オーガニック教 １

（読了目安6分）

「オーガニックについて冷静に考えてみましょう」、という内容です。
概して「商業的なオーガニック」に対して否定的な内容です。
今回は主に「オーガニック」と「オーガニックライフ」の定義についてです。

・・・

オーガニックには、明るいイメージと闇のイメージがつきまといますが、問題なのは、一部の企業が自分の利益のために布教している「オーガニック教」、すなわち「商業的なオーガニック」です。


そしてマスターは、以下のような考えを盲目的に押し付ける人を、「オーガニック教の信者」だと考えています。

「なんでも自然じゃないとダメ！」

「加工品はダメ！」

「添加物はダメ！」

「現代医療はダメ！」

「最先端のものはダメ！」

「環境保護で地球を守ろう！」


現在、単純に「オーガニック」に興味を持っている人は、この記事も参考にしながら、その調子で勉強してみてください。
きっといろいろなことがわかると思います。
マスターは、「オーガニック」そのものを否定するつもりはないんです。
伝えたいのは、「商業バイアスがかかった情報に振り回され、自分の軸がなくなってしまうと、愛から遠ざかる」ということです。


オーガニックに興味がない人も、興味がある人も、そして、宗教のようにのめりこんでいる人も、ぜひ読んでみてください。

◎「オーガニック」の定義

オーガニックという言葉の定義はいろいろありますが、一般的なのは「有機栽培」という意味だそうです。
環境や自然に配慮した栽培方法として認知されているもので、それが転じて、広義では「自然との調和」的な思想を意識した言葉として使われています。

◎「オーガニックライフ」の定義

「オーガニックライフ」という言葉の定義は、具体的には以下です。

「地球の環境や自然への配慮ができている」

「エコ志向で生活している」

「自然との調和を意識している」

これらをまとめて「オーガニックライフ」と書くことにします。
ざっくり書くと「自然志向の生活」でいいと思います。

◎オーガニック教

一部の食品関連業界を中心に、「オーガニック」という言葉が流行っています。
有名人の間でもとり入れられ、健康的で美しいイメージで認知されていますが、現代社会で言われているオーガニックは、「商業」がベースになっています。


「商業オーガニック業界」のうたい文句としては、以下のようなものが代表的です。


「気をつけて！現代の食品は、有毒な化学物質や人工添加物に満ちています」

「みなさんもオーガニックで健康ライフ！」

「子供たちの健康のために！」

「あの有名芸能人もオーガニックライフを満喫中！」

「オーガニック野菜はおいしいです！（それが本物かどうかは別として）」


このように、世の中がみんなオーガニック思考になったら、健康的で明るい生活が待っているようなイメージを展開しています。
しかしオーガニックの考え方が極端になると、「オーガニックこそ全て」という考えの「オーガニック教」になっていきます。
オーガニック思考じゃない人を、まるで「悪人」のように批判する人もいます。


しかし、ちょっと考えてみてください。
たとえば、世の中のほとんどが「オーガニック・オーガニックライフ」と言えた300年前・・・今と比べてみんな健康で、美しかったでしょうか。

「健康」については、平均寿命を見ればすぐにわかりますよね。
江戸時代初期は40歳程度、現代日本は80歳以上です。
オーガニックライフの昔は、「若くして病気になる人」や、「病気になって治らない人」が、現代よりはるかに多かったんです。
子供が次々に病気や怪我で息絶えていき、成人でも病気にかかると治療が困難でした。

「美しさ」については、人によって基準がまちまちかもしれませんが、簡単に言えば、みなさんが300年前の人たちの「美しさ」に憧れるかどうかです。
一般の人の髪はボサボサでしたし、肌も日焼けでシワシワでした。
トリートメントや乳液なんかありませんでしたし、美容に気を使う余裕があるのは、ごく一部の裕福な人だけでした。
おそらく現代人の方が、平均的に見てかなり美しいと思われます。

「オーガニック野菜・オーガニックライフ」だけでは、健康や美しさを保てないんです。


「全てオーガニック思考」だと、結局のところ、病気の発見も遅れがちで、一度かかってしまった病気はなかなか治らないことになりますが、オーガニック教の人は、現代医療に対して否定的な場合が少なくありません。

しかし、オーガニック教の人も、現代に生きる限り、

急を知らせる通信網

患者を運ぶ車やドクターヘリ

劇的効果の抗生物質

強力な殺菌剤

精度の高い外科手術

など、最新科学の世話になる場合がほとんどです。


また、

「なんでも自然じゃないとダメ！」

「加工品はダメ！」

「添加物はダメ！」

「現代医療はダメ！」

「最先端のものはダメ！」

「環境保護で地球を守ろう！」

などと言っている人は、「科学の結晶・反オーガニックの代表」と言える、「スマホ」を使ってそんなことをつぶやいていないか、自分を客観視してみてください。

たとえば、宗教やスピリチュアル系の信者でいえば、教祖の指示で犯罪や殺人を犯してしまう事件もありました。
外部から教祖の矛盾を言われると、信者たちはムキになって教祖をかばうどころか、矛盾を指摘した人を批判したりします。

また、もう少し身近なことでいえば、「浮気をする男は嫌い」と言いながら、「あの人だけは違うの」と、不倫相手（教祖）の言いなりになってしまう「不倫教」の信者もいます。

同じように、オーガニック教の信者になってしまうと、人類最先端技術のスマホを使ってオーガニック教の布教活動をすることになります。
しかも布教活動の内容は本質から外れていますから、愛から遠ざかり、長く愛されるはずもありません。
愛されないからオーガニック教をやめられず、結局いつまでもオーガニック教を信じ続け、教祖の利益のために生きる人生になってしまいます。

マスターは、「長く愛されたい」と願う人が、オーガニック教にハマっていく姿をたくさん見てきました。
長く愛されるためには、長く愛されるために必要なことをする必要があります。
オーガニック教は、いくら信じても長く愛されません。

次回以後、以下のような内容で、オーガニックについてさらに進めたいと思います（順不同）。

◎２人のオーガニック教女性
◎オーガニック教は徐々に
◎余談 なぜ現代医療で治らない病気が民間療法で治るのか
◎皇室はオーガニックだけど
◎オーガニックライフの最後の最後に
◎中学生と同じ思考
◎自然との調和　人との調和　（崩壊する人間関係）
◎一昔前にこだわる安心感
◎親のオーガニックのせいで仲間はずれに
◎微量のお酒なら
◎愛するためのオーガニック
◎「商業オーガニック」と「本当のオーガニック」の見分け方
◎白砂糖が身体に悪いなら
◎オーガニックライフに戻るのではなくその先へ
◎オーガニックライフで健康になれるか
◎オーガニックで病気は治るか
◎オーガニックで長く愛されるか
◎オーガニックの酒とタバコ
◎愛するためのオーガニック
◎まとめ

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。