鉛筆が勝手に動いた!
(読了目安3分)
幼少期の息子が不機嫌そうに言いました。
「あれ?鉛筆が勝手に動いた!ここにあったのに!」
「消しゴムが知らないうちに動いた!おかしい!」
息子にとっては不思議で不快な現象なんですが、みなさんは、子どもが上記のようなことを言った場合、鉛筆や消しゴムが勝手に移動したと思いますか?
または自分で移動したことを忘れただけだと思いますか?
本質はもちろん後者ですよね。
実際、探すとあとから見つかる場合がほとんどです。
また、見つからない場合は、そもそもその場所に置いていなかっただけで、鉛筆が勝手に動いたというわけではありません。
「鉛筆が勝手に動いた!」というのは、息子がまだ子どもだったからいいんです。
しかし大人にも同じような人がいます。
つまり、自分に原因を求めず、外側のせいにしようとする思考の人です。
たとえば、不思議な現象の原因を自分の「無知」によるものだと信じようとせず、「神」のせいだと信じて本質を追求することを放棄し、「自分に解明できないことは神の存在の証明」と信じているんです。
しかし不思議な現象の本質は、自分が無知だからです。
つまり、自分に原因があるんです。
知恵のある人たち(人間の不完全性を理解している人たち)から見れば、なんでもかんでも「不思議な力」のせいにしてしまうのは、子どもの思考と同じです。
この考え方の傾向は、宗教やスピリチュアル系の世界の人によくあるので、気をつけてください。
以前投稿した記事を思い出してみましょう。
「ミステリーサークル・宇宙人からのメッセージ」などで検索すると、「このミステリーサークルは宇宙人からのメッセージ」などと書いてあるスピリチュアル系のサイトがあります。
しかし、実際は人間が作ったものでした。
人間が作ったサークルを「宇宙人しか作れない」と判断するのは、その人にそこまでの知恵しかないからです。
大人の思考の人なら、自分にわからないことを「宇宙人」のせいにはしませんよね。
さらに、「スプーン曲げ・スピリチュアル」などで検索すると、スピリチュアル系の集まりで「スプーン曲げ」に驚愕した女性が、自身のブログで「あれは本物!」と書いているものがありましたが、実際は、手品(メタルベンディングというマジック)だということもわかります。
一般女性が「スプーン曲げは本物の超能力だ」と信じることで、スピリチュアル系の指導者は儲かります。
しかし信じた女性側は、指導者の言うままにお金、身体、時間を使い果たしてしまい、愛から遠ざかる人もいます。
「オーブ」についても同様です。
カメラの仕組みを知っている人にとっては再現できる現象です。
さすがに現代ではミステリーサークルやスプーン曲げ、オーブなどに夢中になる人は少ないですが、まだ人間に解明できない不思議なことはたくさんあります。
「鉛筆が勝手に動いた(原因は外側にある)」という子どもの思考では大人になれません。
大人の思考になれなければ、ストレスばかりでイライラし、平和な暮らしは手に入りません。
そして、ストレスを抱えている人が愛されるはずはありませんよね。
あなたは、他人を責めイライラしている人とは関わりたくないはずです。
子どもの思考のままでは、「原因を外側のせいにする」という価値観の集まりの中で生きることになり、利害が一致している間の短期的な付き合いを繰り返す人生になります。
「鉛筆は勝手に動かない」という本質を見失うことがないようにしてください。
余談:
誰かからなにかイヤなことをされたとき、「同じことをやり返す」「反面教師にする」という2つの選択肢があるなら、幸せになれるのは後者です。
不機嫌そうにされてイヤな思いをしたなら、あなたは他人に対して機嫌良く接してください。
ウソをつかれてイヤな思いをしたなら、あなたはウソをつかない生き方をしてください。
大人の世界では、「私は不機嫌そうにするしウソもつくけど、あなたは私に対していつも機嫌良く誠実でいてください」という考え方が、一番不幸になる考え方です。
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