怒りのコントロール

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◎怒りのコントロール

怒りの感情がトラブルを生むことは間違いないですから、怒りの感情を持たないことが平和に生きるコツになります。

怒りの感情を持たない方法は2つあり、ひとつは文字通り「A:怒りの感情を持たないようにすること」、そしてもうひとつは「B:出てきた怒りの感情を処理すること」です。


A:怒りの感情を持たないようにすること

「怒りの感情」を思い出すと、ある事実に気付きます。

それは、いきなり出てくるものではなく、理由があって出てくるものだということです。

「怒ってみなさい」と言われて怒れる人がいないように、怒りの感情は、いきなり出てくることはありません。


たとえば車の運転では、自分の動きを制限されるような不快な環境や、飛び出しなどで驚いたときに、怒りの感情が湧き出て、人によってはクラクションを鳴らして怒りを表現することもあります。

怒りの感情とは、「不快なこと」の次に出てくる感情です。

ということは、「不快なこと」と感じなければ怒りの感情は出ないことになります。

不快なことを不快だと感じないようにするには、トレーニングが必要ですが、車の運転技術と同じように「反復練習」をすることで、不快を不快だと感じない技術を身に付けることができます。


マスターの場合、思い通りにならないことがあると、「人生は思い通りにならないから、思い通りにならないことが思い通り」という考え方で対処します。

その他「これはドッキリ・生配信されている・心の耐久テスト」などと考えることもあります。


また、多くの場合、他人の「言葉」や「態度」によって怒りの感情が出ますから、たとえば「耳が聞こえるだけでありがたい・空気の振動で怒るなんて感情の無駄遣い・目が見えるだけありがたい・みんなが健康に動けて嬉しい」などと考えてもいいかもしれません。

他にも、約束を破られたときなどは、自分の利益のために不誠実なことをした過去を思い出し、「自分も同じことをしてきたから仕方ない」とスルーできるようになりました。


結婚後、これらを20年心がけるようにしてきたので、徐々に怒りがなくなり、気が付けば人間関係のストレスがない人生になっていました。

車の運転技術は、「交通事故を起こさない技術・同乗者が快適に乗っていられる技術」です。
これは「反復練習」をすると上達します。
怒りのコントロールの技術も、「人間同士の事故を起こさない技術・周囲の人が快適に過ごせる技術」です。
これも「技術」のひとつなので、反復練習をすると上達します。


マスターがやっていることは、一般的には「アンガーマネジメント・アンガーコントロール」と呼ばれているようですが、上記の考え方を実践すると、本当に「怒らない技術」が身に付きます。


B:出てきた怒りの感情を処理すること

怒ってしまうと、その後「怒ってしまった自分」にがっかりすることも多いですが、これは「だって人間だもの」で自分を許すことが一番です。

つまり、自分を含めた「人間の不完全性」を認めることです。

具体的には、マスターは「相手も不完全、自分も不完全、怒っても仕方ない」と考えます。

人間は完璧ではないので、怒らないようにすることができない場合もあります。

怒らない練習を始めたばかりのころは、怒ってしまうことが多いはずですから、「だって人間だもの」を連発することになるかもしれません。
しかしこれも反復することで、怒りの感情に支配される時間が短くなります。


「相手が100%悪い場合はどうするんですか?謝るまで許せないです」という考え方にとらわれてしまう人は、以下を思い出してみてください。

「相手が謝らないとストレスを発散できないということは、相手に感情をコントロールされていることになり、自分の幸せが相手の気分で決まってしまう状態です」


相手が謝らないと幸せになれないということは、自分の幸せを相手に依存していることと同じです。
大人になってしまったら、自分の機嫌は自分でとることができないと平和に過ごすことはできません。



トラブルのほとんどは、「正しくない人間が、自分が正しいと信じること」で起こっています。
「自分だって同じことをしてきた」と、過去の自分を冷静に判断することができれば、怒りの感情も収まるはずです。


また、相手も自分も、様々な環境や価値観の中で育ち、その結果として日々行動しています。
相手も自分も、背景には多くの人間関係があり、極論すれば、相手の態度も自分の反応も、人間の不完全さの「共演」の結果です。
「正解などない多くの価値観の中、怒りの感情を抱えて自分の心を傷めつけるなんてもったいない。私はストレスの共演には付き合わない」と思えれば、怒りの感情も和らぐはずです。


◎まとめ


それぞれの大人が人間の不完全性を認め、多様性を理解できれば怒りはなくなります。

あとは理屈だけでなく、実践ですね。
マスターも努力を続けたいと思います。

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