女性のひきこもりと自立支援について

(読了目安14分)

今回は長めの投稿です。


以前、女性の「ひきこもり」に関するニュースを読んだとき、マスターの昔とかぶる部分があり、読んでいて心が痛みました。
現在ひきこもり状態にある人に伝えたいのは、「希望を持ち続けてください」ということです。


希望の中で地道な努力を続ければ、必ず復活できます。
復活できるだけでなく、「尊敬や感謝」に包まれた幸せな人生を送ることもできます。
努力に応じた未来がありますから、現在「ひきこもり」を自覚しているみなさん、どうか希望を持ち続けてください。


マスターがこう書くことができるのは、マスター自身が、20代の、ある意味「どん底」からの復活を体験し、こうやって生きているからです。
21歳で、国で指定されている「難病(大腸関係)」を発症し、その後、9年付き合った彼女からふられたとき、自分に原因があったとは言え、「もう終わりだ」と感じました。
難病にまつわる心身の消耗と、別れの精神的なショックで、自殺を考えるような日もありました。
ひとり暮らし、難病、無職・・・しかし人生はそこからだったんです。


自分を変える努力を始め、妻と出会ってさらに努力を続け、結婚、自営業、子育てなどを体験し、幸せな今があります。
幸運だったと言えば幸運だったのかもしれませんが、その幸運もきっと、小さな努力があったからこそだと思います。
人生の変化をマスター自身が体験しているので、「努力をすれば人は変われる」とはっきり言うことができます。


マスターはみなさんにお金の支援はできませんが、きっといま悩んでいる人に必要なものは、「お金」そのものではないはずです。
まず、生きる意味や本当に欲しいものを理解することではないでしょうか。
言ってみれば、「自分の心の問題に向き合い、解決すること」です。


「安心・希望」などがなければ仕事をしても続かないでしょうし、お金が手に入っても有効に使うことができないはずです。
イジメにあった人、人間不信になった人などは、そうなる原因を知って対処しなければ、同じことを繰り返します。
ですから、いまひきこもりの人は、「表面的な現象」を見つめるのではなく、自分の心の状態を見つめ、適切に対処する方法を考えましょう。
未来は明るいですから、希望を持ち続けてください。


◎「トラブル続出 引きこもり支援ビジネス」


引きこもり状態から脱却しようとして、「自立支援センター」などに連絡を取る人もいるかもしれません。
自立支援センターを選ぶときの注意として、以下、ひきこもり支援ビジネスの実態についての記事です。


おそらく下記の話は「最悪」の部類に入るものですから、通常はここまで悲劇になることはないと思います。
しかし現実にありえる話ですので、よかったら以下のキーワードで検索してみてください。


「トラブル続出 ひきこもり支援ビジネス」
NHKの関連記事です。



マスターが読んだ記事の内容を箇条書きにしてみます。


お腹を蹴られた・殴られた

外出制限

なにもせず放置される

ひどいときは一日一食

3ヶ月で570万円の費用がかかった

悪夢で飛び起きるようになった

PTSDになった(トラウマができた)


ということです。


この業者は、「自立支援」と言いながら、不安に悩む人からお金をまきあげているだけでした。
これが事実なら、悪質なセミナーよりひどいかもしれません。
きっと、センターの代表者の精神状態に問題があります。


記事内にあるように、自立支援ビジネスの検討に必要なことは、

「下見をすること」

「閉鎖的な環境ではないか確認すること」


「すぐに効果が出るという言葉を疑うこと」


などです。


そして費用が安いことも大切です。
3ヶ月の自立訓練に「570万円」というのはおかしいと思います。
3か月分の食費や光熱費、指導料など、多く見積もっても100万円以下で充分です(マスターが自立支援を主催するなら、3ヶ月30万円以下でどうにかしようと考えます)。


親は、どうしようもなくなった状況を打開しようとして、子どものためにと570万円払うかもしれません。
逆に、子どもの暴力によって命の危険を感じている親は、支援センターに子どもを送り、静かな生活を望むかもしれません。
しかしそこで子どもを待ち受けるのは、自立のスキルの取得ではなく、さらなる悪循環です。
マスターは断言できますが、570万円を上手に使えば、たとえ時間はかかっても、人は大きく飛躍することができます。
そんなチャンスを逃し、PTSDを発症してしまうなんて、本当にもったいないことです。


以下にもうひとつ、被害の事例を書いてみます。


◎半年で600万円の自立支援プログラム


この会社のプログラムには、「社会で生きるための3つのポイント」として以下がありました。

1:日常生活のスキル

2:コミュニケーションスキル

3:自信をつける

たしかにこれらのスキルが高いほど、愛に近づくことができます。
大切なことを言っているのは間違いありませんが、問題は、料金とその実施方法です。


「フィリピンで英語のDVDを見て英語の勉強をしましょう」

「海やカラオケで気分転換しましょう」


こんなことを2週間やって、あとは名古屋のマンションの一室で過ごすように命じられたそうです。
不信に思った母親が解約請求をして、150万円の返金があったようですが、450万円は支払ってしまったんです。


以下はNHKの番組にあった「自立支援センター元職員による証言」です。

「ひきこもり家族は家が崩壊寸前。裕福であったり地元の名士であれば、そのことを近所に言えないし、立場が弱い。そういった意味では値段がつけ放題。社会問題化しているマーケットと考えたらすごいドル箱。大きなビジネスチャンス。」

自立支援の一部には、人の弱みにつけこんでお金を巻き上げるビジネスがあるんです。


マスターの経験上、「半年」と「600万円」、そして「やる気」があれば、人は生まれ変わることができます。
しかし、お金を使えば使うほどいいことがあるわけではないんです。
大切なことは、地道な努力の積み重ねです。
冷静に考え、大金が必要になるものについては、まず疑ってみましょう。



余談:「ビジネスチャンス」とは
上記太文字の最後に「大きなビジネスチャンス」という言葉がありました。
これは悪徳業者の言葉ですから、「ビジネスチャンス=金儲けのチャンス」という意味で使われています。
本来ビジネスとは、人の役に立つためにありますから、本質的な意味での「ビジネスチャンス」とは、「多くの人の役に立てる可能性が高いとき」を指します。
多くの人の役に立つから、見返りに多くのお金がもらえるわけです。
しかし上記では、ただ「お金を巻き上げるチャンス」と言っているだけです。
顧客はまったく喜んでいませんからね。

本来のビジネス、つまり社会貢献するためのビジネスには、

「自分の仕事がどれだけ多くの人の役に立つか」

「自分の力がどれだけ社会貢献できるか」

という思考が必要です。


「どれだけお金になるか」という視点から仕事をすると、経営者はいつまで経ってもストレスから解放されません。
9割以上の会社が、表向きの「企業理念」では、「社会貢献・人の役に立つ・みなさんの笑顔のため」と言いますが、しばらくすると「どれだけ儲かるか」という思考になっていきます。
これは結婚生活でも同じで、9割の夫婦が、「君しかいない・ずっと一緒にいよう」と言いますが、しばらくすると愛に反した思考になります。
幸せになれるのは、理念や愛を貫いた人です。
「9割の人がやっているから」という理由で、愛に反した行為をマネし、わざわざ不幸になる必要はないはずです。



このnoteを読んでくれているみなさんの中に、もし今後自立支援センターに行こうとしている人がいるなら、ちょっと待ってください。
仮に3ヶ月で100 万円の費用がかかる「宿泊型支援センター」を検討中だとします。
そうであればまず、その3ヶ月を使って、このnoteを読んでみてください。
必ずなにか得るものがあるはずです。
なにより、noteなら「無料」です。
節約した100万円を上手に使えば、人は大きく変わることができます。


◎自立支援センターを見分けるポイント


以下、入所する「自立支援センター」を間違えないためのポイントです。


世の中には、「支援」という名目で、本気で支援をしている人と、単にお金を集めることを目的とした経営者がいます。


前者は「愛」です。
そして後者は「利己・我欲」です。


後者には男性が多いですが、男性がお金を集める究極的な目的は、いつも書くように、「お酒を飲むため・女を囲うため」です。
「もし家族を養うため」なら、不正などせず愛をこめて仕事をしますからね。


「支援・貢献」という言葉は美しく、女性からの共感を得ることができ、経営者は社会的に「安全な人・優しい人」と評価され、女性の心をつかむことができるんです。
女性からモテる業種でお金をたくさん得ることができれば、仕事でもプライベートでも、女性に困らず生活することができます。
そんな、「利己・我欲」をベースにしたセンターに入所しないためのポイントは以下です。


★自立支援センターを見分ける7つのポイント

1:問い合わせに対して常に迅速で丁寧な返事ができること

基本中の基本です。
効率よく稼ごうとしている会社は、都合のいい問い合わせに対する返事しかくれません。
返事を書く時間がめんどくさいんです。
また、人員不足などで物理的に迅速な返事ができない会社は、イザというときの対応ができないということです。
社会貢献を目的に充実した人員で経営しているセンターなら、必ず丁寧な返事があります。


2:経営者が女性で、子育て経験があり、平和な家庭を持っていること

これも大切です。
子育てを経験したことのある平和な思考の女性なら、人を支援する実力があるはずです。
離婚経験がある独身男性が経営しているセンターは、悲劇の舞台になりやすいです。
悲劇とはつまり、「ひきこもりの人を閉じ込め、暴力を振るう」というようなことです。


3:経営者がお酒を飲まないこと

お酒は、イザというときに判断力を鈍らせます。
お酒を飲む経営者は、困っている人を支援などする気はありません。
「仕事で溜まったストレスの発散のためにお酒を飲む」ということなら、ストレスを溜めない生き方ができない人です。
そんな人から支援を受けたら、ストレスを溜める生活しかできなくなります。
また、「仕事上のストレス」ということは、支援がストレスになっているということです。
「困っている人を助ける仕事がストレスになっている」
「入所者との関わりがストレスになっている」
ということになります。
経営者がそんな精神状態で、自立支援ができるはずはありません。



4:料金が提示され、かつ現実的であること
料金を明記していない支援センターは基本的に危険です。
なぜなら、定価を決めず、お金持ちからできるだけ多くを巻き上げようとしているからです。
実際、「お金はあるけど愛がない」という家庭は多数存在します。
たとえば10億円の資産がある家にとって、子どもの自立のためや、暴力的な子どもと縁を切るための1千万円は「安い」ものです。
しかし定価100万円にしておくと、900万円稼ぎ損ねるわけです。
支援員が自宅を訪問し、子どもと話し、「説得」をするパターンでは、料金が決まっていない支援センターの職員は、「この子はお金になるかならないか」で判断しているはずです。
「この子の未来のために私たちの会社が役に立てるか」とは考えていないと思います。


5:電話対応が明るく元気で丁寧なこと

これも大切なことです。
電話で明るく元気で丁寧な対応ができる会社は、人材に恵まれた会社です。
内容はともあれ、気持ち良く電話を切ることができなかったら、その会社は選ばない方がいいと思います。


6:大げさな「就職率」を表記していないこと
「3ヶ月で80%以上、6ヶ月で90%以上が就職!」こんなことを大きく書いている会社は危険です。
専門学校や大学でもそうですが、「就職率」という数字が高いほど人気が出る傾向にあります。
それは多くの人が、「就職すれば幸せになれる」と思っているからです。
極論すれば、「大学に行けば就職できる・就職すれば幸せになれる(就職すれば親から小言を言われない、世間体を気にしなくてすむ、後ろ指をさされない、みんなからバカにされない、だから就職したい)」と思っている人が多いんです。
大学に行けば、就職できる確率は少し上がりますが、就職すれば生活が安定するかどうかは、その人の学歴ではなく、人間力にかかっています。
専門学校も大学も、研究室などの特別な環境を除きみんなビジネスですから、人間力は身につきません。
人間力が身につかないまま就職するとどうなるか・・・ほとんどの人がストレスを溜めて辞職することになります。


単純に考えて、長年ひきこもっていた人が3ヵ月後に就職して、長く続くとは思えません。
3ヵ月後の就職率が80%だとしても、離職率が高いはずです。
労働環境が劣悪な関連業者に就職させているだけかもしれません。
ですから、すぐに辞める場合がほとんどだと想像できます。
支援センターに対して、「3ヶ月で80%が就職できるのはわかりました、ではその後の離職率は1年でどのぐらいでしょうか?」と質問したら、無視されるか、「把握していません」と返事が返ってくるはずです。
なぜなら、都合が悪いことは言いたくないからです。
なぜ言いたくないのか・・・それは会社の目先の収入が減るからです。


100万円で支援センターに入所し、3ヵ月後に就職できたとしても、もし3ヵ月後に辞職するなら、それは「逆効果・悪循環」ですし、資金的にもマイナスになります。
「就職すれば幸せになれる」などと考えている限り、幸せにはなれません。
たとえば、30年かけて作り上げてきた人格が、3ヶ月で好転するでしょうか・・・これは、きっと不可能なことです。
人の心は「陶器の皿」と似ています。
命に関わる事件などに巻き込まれた場合、人格の崩壊は一瞬で起こります。
しかし、再度作り上げることはとても時間がかかることなんです。
ですから、「短時間で社会復帰できます」と書いている支援センターに、愛はありません。
みなさんは、就職に限らず、社会復帰を焦らないでください。
焦ってしまうと、折れた翼のまま飛び立つことになってしまいます。
いつまでも怯えて前に出られないのもいけませんが、しっかりと自分を作り上げてから歩き始めることも大切です。




7:広告を掲載していないこと
ネット検索の結果として、会社の広告が上位に表示されている場合は避けるべきです。
営利目的の会社であって、愛情は二の次になっている可能性が高いです。

ポイントは以上です。
上記項目を注意深く観察すれば、きっと選択を誤ることはありません。
まず、支援についての相談は、民間ではなく、できるだけ国の直営に近い「公的機関」に相談するところから始めるのがいいと思います。
もちろん公的機関も、結局は「人間」が運営していますから、頼りにならないことも多いです。
しかし民間では、私利私欲にかられた経営者も多く、上に紹介した悲劇が起こる可能性が高くなります。



番外:

マスターの店では、以下のような体験学習希望者の受け入れと同時に、カフェ経営者・料理教室の先生」になりたい人の受け入れもしています。

体験学習 ―レストラン経営と田舎暮らし―

小さな規模ですが、これを「自立支援」と呼んでいいかもしれません。

暴力や暴言はもちろんなく、「レストラン」という開放的な環境です。
「すぐに効果が出ます!」ともうたっていません。
料金は無料です。
トレーニング終了後は本当に自分のカフェをオープンできる実力がつきますし、接客業のトレーニング(人間力を上げるトレーニング)をしっかり受ければ、もちろん就職できる可能性も上がります。
やりたいことの資金がない人には、資金を作るための協力もします。
自立したいと思っているなら、本当に自立できます。


以上です。
今回は、「女性のひきこもり自立支援について」というタイトルの投稿でした。
最後までありがとうございました。

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