見出し画像

Twitterで誰がHSPを名乗るか?

TwitterでHSPを名乗る人のプロフィールを分析してみた

最近では、HSPという言葉が世間でますます認知されるようになってきました。そこで、その動向を把握する目的で、TwitterでHSPを名乗る人のプロフィール(の特徴)を分析してみました。

プロフィールの抽出方法

まず、Twitterで「HSP」と検索して、表示されたツイートのアカウント(のプロフィール)を確認しました。分析対象にしたのは、アカウント名あるいはプロフィールに「HSP」という言葉があるものです。私が目視で確認した「150件」のアカウントのプロフィールを分析対象としました。

プロフィールの分析方法

KH Coderというテキスト解析ソフトを用いて、プロフィール(テキスト)を分析しました。

この分析で確認したのは、「頻出語(どの言葉が多いか)」と「共起関係(どの言葉とどの言葉が同時に出現しやすいか)」でした。

結果:頻出語(どの言葉が多いか)

「HSP」を名乗るアカウントのプロフィールで、よくみられた言葉は以下の通りです(下図)。

「HSP」という言葉が多いのは当然ですが、続いて「人」「自分」「繊細」「HSS型HSP」などの言葉が多くみられました。

「自分」という言葉が多いのは、「自分」について言及するプロフィールが多かったためです。

「繊細」という言葉には、「さん」をつけて「繊細さん」と書く人が多いようでした。

上位には、「カウンセラー」という言葉もありますが、これは「HSP専門カウンセラー」などを名乗る方が比較的多かったためです。

また、「ADHD」や「うつ病」などの「障害」を患っている人が「HSP」を名乗る傾向もみられました。

「エンパス」という言葉も上位であり、スピリチュアルに関心を寄せる人も「HSP」を名乗る傾向があるようです。

「毒親」「生きづらい」などの言葉も上位でした。

HSPツイッタープロフィール頻出語

結果:共起関係(どの言葉とどの言葉が同時に出現しやすいか)

以下の図は、共起ネットワークといって、語と語の共起関係(どの程度同時に出現するか)を表したものです。

言葉と言葉が線で結ばれているのが「共起関係」を示すものです。これらの言葉は、同時に出現する傾向があります。丸が大きい言葉ほど、たくさん出現したこと意味します。

「HSP」「自分」「人」という共起関係がみられましたが、これは「自分がHSPである」ことを言及する人が多いためです。

「カウンセラー」「資格」「心理」「転職」「人間関係」などの言葉でも共起関係がみられました。どうやらこれは、分析対象となったプロフィールには「転職や職業についてアドバイスをするカウンセラー」が比較的多く含まれたためだと思います。

「アダルトチルドレン」「毒親」という共起関係も印象的でした。

ほかにも「障害」について言及される場合も比較的多く見受けられました。

HSPツイッタープロフ共起ネットワーク

誰がHSPを名乗るか?

分析対象は150件しかないこと、あいまいな手続きで対象プロフィールを抽出したこと、などさまざまな限界がありますので、本記事の情報はあくまで参考にするのがよいかもしれません。

とはいえ、Twitterのプロフィールで「HSPを名乗る人」の特徴が少しだけ垣間見えたようにも思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?