国際結婚の本質

(読了目安6分)

今回の内容は、「国際結婚の本質」です。


以前、マスターの店に「体験学習」で滞在したK子さんという女性がいたんです。
「結婚したい」と言っている30代半ばの女性でした。
K子さんを見たマスターの知人、G子さん(20代後半)がマスターにこう言いました。


「彼女、結婚したいなら外人がいいですよ、日本の男からは相手にされませんよ」


G子さん、はっきり言いますよね・・・
しかし、実はマスターもG子さんと同じ考えだったんです。


みなさんは、K子さんとG子さんがどんな女性だかわかりますか?


簡単に言えば、K子さんは外見的にも内面的にも魅力に欠ける女性で、G子さんは、おおむねその逆です。
「日本の男からは相手にされませんよ」と発言したG子さんは、そのとき、世代も職業も違う3人の男性と同時に付き合っていた女性でしたから、男性が女性になにを求めているか、本質をある程度わかっていました。
G子さんは年上のK子さんのことをズバッと言いましたが(本人には言っていません)、彼女の言葉は実際、本質です。


以下、頭を柔らかくして読んでください。


まずは日本人同士で考えてみましょう。


「歳の差婚」というのがありますよね。
この根底には、歳の差が増えるほど、お互いが同年代から相手にされないという本質があります。


特に女性が若い場合の歳の差婚は、この傾向が顕著です。
仮に、20代の女性と40代の男性の結婚で言えば、40代の男性は、40代の女性から見て「子どもの思考」の男性であっても、20代の女性からは大人として尊敬されやすくなります。


女性は男性と比較し、男性に対して「身体の若さ」を求める度合いは少ないですから、40代の「大人な男性」と結婚できることに抵抗はありません。
一方、20代の女性は、たとえ20代の男性から相手にされなくても、40代の男性から見れば「若い女性」でいられます。
そして、「20代の男たちは子供だから嫌い・私は40代と釣り合うの」と言っていれば、20代の女性は自分が優位でいられます。


歳の差婚の全てが「同年代から相手にされない者同士の結婚」ではありません。
しかしその傾向はとても強いということは忘れないでください。
これが「国際結婚」となると、その傾向はさらに強くなります。


国際結婚の一例はこうです。
以下、外国人男性と日本人女性のパターンで書きますね。
全てがそうだとは書きませんが、かなり多いパターンです。


その女性(A子さん)は、日本国内ではなかなかモテませんでした。
モテませんから、「外国に行けばなにか変わるかもしれない」と海外に目を向けるようになります。
そして外国に行くと、やけにモテたんです。
理由は、日本からやって来た「外国人女性(A子さん)」と、肉体関係を持ちたい現地男性が多いからです。
世の中には、「何人の日本人とやったか」というのがステータスになっている集まりもあります。


「私、外人にはモテるのよね、私って国際派なのかも」と勘違いしたA子さんは、外国人と一緒にいると気分がいいため、外国人とかかわるようになります。
「日本人男性から相手にされない」という「本質」に目をそむけ、「私は日本人じゃ物足りない」という思考になり、さらに外国人と関わるようになります。
外国人の多くはA子さんの身体が目的です。
しかし、中には本気で「結婚」を考えている男性もいます。
A子さんは「私の良さをわかってくれるのは外国人ね」「日本人に私の良さはわからない」「外国人はみんな女性に優しい」「日本人男性は冷たい」「日本人男性は積極性がない」となります。
最終的に、「だから私は外国人と結婚したい」などと気分が盛り上がり、国際結婚」となるわけです。


そしてここから様々なトラブルが発生します。


実は・・・日本人女性と結婚を考える外国人男性も、同国の女性から相手にされない男性であることが多いからです。


たとえばみなさんは、愛について語るときだけでなく、生活上の細かい意見のすり合わせなどで、相手国の言葉を自在に使えますか?
いくら相手国の言葉ができるといっても、深い話や言葉のニュアンスは、ネイティブスピーカー同士とは全く別のものです。
言葉も文化も違う、そんな2人が結婚したら・・・「恋愛」と「結婚」は全く違いますから、やがてぶつかり合うか、あきらめモードになります。


「母国で異性から相手にされない人同士の結婚」「価値観や文化に大きな違いがある」、これが国際結婚の大半を占めます。
ですから、冷静に考えればうまくいかないのは当然です。
離婚率も、同国同士の離婚率より高いとされています。


イタリア人男性と結婚し、2人の子供がいる日本人女性から聞いた話ですが、現地で日本人のママ友仲間と集まっては、夫の愚痴ばかり言っていたそうです。


彼女はマスターに「国際結婚してうまくいってる夫婦なんかいないわよ」と言っていましたが、これは少し大げさだとしても、9割の夫婦はうまくいっていないという印象でした。
もちろん結婚して数年はいいんです。
しかし5年、10年経つと、いろいろなことが起こります。


また、離婚していないからといって仲がいいわけでもありません。
通常より多くの手続きや周囲の反対を経て結婚したわけですから、半ば「意地」で離婚できない場合も多いはずですし、離婚手続きが面倒だから離婚していないだけの夫婦もいます。


厳しいことを書きますが、価値観が近い日本人同士が結婚しても、20年、30年とうまく続くカップルは少ないんです。
国際結婚ならなおさらです。



では、あなたが国際結婚をするとして、それを長く続けるにはどうすればいいんでしょうか・・・
それは、「長く愛する力」を身につければいいんです。
結局、どんな人間関係でも、「実力があれば長く続く」という単純な話なんです。
プロポーズの時に「君を幸せにする」と言われ、その言葉を信じてしまったら、国際だろうが国内だろうが、どんな結婚でも破綻へ向かって一直線です。


まとめると、

国際結婚は離婚の確率が高くなる。

でも、長く愛する力がある人は長く続く。

ということです。
「あたりまえだろ!」ってツッコミが入りそうですが、そんな当たり前のことがわからず、国際結婚をして離婚していくカップルが多いんです。


多くの場合、国際結婚をする当事者が熱くなり、周囲は冷静に見ています。
国際結婚を考えるなら、より一層知恵を身につけ、自分の状況を客観的に見てみてください。

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