209.深い重みのある言葉
耳鼻科に行った。
鼓膜に穴が空いてるので慢性的に中耳炎になりやすいのだ。
風邪ひいたりすると免疫が下がったりしてなるみたい。
その日は1歳くらいのまだまだ小さな子を連れて4歳くらいのお兄ちゃんと一緒にお母さんが連れてきていて、1歳の子は終始大泣きしていた。
お母さんも心中ヒヤヒヤしながら居ただろう。
抱っこ紐で抱っこしてゆらゆらあやしていた。
そこに、70代くらいの女性が会計を終えて親子のところに静かに寄っていく。
「お母さんお疲れ様ねぇ〜。大変なのよね今が1番。頑張ってねえ。」
ってニコニコ大きな声でお母さんに話しかけていた。
どんなにそのお母さんは心が救われただろうと思う。
子育ては孤独なときも多い。
お母さんと自分の子供2人の3人で居ても(その場に3人とその他大勢でいるとき)、お母さんはその場ではたった1人という孤独感に苛まれるだろう。
横で何も言えなかったわたし。
でもきっと、それくらいの年齢になったら言いやすいのだということもあるだろうか。
ある程度の年齢の人に諭されると安心して涙が出そうになるように。
きっとその場で放たれたその方の言葉は深い重みのあるお疲れ様だったのだろう。わたしにはまだ出せないパワーが含まれている。
でも、なにかあったときにはさっと一声かけたり助けられる人間では居たいとおもう。し、そう願う。
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