「下から目線」が教えてくれること

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「上から目線」というのはよく聞きますが、今回のテーマは「下から目線」です。


10年ほど前だったか、娘にカメラを預けてしばらくすると、いろいろな写真を撮ってきてくれたんです。
身長が低いですから、大人とは視点が違います。


これが、「下から目線」です。


この写真を見たマスターは、視点が違うと世界が違って見えることを実感しました。
そして、「人間関係も、いろいろな視点から見る必要がある」と改めて感じました。



日常生活の子どもは大人と比べると「下から目線」になり、大人とは全然違う世界を見ています。
日常生活では、その視点から見る世界が子どもにとって全てです。


一方、大人はどうでしょうか。
普段の生活でわざわざしゃがむ大人は少ないと思いますが、しゃがむことで子どもと同じ「下から目線」になることもでき、視点に幅を持たせることができます。
また大人は、その場に立っていても、子どもよりさらに左右に身体を動かす幅が大きく取れますから、「右から目線・左から目線」など、対象物の側面なども見ることもできます。
写真を撮ろうとしたとき、対象物に対して多くの方向からカメラを向けることができるのが大人なんです。


人間はなにか大きな問題に直面してしまうと、心のゆとりがなくなり、解決策や対応を、自分中心の視点だけから探ろうとしがちです。
しかし、それでは大切なものを見落とすかもしれません。


マスターは、考えすぎて頭が固まりそうになったときは、大きく視点を変えて、月から見た地球にいる自分を思い浮かべることがあります。


言ってみれば「外から目線」です。


そうすると、「自分の視点・自分の世界・こだわり」などが、いかに小さいか確認でき、気持ちが楽になることが多いんです。


娘が見せてくれた「下から目線」は、あらためて多角的に見ることの大切さをマスターに教えてくれました。

大人になると身長が大きくなり、下も上も、そして前後も左右も、子どもの視点より多くの幅を持たせた景色を見ることができます。
同じように、心が成長すると、物事を多角的にとらえることができ、多くの視点から最善の方法を選ぶことができるようになります。
そして、物事を多角的にとらえるようになるためには、もちろん多くの人生経験を積み、考えることがなによりです。
いま心に余裕がない人や、問題を抱えている人は、せめて「経験を積めばいろいろなものが見えてくる」ということを思い出し、やがて状況が好転することを信じてください。

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