人生系短編集 １　美点と欠点の総合点

（読了目安5分）

◎美点と欠点の総合点

「なんであの人がモテて私がモテないの？」、あなたがもしこのセリフを本気で言ってしまうなら、まずは自分をよく観察してみてください。
「あの人」はあなたよりトータルで優れているんだと思います。
3つの欠点があっても、5つの美点があるのかもしれません。
あなたには1つの欠点しかなくても、美点も1つしかないのかもしれません。
人は単純に判断できませんが、冷静に考えてみてください。

◎相手の立場に

相手の立場になって考えることができ、相手の立場になって行動することができる人が大人の思考の人です。


理解してもらいたいなら、まずは相手を理解するんです。

笑顔で挨拶されたいなら、まずは相手に笑顔で挨拶するんです。

話を聞いて欲しいなら、まずは相手の話を聞くんです。

愛をそそいでほしいなら、まずは相手に愛をそそぐんです。


自分ばかりが要求するんじゃ、子どもと変わらないですよね？
子どもは子供だから愛されるんです。
あなたは大人になってしまったんですから、子どものままの思考では長く愛されることはありません。


相手の立場になって考え行動できる人が、大人の思考の人です。

◎平和の上に

あなたの「夢」って、なんですか？
その夢は、平和な社会の上に成り立つものじゃないですか？
きっとみなさんの夢は、平和な社会あっての夢です。
争いはあなたの夢を壊していきます。
夢をかなえるための第一歩は、「争わないこと」なんです。

平和の上に成り立つ夢なら、実現すればあなたは愛に近づきます。
争いの上に成り立つ夢では、実現しても愛は見えません。

◎人の一生は

人の一生は、なんのためにあるんでしょうか。
病気を治すためですか？
予言者を見つけるためですか？
健康法を探すためですか？
宗教を信仰するためですか？
お金を貯めるためですか？
あいつに復讐するためですか？

◎真面目に生きるということ

自称「真面目に生きている」という人は多くいるかもしれません。
しかし、本質からずれたことを真面目にやってしまうと、やっかいなんです。
それは、「真面目に宗教の布教活動をする」「真面目にストーカーする」などです。
それから、単に物静かなだけじゃ、真面目とは言えません。
気難しい顔をしているだけでも、約束を守るだけでも真面目じゃありません。
それから、犯罪を犯さないというだけでも真面目に生きているとは言えません。


「真面目に生きる」とは、愛を実践することです。


世に言う「あの人は真面目」というのは、褒め言葉でもありますが、それしか言うことがないからそう言われている場合もあります。
以前も書いたかもしれませんが、「あの人、真面目だけがとりえなの」という言葉は、一歩間違えれば「おもしろくない人」という表現にも受け取れます。
男性にあまり縁がない独身女性が、「私はよく真面目だと言われます」と自己紹介することがありますが、そんな人は、実際は「おもしろくない」と言われていると思っていいかもしれません。

◎迷惑にならないように

他人の役に立とうとする前に、他人の迷惑にならないことが先です。
次に、余力があるならその力を他人のために役立ててください。
とにかく、役に立つよりも他人に迷惑をかけないことが先です。
平和のために他人と争うようなことにならないでください。

◎嘆かなくていい

たとえば習い事など、周囲と同じようにできないからといって嘆く必要はありません。
練習すればいいんです。
練習してできない場合、それでも嘆く必要はありません。
人間には得手・不得手があるんです。
人間は一生、「生きる練習」をし続けます。
思い通りにならないのが普通です。
思い通りにできないからといって嘆くことはありません。

◎悪循環は断ち切れます

親の不満の捌け口に使われてしまった子どもは、悪い意味で親と同じ家庭を作ります。
親が暴力や離婚に縁があるなら、繰り返す可能性が高くなります。
しかしその悪循環は、自分の意志で絶つことを選べます。
いま悪循環を断ち切りたいと思っている人は、自分の意志で断ち切ることができます。

◎壁

その家系にある「壁」、たとえば暴力や浮気、ギャンブル癖などは、その家系内では超えられません。
「悪循環を断ち切る」と誓った誰かが外部との接触によって、「新しい風」が流れ込み、それまでの壁を越えていきます。
たとえば「結婚」とは、悪循環を繰り返す場にもなりますが、その家系が変わるチャンスでもあるんです。

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