マクロビ 3 電子レンジの国の平均寿命

(読了目安9分)

◎電子レンジの国の平均寿命


平均寿命が長いというのは「愛」でしたよね。
実際、人類の歴史は平均寿命を延ばすための歴史と言えます。
個人個人の細かい話は抜きにして、人類にとって「平均寿命が長いほどいい」という話に異論はないと思います。


では「電子レンジ」の話です。
マクロビでは、電子レンジの使用について消極的なスタンスをとっています。
マスターと仕事をしたマクロビの師範の女性も、電子レンジを使わない方針でした。
電子レンジを使うと、

「電磁波が身体に悪い」

「食べ物の栄養が損なわれる」

という理由でした。


しかし、不思議なことに気づきませんか?
日本は「電子レンジ」の普及率が97%以上のようで、おそらく世界でもトップクラスです。
「電子レンジの国」と言ってもいいぐらいの高い普及率なんです。
マクロビの考え方からすると、さぞ平均寿命が短いかと言えば・・・平均寿命は常に世界でトップ3に入る屈指の長寿国です。
逆に、電子レンジの普及率が低い国、たとえばインドやネパールの方が日本より平均寿命がはるかに短いんです。


電子レンジを使わない国の平均寿命より、電子レンジを使う国の平均寿命の方が長い・・・そう、現実は、

「電子レンジは身体に悪くない」

「もし悪いとしても、影響は微々たるもの」

と考えた方が本質に近いと思います。

「人体への影響」について、「変電所」のような、強力な電磁波が与える影響を研究をする学者はいても、電子レンジからの電磁波について研究する学者はいないんだそうです。
理由は、「通常の使用」という前提なら「人体への悪影響がほとんどないから」だそうです。


電子レンジの悪影響は、研究機関が本気になるまでもない問題なんだそうです。
たとえば、一般的な家庭では、電子レンジの使用時間は、1日20分以下でしょうから、そんな短時間の生活レベルでの悪影響は、「ほとんどない」ということだと思います。


また、電磁波による「食料の変質」についても同様だそうです。
マクロビでは、電子レンジの電磁波が食料に与える影響について言及しています。
簡単に書くと、「電磁波を浴びて死んでしまった食料に栄養はない」ということだそうです。
極論してしまえば、「栄養がないから食べても意味がない・むしろ毒」ということです。


電子レンジが普及しはじめた1970年ごろは、使う側が、「適切な調理時間がわからない」という理由から、温め過ぎてしまうことが多く、高温に耐えられない栄養ほど、破壊される傾向はあったそうです。
温め過ぎると、見た目が悲惨になる食材もたくさんありますしね。
それから、「電子レンジは兵器開発の副産物」など、イメージの問題もあって、電子レンジに対する恐怖心や不信感も多かったみたいですが、近年は、その便利さと低価格から、日本ではほとんどの家にあるものになりました。


詳しい説明は置いておきますが、電子レンジを使わない国の平均寿命が短く、電子レンジを使う国の平均寿命が長いということは事実ですから、今後電子レンジの使用について悩んでいる人は、そのことも考慮してみてください。



◎電子レンジアレルギー(電磁波アレルギー)


電磁波アレルギーのひとつとして「電子レンジアレルギー」の人がいることはマスターも知っています。


「吐き気がする、頭が痛くなる、めまいがする」などの症状があるようで、当人にとってはとても深刻な問題だということもわかります。
中には、電子レンジをはじめとして、電磁波を出す製品に対し、強い嫌悪感を持っている人もいるみたいです。


しかし、電子レンジを世の中からなくす必要はありませんよね。
たとえば「そばアレルギー」の人のために「そば」を撲滅させる必要がないのと同じで、「電子レンジアレルギー」の人のために「電子レンジ」を撲滅させる必要もない、ということです。
そばアレルギーの人がそばを食べないようにするのと同様、電子レンジアレルギーの人は電子レンジに近づかなければいいわけです。


もちろんそれは現代社会では難しい場合も多々あります。
たとえば、マンションに住んでいれば、寄りかかっている壁のすぐ裏側で、隣の家の電子レンジが動いているかもしれませんし、いまはどこにいても電磁波だらけだからです。


ひとつ提案なんですが、もしあなたが過敏な電磁波アレルギーだったら、ちょっと実験をしてみてください。
実験はとても簡単です。


電磁波に即反応するタイプのアレルギーにしか効果はありませんが、目を閉じて耳栓をして、だれかに電子レンジを使ってもらうんです。
そして、アレルギーの症状が出たら手を上げてください。
何度やっても同じ結果なら、あなたは電磁波アレルギーです。
他にも、電磁波が出ているものがある部屋で「目隠し・耳栓」をして、電子レンジのオンオフだけで身体が反応するなら、明らかに電子レンジに反応するアレルギーです。


また、他の家電製品の影響がない広い場所に電磁波を出す機器を持ち込み、同じ実験をしてみるのもいいはずです。
パソコンや携帯電話、IH調理器、ドライヤー、蛍光灯などの電磁波に対しても、同じテストをしてみるといいかもしれません。
アレルギーがあるなら、どのぐらいの距離から感じるのかなど、ちゃんとテストできれば、思い込みかアレルギーか判断できます。
自称「電磁波アレルギー」の人が、電磁波を苦に引っ越すことがありますが、その前に、上記のような実験で原因が突き止められるなら、何十万円もかけて引っ越すより簡単です。


ちなみにマスターのいとこは、「しいたけアレルギー」なんです。
しいたけの味が嫌いなわけではなく、単にアレルギーです。
ですから、「十六茶」というお茶に入っているしいたけにも反応します。
なにも知らずに十六茶を飲んだとき、しいたけアレルギーの症状を感じたんだそうです。
「あれ?これしいたけが入ってるんじゃない?」と調べてみると、原材料に「しいたけ」と書いてありました。


同じように、電磁波アレルギーの人は、自分は「電子レンジ」という言葉が嫌いなのか、電子レンジから出る「電磁波のアレルギー」なのか、冷静な判断が必要です。

もしマスターのいとこが、十六茶からこっそり、「しいたけ」の成分を取り除いたお茶を飲み、それでも身体が反応するなら、それは「十六茶にはしいたけが入っている」と信じる、「自己暗示」によるアレルギーということです。
また、しいたけの味と形をした、「まったく別のもの」を食べさせたり、しいたけそのものからアレルギー成分だけを取り除いて食べさせたりしたとき、それでもアレルギー症状が出るなら、やはり「自己暗示」によるアレルギーだということです。


たとえば、

「コーヒーはカフェインが入っているから眠れない、夜は牛乳です」と言う人に、黙って「ノンカフェイン」のコーヒーを飲んでもらったらどうなるか、また、牛乳にカフェインを入れて飲んでもらったらどうか、などの実験も大切です。
信じる力、つまり「自己暗示」によってアレルギー反応が出ているとしたら、その自己暗示を解いてあげれば、ものごとはすんなり解決します。
「私は電子波アレルギー」と自己暗示をかけてしまっている人は、もしかしたら、蛍光灯や冷蔵庫、スマホから出る電磁波は大丈夫かもしれません。
電子レンジやスマホは文明の利器ですから、もし使えたら、きっと人生は豊かになります。


自分の生活を不便にするようなマイナスの自己暗示は、ない方がいいですよね。
意外と多いのは、「私は電磁波アレルギーだ」と決め付けたいばかりに、実験をしないまま電磁波から逃げ続ける人がいるということです。


長く愛する力のある人は、知恵のある人と一緒にいたいと考えています。
本当にアレルギー体質かどうかを調べることで、本質に近づくことができ、知恵のある人との良好な関係が作れます。
電磁波アレルギーの人は増えているそうですから、いろいろな実験をして、「本物」のアレルギーか、「自己暗示」によるアレルギーか調べてみてください。



余談:

以前、スタッフが食べるお昼ごはんを作りながら思ったんですが、マスターは、それがもし残ったとしたら、残り物をおいしく食べます。
そして残らなかったら、全部食べてもらえてありがたいという気持ちになり、それはそれで嬉しいことだと思っています。
マスターは、食べるならおいしく食べることができますし、食べなくても幸せです。


食べることは大切なことのひとつです。
しかしいつも書くように、食べる以上の喜びもあります。
食べることを忘れてデートの準備をしたり、読書や映画に没頭したり・・・そんなときは、食べる以上の喜びを感じているときです。
楽しいことが毎日続けば、食べる行為は必要最低限になりますし、食べる時はいつもおいしく食べられ、そして過食もありません。


「おいしいものを食べる」ではなく、「おいしく食べる知恵」を身につけられるといいですよね。
「ダイエット」カテゴリーでも触れたように、「食べ物から幸せをもらおう」「食べ物に幸せにしてもらおう」という思考は、ストレスが溜まっている人の「受身の思考」だと理解するのが「知恵」です。
楽しいことは向こうからやってくるものではなく、自分の責任で手に入れるものです。
白馬に乗った王子様を自宅で待っていても、王子様から迎えに来ることはありません。
白馬に乗った王子様を手に入れるためには、知恵を身につけ、自ら行動する必要があります。

次回以降、順不同で以下のような内容です。


・マスターが知る女性マクロビアンの傾向

・電子レンジ? ガス火? 炭? 薪? 生食? 
・魔法のメガネ
・目指すところは「愛」
・商業バイアス
・逆輸入のマクロビ
・ガン
・各指導者ごとの方針の違い
・調理器具は最新がいい?

・・・

投稿タイトル一覧は以下です。


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