食品添加物について 1

(読了目安6分)

今回の投稿は、生活の基本になる「食」の中でも、「食品添加物」についてです。


まずみなさんは、食品添加物というと、どんなイメージでしょうか。
やっぱり、マイナスイメージですか?


この投稿は、今後みなさんが「大人の世界で生きるか、子どもの世界で生きるか」「妄信者になるか、探求者になるか」、これらの分かれ道になる内容と言ってもいいかもしれません。
今後の自分のことはもちろん、子どもの食について考えるときにも必ず役に立つ情報なので、真剣に考えている人ほど読んでもらいたい内容です。

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オーガニック志向を強く持っている人の中には、「化学調味料・人工甘味料・合成保存料・合成着色料」などと聞くと、「身体に悪い」と考える人がいますが、実際はどうなんでしょう。


ここまでnoteを読んでくださったみなさんは、平均寿命が40歳の国と80歳の国があったら、どっちの国に住みたいんでしたっけ?
たしか、80歳の国でしたよね。
マスターもそれが人類の進化に沿った愛のある選択だと思います。


平均寿命が短いということは、平均寿命が長い国と比べ、「命を落とす子供が多い」「病気になったら死んでしまう可能性が高い」ということです。
そんな悲劇を繰り返さないために、人は物事の仕組みを解明しつつ現在に至り、洞窟で凍えたり、飢えに苦しんだりすることなく、エアコンが効いた部屋で、ゲームやおしゃべりができるまでになりました。
歴史から見ても、平均寿命が長いことは愛であることに間違いありません。


さて、日本で平均寿命が40歳の時代は、江戸時代と言われています。
そして現在は約80歳を超え、当時の2倍になりました。
江戸時代は、「化学調味料・人工甘味料・合成保存料・合成着色料」などがない時代、そして現代は、それらがある時代です。
そんなことも考えながら、食品添加物について読んでみてくださいい。


※以下、「化学調味料・人工甘味料・合成保存料・合成着色料」をまとめて、「食品添加物」と表記します。


◎食品添加物は身体に悪いのか


江戸時代は「食品添加物」はありませんでしたから、世の中にある全ての食品が無添加食品だったはずです(塩とかニガリなどの添加物についてはここでは触れません)。


みんなが無添加食品を食べていた江戸時代の平均寿命は、上にも書いたように40歳です。
オーガニック志向の人が言う「身体に良い」とされる無添加食品を食べていても、人は病気になってしまうんです。
一方、添加物が入った食品を食べている現代日本人の平均寿命は80歳以上です。
ということは、長寿に貢献しているのは、無添加食品ではないということです。
食品添加物は無害だと言いかえることもできますし、さらに書けば、食品添加物が長寿に貢献しているとも言えるかもしれません。
理由は以下です。



◎食品添加物の役割


食品添加物にはいろいろな役割があります。
その中のひとつに、「保存性を上げる」というものがあります。
つまり、腐りにくくするわけです。
無添加なら3日で腐ってしまうものが、保存料を使うことでより長期の保存ができるようになります。
食物が腐りにくくなれば感染症になる確率は下がりますから、病気にならず、健康でいられる確率が上がります。
その結果、平均寿命が上がるわけです。
ですから、「添加物は平均寿命を延ばす一因でもある」と言えるわけです。


食品の腐敗を防ぐ方法に関しては、「保存料」の他に「冷蔵庫・冷凍庫」の開発も挙げられます。
また現在では、無菌に近い状態での作業により、腐敗の原因になる菌の侵入を防ぐこともできるようになりました。
さらに、酸化を防ぐための窒素封入や真空パック、脱酸素剤、除湿剤、密閉後の高温殺菌なども保存性を上げる効果があります。
保存料との組み合わせにより、長期の保存が可能になり、人類に長寿をもたらしたわけです。

※化粧品について
「無添加化粧品」と言われるものも、なにが無添加なのか、また、合成保存料の無添加による腐りやすさなどにも注意した方がよさそうです。
単純に「無添加・オーガニック・自然派」などの宣伝だけで買うのは、かえって危険な場合もあるかもしれません。



◎食品添加物が悪者になっていく理由


食品添加物が悪者になる主な理由は、小規模の販売業者が生き残るためです。
食品添加物を使う大企業に対抗するには、なにか付加価値をつける必要があり、そのひとつとして「無添加」という付加価値をつけるんです。
「自然のものが一番、無添加の方が身体にいいです」と宣伝すれば、それを信じ、少々高価でも買う人が現れるからです。
また、食品添加物を悪者にすることで、メディアをはじめとした関連業界が儲かるんです。
本が売れて講演会が流行れば、関連業界はしばらく利益を確保できます。
食品添加物が悪者になるのは、悪者になることで利益を得る人がいるからです。

※「マクドナルドのポテトやハンバーガーが腐らないのは、強い防腐剤が入っているから」なんていう噂がありますが実際は強力な防腐剤が理由ではなく、ある条件が整えば腐らないこともあるようです。
これは多くの記事が出回っていますので、興味がある人は調べてみてください。
賛否両方の意見を客観的に調べることが大切だと思います。



◎まとめ


食品添加物には、マイナス面もありますが、人類にとって、それを補って余るプラス面があるからこそ利用され、役に立っています。
オーガニック志向が強い人の中には、「化学・合成・人工・最新」という言葉を嫌いながら「スマホ」を楽しみ、また、「徹底した衛生管理・除菌剤・無菌状態・防腐剤」などという言葉を嫌いながら、「病気になりたくない」と言う人もいますが、それらはある意味矛盾ですし、人類の歴史に逆行していますから、愛から遠ざかる行為です。


ちなみにマスターには、食品添加物について、身体にいいとか悪いとか、はっきりと言えるだけのデータはありません。
どちらかと言えば、食品添加物を意識的に避けず、おいしく食べることに重点を置いています。
「あれは化学だからダメ、これは自然のものだからいい」
「これはウソの表示かも・・・」
「コレなら信じるけどアレは信じない」
「この店は本当にオーガニックなの?」
「添加物が入ってたらどうしよう」

こんな生活をしていたらストレスが溜まりますし、子供たちが混乱しますからね。



◎フードファディズム


みなさんに検索していただきたいのが、「フードファディズム」という言葉です。
いくつかの記事を読んでみるだけで、考え方が少し変わるかもしれません。
また、「メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学」という本は女性が書いているもので、マスターも読んだことがあり、共感しました。


次回に続きます。

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