父 人生を楽しんでいる人 1

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今回からしばらく、マスターの父について書きます。
現在マスターの父は82歳で、NGO活動に専念しています。
この25年ほどは、1年のうち10ヶ月間をネパールで過ごし、2ヶ月間は日本各地を巡り、ネパール関連の講演をしています。
新型コロナウイルスの関係で、2年間はネパールから出ないままでしたが、緊急事態宣言の解除を機に先月帰国して、今は日本国内で講演活動中です。



マスターの父は50歳くらいまで日本で仕事をしていました。
その後、53歳のときにネパールの山奥に移住し、82歳になった2022年現在も、ネパールの山奥でNGO活動を続けています。


日本で仕事をしていたときの収入は充分にあり贅沢もできたはずですが、元々他人のためにお金を使うタイプの人で、直接自分に使う生活費は少なかったように思います。
ネパール移住後は、毎月千円程度の生活費で生活していると聞いています。


便利な日本の生活を離れ、不便なネパールの山奥に住んでいる父は、なにを考え、なにを求めてネパールに移り住んだのか、また、NGO活動の裏話も書いていこうと思います。
きっと長く愛されるためのヒントになると思います。



◎マスターにとっての父


マスターにとっての父は、人生の「師匠」のような存在です。
このnoteの内容も、父からの影響を受けている部分が多くあります。


◎父の性格


父の性格をざっくり書くと、「自分に厳しく他人に優しい性格」です。
昔から、温和で明るく社交的、そして集中力や持続力がすごい人でした。
世の中には短い睡眠時間でも元気に活動できる「ショートスリーパー」という部類の人がいるようですが、それに近い人だと思います。

マスターは、「人は苦労することで鍛えられ、結果的に温和で明るい性格になっていく」と思う部分もあるんです。
しかし、父を見ていると、人の性格は、「生まれつき与えられたものが大きい」とも思えます。


よく、「しつけや食事や環境で人格が作られる」なんて言われますよね。
マスターが住むのは田舎の町ですから、バイトの学生の中には、7人兄弟・8人兄弟なんていう人もいるんです。
聞いてみると、「性格が似てる兄弟もいるけど、基本的に全員違う」と言うわけです。
親としては、7人とか8人いる子供ごとに、しつけや食事や環境を変えるなんて面倒なことはしませんから、人の性格は、やっぱり「生まれつきの性格」というのが大きな部分を占めているように思います。
もちろんマスターの子供たちも、同じように育てても性格が違いますしね。


マスターは、感情的になった父に怒られた記憶がありません。
感情的になるときは、楽しい時に笑うか、嬉しい時の嬉し泣きだけです。
「喜・怒・哀・楽」の中の「怒り・哀しみ」のマイナス感情を、少なくとも息子には見せませんでした。


父は「男の三悪」には縁がありませんでした。
お酒は、夜の縄跳びやジョギングをした後、風呂あがりに一杯のビールを飲んでいた記憶がありますが、わざわざ飲みに行くことはありませんでした。
タバコやギャンブルはやらず、自分の時間は勉強か運動、もしくは子供と遊ぶ時間にあてていました。


みなさんは、1980年代、バブル景気時代の「ジュリアナ東京」・「お立ち台」という言葉を知ってますか?
当時マスターたち家族は東京の品川区に住んでいて、マスターの妹(当時高校生)が「お父さん、ジュリアナに行きたい!」って言ったんです。
そうしたら、父は自分の友達に声をかけ、もちろんマスターの妹も連れて、ジュリアナ東京に行ったりもしたみたいです。
そんな前向きな性格でした。


次回に続きます。

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