アイスコーヒーの飲み方

(読了目安6分)

アイスコーヒーの飲み方についてです。


アイスコーヒーの「作り方」についての情報は、調べればたくさんあります。
しかし「飲み方」というのはあまり聞きませんよね。


カフェでアイスコーヒーを頼むことがある人は、今回紹介するアイスコーヒーの飲み方を実際にやってみてください。
それを見たカフェのオーナーは、もうあなたに夢中です。


◎アイスコーヒーの飲み方


出てきたアイスコーヒーを、ストローを使って一番下から飲み、濃さを確認します。
自分好みの濃さならそのままかき混ぜないで、最後まで飲みます。
混ぜなければ味は薄くなりませんから、最後まで混ぜないで飲みましょう。


濃いと感じた場合は、ストローで氷をかき混ぜて、氷を溶かして薄めます。
好みの濃さになったらかき混ぜるのをやめ、その後はかき混ぜないまま、最後まで飲みます。


好みの濃さを決めるまでの氷は、コーヒーを薄めるための「水」と考え、濃さが決まったあとの氷は、「保冷剤」として考えます。


氷も水もコーヒーより比重が軽いので、かき混ぜなければ上部に分離したままです。
ですからコーヒーが薄まることはなく、温度も低いまま保てます。


試してみるとわかりますが、氷が入ったアイスコーヒーを放置しておくと、上が透明な水、下がアイスコーヒーになります。
その状態でかき混ぜず、ストローを使って一番下から飲めば、薄まることはないわけです。


◎ストローの役割


氷が入った飲み物にはストローが付いています。
ストローの役割は様々です。

★口紅の化粧直しが直接グラスに触れるよりも少しですむ

★グラスに口紅がつかないためグラスが洗いやすい

★氷・ミルク・ガムシロップをかき混ぜることができる

★狙った場所から飲むことができ、気に入った部分を飲み続けることができる

★上層部の水だけを狙って飲めば、使われている水の質がわかる(自家製の氷の場合)

★混ぜないで飲むため(※)
※:ストローがないと、直接口をつけてコップを傾けることになり、飲むたびに上層部の水とコーヒーが混ざってしまいます。
ストローがあれば、水とコーヒーの混ざりを最小限にすることができ、好みの濃さをキープできます。
つまりストローの役割は、「混ぜるため」と同時に、「混ぜないため」でもあるわけです。



◎温度を保ち濃さを変えられるのがアイスコーヒーの特徴



ホットコーヒーと比べると、アイスコーヒーには楽しい特徴があります。
ひとつは、上にも書いたように、氷を溶かすことで「濃さを変えられる」ということ。
ふたつめは、氷が溶けてしまうまで「ほとんど温度が変わらない」ということです。
気温や氷の量によりますが、20分ほどは「温度を保ったまま自分の好みの濃さを楽しめる」ということです。


これってホットコーヒーでは考えられないことなんです。
ホットコーヒーは、お湯を足さない限りそのままの温度で薄めることはできませんし、出てきたときから2~3分が最高の状態で、その後は温度が下がり、徐々に味が落ちてしまいます。
そう考えると、アイスコーヒーって、楽しいですよね?
ちなみにマスターの店では、ホットコーヒーでは、カップに熱湯を入れて温めておき、カップそのものがコーヒーの温度を下げないようにしています。
冬はコーヒーカップそのものが冷えていますからね。



◎おいしいアイスコーヒー


喫茶店のアイスコーヒーにもいろいろあります。
ざっくり書くと・・・

1:紙パックのアイスコーヒー

2:作り置きのアイスコーヒー


3:その場で作るアイスコーヒー


となります。
これらは味の違いがはっきりわかります。


1は業務用の紙パックのアイスコーヒーで、1リットル200円~800円前後のもので約6人分出せます。


2は前日の夜か当日の朝、コーヒー豆からたくさんドリップし、冷蔵庫で冷やしておく方法です。


3は注文を受けてから作るもので、氷の上にコーヒーをドリップします。
粉と豆がありますが、やっぱり豆から挽いてその場で氷の上にドリップする方法が香りが高くおいしいです。
一般的な方法で最高峰と言われるのがこの方法です。
マスターの店のアイスコーヒーはこの方法です。


◎アイスコーヒーの飲み方 ミルクとガムシロップ


ブラックで飲んでみて、ミルクやガムシロップが欲しいと思ったら、好みで入れてみてください。
ミルクでも「動物性」と「植物性」では、風味が変わります。
マスターは、コーヒーの風味を邪魔しにくい植物性が好みです。
常にミルクやガムシロップを入れる人は、味見しなくてもそのまま入れていいと思います。
あとははじめの手順、つまり、「味を決めたらあとは一切混ぜない」という飲み方がいいと思います。


よく混ぜたつもりでも一番下はガムシロップが溜まりやすいので、最初は下から1センチほど上の部分から飲むのがポイントです。



◎喫茶店の配慮


あたりまえのことなんですが、アイスコーヒーの濃さは、作ってしまったら濃くすることはできません。
氷を溶かして薄めることができるだけです。
ですから、喫茶店は濃いめのアイスコーヒーを出すのがお客様に対する配慮です。
気がきく喫茶店はみんな濃いめで出してくれて、濃いめが好きなお客様にも対応しているはずです。
マスターの店のメニューには、とても濃いのが好きなお客様のために、より濃いアイスコーヒーと、たくさんの量を飲みたいお客様のために、通常の約2倍の量のアイスコーヒーも用意しています。



◎まとめ


アイスコーヒーの飲み方は


一番下から飲んで濃さを調整した後は、一切混ぜないで飲む


これです。
これを見たカフェのオーナーの心は、きっとあなたに釘付けです。


「混ぜないで飲む人なんていくらでもいるでしょ? その人、たまたま混ぜなかっただけかもしれないし」

なんて思う人はちょっと観察してみてください、最後まで混ぜない人って意外といませんから。
飲むうちになぜかクルクルと混ぜちゃうんです。
もちろん「クルクル」を楽しんでるならいいんですが、クルクルしてすごく薄くなったアイスコーヒーを、「おいしい!」と思って飲む人って、いないはずです。
そして、もしたまたま混ぜないで飲んだ人がいたとしても、その人の他の動作を見れば、たまたま混ぜなかっただけなのか、アイスコーヒーのことをわかっていて意図的に混ぜなかったのかわかります。
その人の全体的な雰囲気や、挨拶の仕方、歩き方なんかで判断してみるといいかもしれません。


ということで、今回は「アイスコーヒー」についてでした。
みなさんがアイスコーヒーを飲むときは、上の話を思い出してください。
自分がどう飲むかだけではなく、アイスコーヒーを飲む人を観察したりするのも楽しくなるはずです。
アイスコーヒーだけできっと何日でも楽しめます。

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