自分を成長させられない時間です。
まして「あいつむかつく!」などとお酒なんか飲んでしまったら、「あいつ」に支配され、成長ができなくなる人生です。
もったいないですよね。
きっとあなたをひがんだ「あいつ」が仕組んだ作戦です。
あいつの作戦に乗って貴重な時間を使うのはやめましょう。




・自分がされたら
自分がイライラされたらイヤかどうか考えてみてください。
もし「イヤ」だと思うなら、イライラするのはやめましょう。



・相談を受けたとき
イライラしている友達から相談を受けた場合、なんと助言するか考え、自分もその助言通りに行動してみましょう。
「イライラしても仕方ないよ、そんなこともあるよ」と助言すると思ったら、同じように自分にも助言してあげましょう。
すんなり聞けないなら、あなたの助言が表面的なものだったということです。



・矛盾や非常識
相手の矛盾や非常識にイライラするなら、まず自分が矛盾なく、常識的な人になれるか考えてみましょう。
自分ができないのに他人に求める人がいたら、あなたはそんな人、嫌いですよね。
自分を嫌うということは自分を愛していないことになってしまいますから、相手の矛盾や非常識にイライラするなら、自分は矛盾なく常識的に生きる努力をしてください。
そうすれば100%矛盾なく常識的に生きることは誰にもできないとわかるので、イライラすることもなくなっていくはずです。




・甘えではないか考える
イライラの原因になった相手と同じことを、もし好きな俳優や偉い総理大臣などがやった場合でも、同じようにイライラするか考えてみましょう。
相手によってイライラしたりしなかったりするなら、相手に甘えている可能性があります。
もし相手に甘えているとわかった場合、逆の立場になったらどうか考えてみてください。
つまり相手があなただけに甘えてイライラをぶつけてくるパターンです。
それがイヤなら、あなたも同じことをしてはいけないはずです。



・イライラする人は子ども
子どもほど、自分のことを棚に上げて感情的になります。
イライラしているとき、自分に対して、「イライラしている人は子ども・子どものままでいいの?」と言い聞かせましょう。
子どもの思考のままでは長く愛されませんから、イライラするのをやめ、優しい気持ちになる努力をしてください。



・イライラできる立場か考える
例外なく誰もが自分の間違いや勘違いによって、他人をイライラさせてきました。
イライラしたときは、自分がイライラできる立場か考えてみてください。
もし自分はイライラしてOKで、相手がダメなら、なぜ自分は特別なのか考えてみましょう。
みんなが自分だけ特別だと言っていたら、負の連鎖は止まりません。



・空気の振動
イライラの原因の多くは、音(空気の振動)によってあなたに伝わります。
空気の振動に対して感情的になるのは得策だと言えるか、考てみてください。



・健康と語学力

日本語の意味を理解できるからイライラするんです。
また、耳が健康だからイライラするんです。
耳が聞こえ、日本語が理解できるあなたです。
健康で頭脳が明晰な自分の身体に感謝するだけでは足りませんか?



・これが私なのか!
イライラした感情を感じたとき、「これが私なのか!」と気付けると、これまで長く愛されることがなかった自分をその場で確認できます。
イライラした自分に愛情をそそぐ人はいますか?
そしてイライラした自分は愛情をそそげますか?
イライラしている自分がまさに長く愛されなかった自分です。
すぐに「やめよう」と思えませんか?



・自分が正しいのか

イライラするということは、

「自分が正しい」

「あなたは間違っている」

と強く信じているのと同じです。
正しい人は幸せになっています。
自分は正しいんでしょうか。




以上です。
このように考える努力は、初めは試行錯誤で苦しいですが、常に考えていると、なんの苦労もなくイライラがなくなります。
みなさんも、はじめは苦労したことでも、練習すればなんの苦労もなくできるようになった経験があるはずです。
それと同じです。


次回もイライラについて続きます。

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