語学留学 2 語学留学の落とし穴

(読了目安12分)

「語学留学 2」は、「語学留学の落とし穴」についてです。


やる気満々で海外に行ってみたものの、場合によっては当初の目的を達成できないこともあります。
特に日本で恋愛や仕事が不安定な人に読んでもらいたい内容です。



◎刺激はいつまでも続かない


海外に行くと、初めての出会いが多く、頻繁に新しい刺激に身を置くことになります。
この刺激は留学当初はとても新鮮で、常にドキドキワクワクしています。
言ってみれば恋愛初期の高揚感のようなものを味わえます。
しかし人間は、「慣れていく動物」です。
同じことが起こっても徐々に慣れていき、時間が経つに連れて当初の刺激は薄れます。


「刺激はいつまでも続かない」


つまり、「非日常」が、「日常」になっていくわけです。


ホストファミリーとの良い意味での緊張感、語学学校での人間関係、そしてバイト先での仕事への姿勢・・・
これらは関わりが長期になるほど「当たり前」になっていき、やがて当初のモチベーションを保てなくなるときが来ます。


そんなときは・・・こう考えてみてください。


「幸せは誰も運んできてくれない、自分の幸せに責任を持とう」


そう考えないと、結局なにも変わらないんです。


海外に行ってこの考え方を自分のものにできたなら、それが最大の成果です。
外国語を覚えるより、はるかに価値があることかもしれません。
留学初期の高揚感が続かなくなってきた時こそ成長のチャンスだと言えます。


マスターが体験してきたことから書くと、語学留学で体験する苦労は、長く愛されること、子育て、平和な結婚生活を維持する苦労に比べたら、大きなことではないように思います。
基本的に自分だけのことですみますし、急病になったら寝ていればいいんです。
中断したければ、その場で中断できますしね。


ですから、結婚し、子どもを産み、長く愛されたいと心から願うなら、語学留学程度は軽くこなしてみましょう。
愛を発信するための準備運動だと思ってもいいかもしれません。


◎娯楽留学


男性の本心のひとつとして、本質的なことをちゃんと書きます。
いま意味がわからない人は、留学後にわかるときが来るかもしれません。
まだ20代なら少しの冒険もいいかもしれませんが、30代なら下に書くようなコテコテのパターンを演じないようにしてくださいね。


このパターンが多くなるほど、日本人の価値を下げる結果になり、後に続く日本人留学生の立場も悪くなっていくからです。


語学留学してありがちなのは、「語学」留学のつもりが「娯楽」留学になっていくものです。
その中でも特に、「男遊び」に目覚めてしまうと、後悔することになるかもしれません。


語学留学を考える若い女性の中には、日本国内であまりモテないとか、人間関係がうまくいかない人も多くいます。
日本国内で生きるのがつまらないから、海外に目が向くわけです
(本来はそのときに自分自身に目を向けることができればいいんですが)。


逆に日本国内ですぐに彼氏ができたり、人間関係がうまくやれる女性は、それだけで楽しいですから、海外に目が向かない人も少なくありません。
「宗教」もそうですよね。
幸せな時にあえて宗教を始める人がいないのと同じです。


さて、よほどのことがない限り、若い日本人女性は海外でモテます。
おそらく留学先で、たくさんの男性から親切にされると思います。


場合によっては、


「外国人男性は日本人と違って優しいのね、だから私は外国人男性が好き」


なんて思うかもしれません。


・・・が、それは多くの場合、日本人女性の身体が目当てだからです。
現地の男性にとっては「日本人女性」ということに価値があり、ある程度の若さか美しい外見があれば、内面はほとんど無関係です。
というか、言葉や文化が違うため、日本人の内面はわからないと言っていいはずです。
みなさんも、相手が日本人なら、「この人ちょっと空気読めないよね」などがわかると思いますが、外国人を見ても空気が読めない人かどうか、しばらくはわかりませんよね。


それと同じことです。


なぜ日本人女性が身体目当てで口説かれることが多いかというと、日本人女性はアジアンビューティーの代表として、世界的に人気があるからです。
アジアの先進国ということもあり、海外ではある意味特別視されています。
そして、多少強引なことをしても、性格が控えめな事に加え、場所が外国なら、訴えられたり、誰かに細かい状況を説明されたりしないからです。
また、その国の男性にとっては「コレクション」になるからです。
男性だけのお酒の席で「おまえは5人の日本人とヤったのか、オレは10人だ」、などの会話をしているかもしれません。


逆の視点から言えば、たとえば日本語を学びに来ている外国人女性がいるとします。
マスターは、外国人女性の知り合いはそんなに多くありませんが、それでも、その中の2人は日本に来てセクハラのような事を受けたそうです。
滞在先の男性から「裸になってヨガをやろう」「一緒にお風呂に入ろう」などと言われ、電話で直接相談を受けたこともあります。
中には半ば暴力的に、強引な口説かれ方をした外国人女性もいました。


通常、海外で被害に遭っても、当人はその状況をうまく説明できませんから、現地の男性にとっては「狙いやすい女」ということなんです。
また、被害に遭っても、恐怖のあまり相談できない女性もいます。
外国人女性が被害に遭う話を聞くのは、そんなことが原因かもしれません。


話は戻ります。
以下、「日本人の独身女性が海外に行く」というパターンの「語学留学」についてです。
語学留学が、やがて娯楽留学になっていくシナリオの一例を書きます。
もちろんみんながそうなるわけではいんですが、留学先の国で知り合った親切な独身男性に口説かれ、「彼だけは違う」という思考になってしまうと陥りやすいかもしれません。


シナリオの一例

A子さんはどちらかというと日本では目立たない女性で、男性にも縁が遠く、人間関係にも消極的でした。
大学を卒業し、中堅企業に就職し、経済的には安定した生活をしていましたが、どうも生活に刺激がなく、心が躍りません。
ここ数年、数人の友達が結婚して子どもが生まれたというニュースも耳に入ります。
以下、A子さんの言葉や思いを太文字で書きます。


「私、このまま日本で歳をとっていくのかな、親の面倒を見て、結婚もしないまま独身なのかな・・・」


こんなことを考えていたある日のことです。
「アメリカに住む日本人」というタイトルで、同年代の日本人女性が楽しそうに英語を話しているテレビ番組を見たA子さんは、「これだ!」と感じました。


「外国人はみんな陽気で楽しそうだから、あんな人たちと付き合ったら、きっと私は幸せになれるわ、それにはまず英語よね、私、英語の勉強したい!」


ネットで資料を取り寄せ、会社を辞め、少しの準備期間を経て憧れの地を踏んだA子さん。
希望に満ちた新しい世界への扉を開けました。
夢に見た海外留学です。


「留学」ですから家族たちも賛成してくれ、友達に対しても、「自分を磨くために海外に行く」と胸を張っていられました。


しばらくは、多くの人と初対面の挨拶の日々が続き、生まれ変わったつもりで、思いっきり元気に、楽しく人と接し、刺激的な毎日を過ごしていたA子さんでしたが、数ヶ月を経たあるとき、ふと気づきます。


「私、疲れてる・・・ 」。


慣れない土地で、慣れない言葉を使い、頑張りすぎたA子さんは、精神的にかなりムリをしていたようで、今までのような笑顔が出せなくなっていました。
ケガや病気のときに言葉が通じない不安も、A子さんのモチベーションを下げました。


「なんだか疲れた・・・こんなはずじゃなかった・・・」


そんなときに声をかけてくれたのが、バイト先で知り合った現地の欧米系のイケメン、「マイケル」でした。

※参考までに、語学学校の先生と生徒の関係もよくあります。
先生が男性だった場合、数か月間の「仕込み」期間を経て、生徒に手を出す、または生徒から手を出すように仕向けることがあります。
よかったら「不倫」マガジンも参考にしてください。


マイケルがA子さんに声をかけます。


「ヘイA子、サイキン元気ガナイネー、ミーと飲みにイキマセンカ?」


A子さんは、自分を気にかけてくれている男性がいることにとても安心し、嬉しくなりました。
日本でのA子さんは、男性から誘われることも少なかったため、マイケルの積極性や行動力が新鮮だったんです。


「私を心配してくれるのね、外国人男性ってやっぱり女性への気づかいがあってステキ」


A子さんはこう考えたんですが、マイケルの目的はただひとつ、「日本人女性の身体」でした。
男性に慣れていないA子さんは、マイケルに口説かれるまま流されていきます。


以下、甘いのか苦いのかわかりませんが、バーで2人の会話が続いています・・・


マイケル 「君はなんてウツクシイんだ」

A子 「そんなこと言わないでよマイケル、でも嬉しい」

マイケル 「君にはアジアの神秘的な美しさがある」

A子 「マイケルだってナイスガイだと思うよ」

マイケル 「君は国際結婚についてドウオモウ?」

A子 「いいと思うわ 私、日本人男性は冷たくて苦手なの」

マイケル 「ミーも同じ考えだ、国際結婚は素晴らしい、ラブに国境はないヨネ」

A子 「ねえマイケル、個人的に英語、教えてくれる?」

マイケル 「オフコース!マイニチでもオッケーさ、いつも一緒にいようネ」

A子 「優しいのねマイケル」

マイケル 「ユーの役に立てるならこれほど嬉しいことはないヨ」

A子 「ありがとうマイケル・・・私も嬉しいわ」

・・・

あとは勝手にやってもらいましょう。

・・・

マイケルは英語ができるヨーロッパ人だったんですが、A子さんがアメリカ好きだと知っていて、「英語バリバリのアメリカ人」ということで通していました。
A子さんは英語の「ナマリ」など気が付きませんから、マイケルの人生の背景など気にせず、「アメリカ人」とひとくくりにしていました。
マイケルは空気が読めない男で、母国の女性から相手にされないため、A子さんと同じように海外に活路を求めていただけでした。
他にも身体の関係だけの彼女がいたようですが、マイケルにとって相手はたくさんいた方がいいですし、日本人女性なら周囲の男性に自慢もできたんです。


マイケル的にはかなりいい感じで話が進んでいきましたが、そんなことはA子さんが知るはずもありませんでした。
そしてしばらくの間、マイケルとA子さんは肉体関係をメインにした交際を続けます。


日本ではほとんど勉強と仕事ばかりだったA子さんにとって、マイケルとの日々は夢のようでした。
車でのキャンプやドラッグパーティー、そして明け方までのドライブや、車が揺れるほどの激しいカーセックスも体験しました。


時々不信な行動を取るマイケル・・・悪い噂もちらほらありましたが、A子さんにとっては「文化の違い・言葉の違い」ということで、曖昧なままでよかったんです。
むしろ曖昧なままの方がよかった、とも言えます。
2人はしばらくの間、ドキドキワクワクの日々を過ごし、お酒の席でのこととは言え、「結婚」の約束もしました。


「語学留学のつもりだったけど、結婚が待っていたのね、これで永遠の愛が手に入るんだわ 」


・・・しかしここから状況が急転します。


ビザの期限の都合上、一度帰国してから、もう一度マイケルと会う約束をしていたA子さんでしたが、2人はその後会うことはありませんでした。
何度かやり取りしたメールの内容は、「僕には彼女がいる」「結婚の約束はその場の酔った勢いだった」など、誠意のないものだったんです。


ふさぎこんだA子さんでしたが、気を取り直し、過去は忘れ、日本での再スタートを考えました。


しかしその決心をした直後のことです。


・・・生理が遅れたんです。
A子さんは妊娠検査薬を買いに行きました。


実は、A子さんが日本に帰国する数日前、A子さんとマイケルにとって「最後の夜」、情熱的になったA子さんは、「避妊」をしませんでした。
これはA子さんにとってはマイケルに対する愛の証、そしてマイケルにとっては「自己満足・周囲への自慢」のための計画的な行動でした。
(このあたりの男性の心理については「浮気」マガジンを参考にしてみてください)


妊娠検査薬を使ったA子さん、その結果は・・・


・・・ここから先は、みなさんの想像にお任せします。


ちなみに、A子さんがアメリカへの語学留学を決めるきっかけになった、「アメリカに住む日本人」というテレビ番組は、当然「ヤラセ」もあり、出演者の女性たちは普段かかわりもほとんどなく、実際はそれぞれに外国生活の苦しさや、国際結婚の難しさに悩む女性たちでした。
テレビ番組の演出として、おしゃれをし、背伸びをして「幸せ」を演じていたんです。
結局出演していた女性たちも、A子さんと似た境遇の女性たちだったんです。


人は常に幸せを求めて生きています。
そして大人の世界で幸せになるには、愛とはなにか学び、先に愛をそそぐしか方法がありません。
A子さんはそれができなかったわけです。


・・・


さて、上記A子さんが語学留学で得たものは、なんだったのでしょうか。
「自分の幸せに責任を持つ」ということを学べたなら、それこそが最大の収穫なんですが、A子さんはそれに気付くことができたんでしょうか。


以下、語学留学を考えている女性への助言として箇条書きにします。
マスターの経験上、本質に近いものだと思います。


・海外に目が向くのは、自分が日本でうまくいっていないからかもしれない

・海外生活での不安や寂しさから、異性に頼りたくなる心境になりやすい


・留学先の国の男性に口説かれても、自分はイケテルと勘違いしないこと


・海外での恋愛は、自分の「不安や寂しさ」と、相手の「性欲・興味」から始まることがある


・身体目当てで口説いてくる男性は、「外国人コレクター」、もしくは同国の女性にモテない「空気が読めない男」である可能性が高い

・国際恋愛は、お互いに「空気が読めない人」である可能性が高い

・「自分だけは平気・彼だけは特別」・・・これが「娯楽留学」の始まり


・自分を見失うと「娯楽留学」になる可能性がある


・海外の男性が優しく感じられるなら、それには様々な理由がある


・日本人男性が優しくないなら、それにも様々な理由がある


・女性が海外で誰かに頼るなら、女性に頼る方が安全


・結局はどこに行っても、誰と一緒にいても、その出来事は「自分の中の問題」ということに気付く必要がある



今回は以上です。
語学留学シリーズは次回で終わる予定です。

・・・

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