前向きな苦労

(読了目安4分)

あの人がああ言ったから私は傷ついた・・・

この人さえいなければ私は幸せなのに・・・

あの人はおかしい、なんとかしてもらいたい・・・


こんなことを言えば、周囲はあなたに気を使ってくれるかもしれません。
気を使ってくれれば、確かにあなたの居心地はよくなると思いますが、周囲からの気使いで生きていて、充実感は得られるでしょうか。
あなたは周囲の気使いによって、心地よい環境を手に入れただけなんです。
周囲の苦労・努力・気配り・配慮などによって、快適でいさせてもらっているわけです。


これでは、赤ちゃんと同じですよね。


たとえば「ロールプレイングゲーム」や「格闘アクションゲーム」などは、何度も挑戦し、苦労してクリアするから楽しいはずです。
「ウラ技」を使って初めから無敵状態で戦っても、なんだかつまらないですよね。
ゲームは、工夫や努力の末、なんとかクリアしたときに充実感があるわけです。


人生も同じで、工夫や努力の末、なんとか問題を解決した時に充実感があります。
そして、愛されている充実感を得ることについても同じです。
「愛されている」と本気で信じ、充実感を得るまでの苦労は必要なものです。


ただ、見当外れの苦労はしないでください。
してもいいのは、山頂を目指す登山のような、「前向きな苦労」です。
たとえば「パートナーの暴力に耐える苦労」はどうでしょうか。
暴力に耐える苦労を続けることは、自分に対する愛ではないですから、前向きな苦労とは言えません。
この場合は、別れるための苦労が、前向きな苦労と言えます。
暴力を振るう相手の態度が変わるのを待つのは、前向きな苦労ではなく、自分を変える行動を起こすことが、前向きな苦労なんです。
自分を変える苦労をするから、結果的に相手が変わるんです。


人から幸せをもらおうとすると、受身の人生になってしまいます。
受身の人生では、充実感は得られません。
自分の人生は、自分主導で生きることが大切です。
自分主導で生きるということが、前向きな苦労をするということです。


今、積極的にあなたに近づき、仲良くしてくれる人がいるとしたら、その人はなにが目的であなたと仲良くしようとするんでしょうか。
そこがわかれば、自分の良さや足りない部分が見つかるかもしれません。
積極的に仲良くしてくれる人がいないなら、前向きな苦労を続け、自分を磨いてください。
他人から「あの人と仲良くしたい」と思わせる自分になるための苦労が、前向きな苦労です。
上にも書いたように、パートナーからの暴力に耐える苦労は前向きな苦労ではありません。
みなさんはきっとそんな人とは関わりたくないはずですから、暴力に耐える努力をしている人は、孤立して悪循環に入ります。
この場合、前向きな苦労というのは、その人と別れるための苦労です。



余談:


ここ数日、なにかの教材を売る会社からセールスの電話が何度かあったんです。
電話で「保険・教材・サービス」などを売り込む仕事をしている人は、大変だと思います。
ほとんどの場合マスターは丁寧に断わりますが、顧客から「いらない」とそっけなく電話を切られることも多いでしょうし、売ったものが本当に顧客の役に立っているのか、実際のところはわかりません。
「お金のため」と割り切って仕事をすることができればいいですが、自分が好きでもない商品を顧客に薦めることによるストレスもあると思います。
マスターの仕事は「レストラン」です。
来てくれる人たちは、わざわざコストをかけて、遠くまで足を運んでくれるわけですから、みんな好意的な人ばかりです。
また、マスターは、自分が気に入っているものをメニューにそろえているので、「おいしいですよ」と本心から薦めることができ、ストレスはありません。
その場で「おいしかったです!」とわざわざ言ってくれるお客様もいるので、自分の仕事が役に立っている実感を得ることもできます。
簡単に言えば、店が、「好意的なお客様が集まってくれる場」になるわけです。
ですから当然ストレスはなく、むしろお客様が何度も来てくれる喜びを味わえます。



もし仕事を探しているなら、「カフェの経営」はきっと楽しいです。
実力をつけてみたい人は、マスターが鍛えてあげます。
中学までの学歴があればできる仕事なので、始めるのは早いほどいいです。

前回投稿の動画に続いて「ジャック・マー」の話を紹介しておきますね。
考えるだけではなく、やりたいことをやってください。
https://www.youtube.com/watch?v=JXjdEjYWKn4

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