仕事と幸せ

(読了目安6分)

今回は、「仕事・幸せ」をキーワードにして書きます。
人は本来、幸せになるために仕事をしていますが、仕事が幸せをくれるわけではないことを理解しましょう。


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以下のような考え方をベースに仕事をしてませんか?


「みんなから褒められたい」


「みんなと違うことをしたくない」


「一人前だと思われたい」

このような考え方で仕事をするのは、ただの自己都合です。
「大人の愛は先払い」という大前提に背く考え方なので、ストレスを溜めてしまいます。


親から愛されなかった人ほど、上記のような傾向が強くなりますが、親を恨む必要はありません。
親も「不完全な人間」で、愛を探して旅をしている一人の人間です。
「私は親から愛された」と無理矢理信じこもうとすると、親を正当化するための人生になってしまいますから、「親だって愛をそそげないこともある」と理解する必要があります。
そのとき、あなたは自分の方法で愛を探せるようになります。
(よかったら「親から愛されたか」を参考に)


親の愛を受けた人ほど心が満たされていますから、「人の役に立ちたい」と考えます。
そして、そう考えて仕事をすれば、ストレスにはなりません。
料理で言えば、「おいしいと言ってもらいたい」という欲があると、「まずい」と言わたときにストレスになりますが、「私の腕はまだまだ・もっとおいしい物を作りたい」という気持ちがあれば、「まずい」と言われたとき、相手の言葉を聞く気になり、次の創作意欲に変わります。
そのとき心にあるのは「助言をくれた人への感謝・次回の創作意欲」ですから、ストレスになるはずはありません。
「人の役に立ちたい」という気持ちは、ストレスではなく、「力」になるんです。


幸せになる方法はあります。
それは、愛をそそぐことです。
愛をそそぐ実力がある人は、幸せになれます。
しかし、なにが愛なのか判断できるかどうか、そしてそれがわかっても実践できるかどうかは、その人の実力にかかっています。
ダイエットのとき、「食べなければ痩せる」という理屈がわかっているか、そしてその理屈を実践できるか・・・それと似ています。


みなさんは、「愛をそそげている人」と「愛を欲しがるだけの人」がいたら、きっと前者と積極的にかかわりたいと思うはずです。
つまり、質の高い出会いを望むなら、愛をそそげる人になる必要があるわけです。
愛とはなにか判断する力と、その実践を地道に続ける力があれば、人はみんな幸せになることができます。


仕事は、社会貢献できる実力がある人がやってこそ「仕事」です。
心に傷を負っている人がムリをする必要はありません。
たとえば、ほとんど収入のない無職の人に対して、「働かないでなにしてるの!頭おかしいんじゃなの?」と批判する社会人が、もし仕事でストレスを抱え、稼いだお金をストレス解消のために使っているとしたら、それこそおかしな話です。
そういう人は、仕事をしている自分を正当化したいために、無職の人を批判しているだけかもしれません。
少なくともマスターは無職の人を批判しません。
今は同じ仕事を20年以ほど続けていますが、それまでは長い間、無職でしたしね。


幸せは、一瞬では手に入らず、努力して積み重ねていくものです。
また、努力の方向を間違えても、幸せになることはできません。
世の中には、「すぐに幸せを手に入れたい」、こう切望している人を利用した商売がありますが、ストレスをかかえていると、そんな情報をふり分けることさえできなくなります。
ストレスをかかえている人だと、「お酒を飲んでストレス発散」という情報を本気で信じてしまい、居酒屋に通うことになってしまうかもしれません。


自分が正しいと信じ、周囲を批判すると、幸せは遠ざかります。
仮にあなたが「周囲が悪い」と感じても、それはあなたの人生経験が足りず、なにか大切なことを見落としている可能性もありますし、話をよく聞けばあなたが悪かったという場合もあります。
そして、仕事上大切なことは、あなたが正しいかどうかではなく、チームワークで最高のパフォーマンスが出せるかどうかです。
(チームワークで動きたくないなら個人事業主になればいいだけです)
マスターの経験上、若いうちは、自分のことを棚に上げて周囲を批判することが多いです。
「自分のことを棚に上げている」という感覚さえなく、「自分のことが見えていない」と言った方がいいかもしれません。


たとえば、車の運転も、少し慣れてくると、多くの人が感情的になって他人の運転を悪く言います。
しかしほとんどの場合、言っている本人にも同じぐらいの落ち度があります。
本当に運転が上手な人は、状況の変化を予測していますし、突然の状況の変化があっても「自分の予測不足」と判断しますから、感情的になって周囲を批判することはありません。
感情的になって批判すると集中力が落ちることも知っているからです。


周囲を批判するとストレスになりますから、「周囲を批判するヒマがあったら自分を鍛える時間に使う」、これが愛に近づく最善の方法です。
「周囲を批判し、お酒を飲む」、これでは愛は生まれません。


仕事や人間関係は、なかなかうまくいかないものです。
しかしそれには理由があり、理由があるということは「解決できる」ということです。


マスターは、数百人の悩み事を聞いてきて、ひとつ確実に言えることではないかと感じていることがあります。
それは、人が変わるには「時間がかかる」ということです。
「あの人さえ変わってくれたら」と思っていても、「あの人」はあなたのためには変わりませんよね。
もしあなたが誰かから「あんたさえ変わってくれたら」と言われても、あなたには変わる気などないのと同じことです。
ですから、状況を変えるには、自分を変えるしかないわけですが、「自分を成長させる」という意味で変えるには、どうしても時間がかります。
たとえば、ガラスの器を壊すのは簡単です。
しかしそれを元に戻すには、破片を集めて組み合わせる必要があり、壊れるのに必要な時間に比べ、はるかに長い時間がかかります。
同じように、心を壊すのは簡単でも、壊れた心を治すには、長い時間がかかるんです。


愛に近づくということは、自分が成長するということです。
そして、自分を成長させようとするとき、決して焦ってはいけないんです。
どんなことでも、上達するには地道な練習が必要なように、心の成長にも地道な練習が必要です。
一歩一歩確実に、焦らずに、地道な練習を続ける必要があります。
人が変わるには時間がかかるということを理解すれば、焦る気持ちもなくなるはずです。


「努力しているのになかなか幸せになれない」としても、それは仕事が悪いわけではなく、きっと結果を焦っているか、愛の判断を間違えているからです。
「これは愛なのか」と考え、愛だと思うことを地道に続けてください。
職種にかかわらず、愛をそそぐことができれば幸せになれます。

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