平和活動家を尊敬したT子さん

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今の日本の8月はレジャーシーズンですが、78年前の1945年8月は、第二次世界大戦で日本が敗戦した歴史があり、平和について考える月でもあります。
今回は、平和活動家を尊敬した女性、T子さんから直接聞いた話をしたいと思います。

・・・

T子さんは、人生の道が見えず悩み始めた30代の女性でした。
マスターと知り合ったきっかけは、マスターの店での「体験学習」でした。


以前T子さんは、「世界平和」「原発反対」の運動をしている団体のリーダー、「Fさん(50代男性)」に出会い、彼の平和に対する思いを聞いて心を打たれたんだそうです。


「素晴らしい考え方だわ」

「私、この人の話をもっと聞きたい!」

「私も協力したい!」

女性は男性にも増して愛と平和を求めますから、そんな仕事をしている男性に興味を持つのは自然な流れでした。
T子さんは、Fさんの団体に入り、しばらくFさんとやり取りをしました。
Fさんの考え方に共感したT子さんは、どんどん彼の団体の活動に参加するようになります。
そんなT子さんを見てFさんは気を良くしたのか、ある日のことT子さんを飲みに誘います。
T子さんもFさんに誘われるまま、お酒を飲みに行ったんだそうです。


Fさんが妻子持ちだということはT子さんも知っていました。
しかしT子さんは、そのお酒の席で、Fさんから愛人にならないかと口説かれます。


愛人契約は数々のトラブルを生み、場合によっては人命を奪うこともありますから、「平和活動」と「愛人」は、対極にあってもいいと言えるものです。
妻子持ちの平和活動家が、独身女性を口説くことを身をもって体験したT子さん・・・
実は以前にも似たような体験をしていて、ここで気づきました、「まったく世の中の男は・・・」と。

T子さんはFさんに失望し、組織から離れたんだそうです。
※一方Fさんは次の愛人を探して同じことを繰り返していると思います


「平和のために少しでも多くの寄付をお願いします!」なんて言っていて、そのお金でお酒を飲んで女性を口説いているわけですから、T子さんが失望するのは当然です。


しかしマスターがみなさんに伝えたいのは、「世の中の男性がおかしい」ということではなく、「どっちもどっち」ということです。
Fさんも、T子さんも、悪いんです。


まずFさんです。
Fさんがもし本気で世界平和や脱原発を願っているなら、少なくとも独身女性を誘ってお酒を飲むはずはありませんよね。
酔ってしまったら緊急時に適切な判断ができなくなりますし、なによりお酒のために、お金や時間も使うんです。
そのコストを活動に充てればいいわけですから。


もしFさんが、「私がお酒を飲むのはストレスの発散が目的です、たまにはいいでしょ」なんて言っていたら、それもおかしい話です。
ストレス発散のためにお酒を飲むということは、平和活動をイヤイヤやっているということだからです。
イヤイヤやっているからストレスが溜まり、その反動で、飲酒や女遊びをしたくなるわけです。


自分の心の平和を保てない人に世界平和は荷が重すぎますよね。


また、「私は仕事そのものは楽しんでいます、ストレスの原因は人間関係なんです」という説明でもおかしいんです。
身の周りの人間関係を平和に保てない人に、世界平和を実現する力はありませんからね。
マスターが以前、「力不足の人が手を出すと、かえってジャマになり、その作業が遅れてしまう」と書いたとおりです。


「国民は平和や核に対する意識が低い」と愚痴や批判ばかり言い、お酒を飲んでは女性を口説く平和活動家のFさん・・・意識が低いのは、実はFさん本人なんです。


世界平和の実現にとって大切なことは、まずそれぞれの個人が、自分の幸せに責任を持つことです。
戦争や病気で苦しみながら命を終える人を見たり、悲惨なニュースを耳にして心を痛めない人はいません。
「自分にもなにかできることはないか」と考えるのは自然な感情です。
しかし、自分の心を平和に保つ実力がないのに「世界平和の実現は私がやります!やらせてください!」では、幼い子どもの「お手伝いしたい!」と変わらないんです。
幼い子どもの「お手伝い」なら社会的な悪影響は少ないですが、大人が、「世界平和」「原発反対」と言いながら、お酒を飲んで女性を口説いていたら、社会的な悪影響は大きくなります。



「ストレスが溜まる」ということは、

「私は自分を幸せにする方法を知らない」

「好きな仕事をやっていない」

「好きな仕事をやる実力がない」

「仕事を好きになる実力がない」

「自分は子どもの思考だと宣伝している」

ということです。


ですから、Fさんが平和活動をすると、独身女性が妊娠したり精神的に落ち込んだりし、Fさんの奥さんや子どもが辛い思いをして、人類は平和から遠ざかるわけです。
Fさんの本音は、平和活動がしたいわけではなく、心の中は「ぼくはみんなから尊敬されて愛人を作りたい。そのために平和活動という尊敬されやすい仕事をしているんです。平和活動は女性を口説くための手段です」ということです。



そして次にT子さんです。
そんなFさんを「愛から遠い人」だと見抜くことができず、一緒に飲みに行くT子さんもアウトなんです。


「尊敬していた平和活動家に口説かれた、まったく世の中の男は・・・」


このように「外側」に失望してしまったら、自分の成長が止まります。
失望するのであれば「自分の未熟さ」に対して失望するのが本質です。
30代になってもFさんの行動からFさんの本心を判断する実力がなかったんですから、男を見る目がなかったT子さんにも落ち度があります。


さてみなさん、男性のことを「まったく世の男は・・・」と批判していませんか?
「イイ男だと思っていたのに、付き合ったらダメな男だった・・・」こんな体験の本質は自分にもあるんです。
そんな男性を引き寄せてしまった自分、そしてそんな男性に興味を持ってしまった自分をしっかり見つめ直すことで、未来は変わっていきます。


「平和活動」「原発反対」だけでなく、「慈善活動」「環境保護活動」「動物愛護活動」など、「愛」のように見える活動をしている人の中には、Fさんのような人もたくさんいますので、それを見分ける目を鍛えてください。


そして見分け方は簡単です。
「愛にブレはないか」を見ればいいんです。
たとえば独身女性をお酒に誘うのは、「愛がない人」の代表的な行動です。
そして愛のない人を尊敬するとどうなるか・・・あなたがすでに30歳を過ぎているなら、わざわざ体験する必要はないと思います。

・・・

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