カロリミット ダイエット業界の仕組み

(読了目安7分)

◎カロリミット


マスターの個人的な考えです。


みなさんは「カロリミット」という食品を知っていますか?
マスターは以前、体験学習で来ていたスタッフから聞いて知りました。


カロリミットの公式ページを見ましたが、うたい文句としては、「いままでの食事を変えずにダイエット効果が期待できる」という、まさに夢のような食品です。
(含まれるアレルギー物質は「カニ・大豆」だそうです)

しかしマスターは、

「若い子は誤解する内容」

「商業的な内容」

だと感じました。


以下、ダイエット関連の裏事情・業界の仕組みについて書いてみますので、できるだけ冷静な目で読んでみてください。


「ちまたのダイエット方法は、実施した人の1割が成功するようになっている」


という話は以前書きましたね。
全員が成功すると、ダイエット業界が儲からなくなるからです。
マスターは自分で実験をしたわけではないですが、客観的だと思われる「口コミ」から判断すると、買った人の9割が満足していないのが現実だと思います。

業者が自分で作っている好意的なサイトが多い中、マスターは下の口コミが本質に近いと感じました。
これはある程度参考にしてもいいと思います。

↓ダイエット商品口コミサイト
http://www.diet-cafe.jp/2008/09/post-63.html


また、ダイエット食品を売っている会社の太めの社員が、自社製品を食べていないこともあります。
ドラッグストアの店員が太っていたりしますしね。
「費用に対して相応の効果はない」と、業界人が認めているわけです。


さらに、ダイエットや健康食品の売り方は、キャンペーンで大量に配布することが基本だということも書いたと思います。
仮に1万人が購入すれば、その中の一部(たとえば1割)の人は、事実や理由がどうであれ、「効いた」と判断します。
さらにその中の1割が、「続けないと太ってしまう」と判断し、その商品を買い続けます。
結果的に、1万人に配ることができれば、100人、つまり配布した1%が買い続けてくれるわけです。
この数値が大きいほど儲かるわけですが、数値を上げる方法は、効いたか効かなかっただけではなく、企業側の「うたい文句・体験者の言葉」などの心理操作の技術にかかっています。
また、たとえダイエットの有効成分が入っていなくても、この1%という数字はゼロになりません。
プラシーボという心理効果で、「効いた」と信じる人が必ずいるからです。
いずれにしても、大量に配るほど、利益になるわけです。


なにかを売る仕事をしている人は、その商品を売るために法律ギリギリか、法律を超えたことをした経験がある人もいると思いますが、ダイエット業界も基本的には同じ構造です。


ダイエット業界が流す情報に右往左往する人は、情報を流している側から見れば「大切なお客様」ではありますが、「尊敬に値する人物」としては決して見ていません。
業界から見れば、悪く言えば「カモ」なんです。
ダイエット業界の幹部の中には、カモが持ってきてくれたお金で飲み食いして太り、自社製品を使っていないメタボな人もいると思います。


また、周囲の知恵のある大人たちは、ダイエット食品を買う人を冷ややかな目で見ています。
みなさんは、「痩せるために」と、いろいろなサプリメントを買いあさる男性がいたら、きっと「そんなことより食べなければいいのに」と違和感を覚えると思います。
カロリミットを買って飲んでいる女性が周囲の男性からどう見られているか、想像するのは容易だと思います。


さて、お金がかからず、飲み方や飲むタイミングも関係ないダイエット方法が、「食べない」という方法です。
これができれば「知恵がある人」ですから、長く愛されます。


◎ダイエット業界の仕組み


ダイエット業界から少し引いて、「食品業界」を考えてみると面白いことに気づきます。


業界は、消費者に食べさせて太らせ、ダイエットさせて痩せさせ、痩せたらまた食べさせ、太ったら痩せさせ・・・消費者は、お金を使って太り、お金を使って痩せます。


食品業界は、ダイエット業界と組むことで、常に利益を上げることができます。
食品業界は、とにかく商品を売りたい(食べさせたい)んです。
芸能人、有名人を使って宣伝し、とにかく食べさせます。
ダイエット業界も、とにかく商品を買わせたいんです。
芸能人、有名人を使って宣伝し、とにかく買わせます。


食品業界を支えているのは基本的に若い女性です。
そして、若い女性にご馳走するためなら男性はがんばります。
だから若い女性を取り込めばそれでいいわけです。


若い女性は社会の仕組みを知りませんから、「宣伝」を信じて食品業界に集まります。
業界にとっては「最高のお客様」です。
しかしその一方で、若い女性は太ることも気にしています。
そこで、「これを飲めば太らない」という魔法の食品の登場です。


カロリミットという食品、たしかに実験的には効果があるようなんです。
しかしそれを過信すると、いくら食べてもいいと思い込んで、逆に太ってしまいます。
そして太ったからさらにカロリミットを飲んで痩せようとすれば、カロリミットを大量に、長期間買い続けることになります。
ダイエット業界にとってはそれでいいんですが、本人にとっては大きな誤算ですよね。
まさに「ウコンの力」を飲んでお酒を飲みすぎるパターンと似ています。


カロリミットを買うコストと、余計に食べた分のコストを浪費しただけならまだしも、さらに太ってしまい、その上、食べるために使った「時間」も浪費しているわけです。


そう、お金も時間も浪費しながら・・・太っていくんです。


これって、知恵のある男性から見たらただのヘンな人ですし、ダイエット業界から見たら本当に「カモ」です。


知恵のある人は、こんなことをしている人には近づきませんよね。
カロリミットを飲みながら太っている人は、決して愛されないわけです。


さて、必要以上に食べる理由はなんでしたっけ?


そうです、ストレスが溜まっているからです。


食べて太り、自己嫌悪になりストレスが溜まり、そのストレスを解消するためにまた食べ・・・物事がうまくいかないのを他人のせいにしてはストレスを溜めて食べ、また太っては自己嫌悪になってストレスが溜まり・・・


これじゃ太ったままで悪循環から抜けられません。


この悪循環から脱出する方法は、食べる以上の喜びを見つけることです。
食べるのを忘れてなにかに没頭した経験を思い出してください。
理屈では、食べ過ぎない方法はわかっています。
あとは実際に、なにかに没頭できれば、食べ過ぎることを卒業できます。
なんでもいいんです、没頭できるものを見つけてください。


以前書いたように、発展途上国の人たちは、飢餓状態や栄養不足を回避するため、いかにして少ない食料から有効にカロリーを摂取するかを考えます。
食糧難ですから、切実です。
逆に先進国の人たちは、食べ過ぎて太るのを防ごうと、いかにして多量の食料からカロリーを摂取しないようにするかを考えます。
世界的食糧難と言われるわりに、先進国の人たちはのんきです。


それにしても、食べて痩せようとするなんて、日本人はお金も時間もたくさん持っているんですね。
たとえば毎月5000円をダイエット「食品」に使うなら、そのお金を貧しい人に寄付したら、何人もの命が助かります。
子供たちがワクチンを打ち、お腹いっぱい食べられるんです。
地球を宇宙に浮かぶひとつの家だと考え、人類を家族だと考えることができれば、きっと「ダイエット食品を食べて痩せる」という思考から「食べないで痩せる」という思考になるはずです。
同じ人間同士、思いやりの気持ちで仲良く関わっていきたいものです。


◎まとめ


自分を理想の体重にできない人が長く愛されるかどうか、考えてみてください。
そんな精神状態の人が、心と心が裸でぶつかり合う関係を作ろうとしても、すぐに破綻することは明らかです。


みなさんはたくさん食べた後にカロリミットを食べ、安心してさらになにかを食べて太る悪循環を選びますか?
それとも、「食べない」という本質的なダイエットを選びますか?
長く愛されたいと願いながらパクパク食べている女性も多いですが、それでは「一生系ダイエット」をしながら生涯を閉じることになりそうです。


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