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私が教育移住を決めた訳 1ー②小学校がなくなる?!

Note見てると本を読んでると素敵な先生も多くて、移住のために調べるとこどもと真剣に向き合う先生も多くて。
なんでここでは小学校統廃合なんて話が出てきちゃうの…と悲しくなっているはるです。

学区の小学校は、子供の数が減っていて最近は1学年1クラス。約10年前には今回とは別の小学校との統合の話が出た。当時の統合先の小学校の保護者、児童、OB、地域の方も協力し、その時は小学校を守りきったのです。

しかしその前回の教訓から、今回は水面下で話を進んでおり(保護者、地域の住民はほぼ把握しておらず)、2019年12月の説明会で突然「統合の話が進んでいる」という前提で話が始まりました…
この地域は今後、子育て世帯が増え、入学児童も増える予定にも関わらず。

「少人数では切磋琢磨できない」
「いじめのときにクラス替えで対応できない」
という説明。
むしろ「お金がかかる」とか言われた方が理由としては理解できるのに。納得はできないけど。
そんな中、小学校OBから衝撃な事実も明らかにされました。
統合先の学校は土砂崩れ警戒地域の上に立っているらしいのです。
先日は東北で地震もありました。いつどこで地震が起こるかわからないこの日本で、危険なところに子どもを通わせられません。当時もそう必死に伝える保護者の意見は聞き入れられず、その説明会の後日の統合先小学校の説明会では「賛成の意見、反対の意見、様々な意見が出たが、統合はすすめる方針」という説明がされました。

廃校予定校の校長も統合賛成と聞いたとき、私は絶望しました。教職員は動向を見て静観しているということにも。世界の流れは先生がしっかりと子どもと向き合える小さな学校、小さなクラスにむかっているのに。いじめ問題についてもを根本解決せず、クラス替えで有耶無耶にしようとしているようにしか思えません。
「少人数では切磋琢磨できない」とも言われました。しかし、もともと切磋琢磨とは、「目標に向かってライバルと競いあって互いに高めあうこと、そして自分自身ー高めるため自力で努力する」という意味で「少人数よりも多人数の方が良い」というわけではないのです。
子供のことを考えてくれない小学校に息子を通わせなければならないの?守ってもくれない教師のもとで息子は学ばなければいけないの?
ぐるぐると頭の中に不安が渦巻く中、唯一の救いは説明会の意見交換時に在校生の男の子が彼自ら読んでくれた作文でした。

「(夏の日、統合先の小学校まで歩く出来事があり、大変辛かったことを話した後)台風のときは、学校は休みになりますが、朝テレビで「危険な暑さ」と言っても学校は休みになりません。五時間授業時の下校時間は2時半、六時間授業のときは3時20分が下校時間です。ランドセルと手荷物を、暑い時間に長い間歩いて、熱中症になりませんか?昨年豊田で校外学習中に小学生がなくなりましたよね?私達の登下校は命がけでなければなりませんか?見守りたい隊の人の体は大丈夫ですか?この小学校をなくすと思っている人たちは、夏の暑い時間に重たい荷物を持って小学1年生のぐらいの歩く速さで小学校間を歩いてみましたか?私はこれから入ってくる小さいこの体を考えると、この小学校をなくしてはいけないと思います」

と、堂々と述べていた姿。少人数の学校で学び、自分の意見を言う機会が多かったからこそ、「大勢の大人の前でさえ自分の意見を述べることができる姿」を実際に見せてくれたのです。
新入生のことも考えてくれるこんな素敵なお兄ちゃんがいる学校をなくそうとしているの?と、涙が浮かんだまま彼に拍手をしました。

この学校には、畑作りや行事で地域の方が多く入ってくれています。この小学校を守ろうとしている地域の味方がたくさんいる。
先生や教育委員会と対立したとしてもせめてこの子が通っている今の状況を守れれば大丈夫、とその時は思っていました。

小学校がなくなると、子どもが減り地域は廃れるばかり。地域の災害拠点がなくなるお年寄りにとってもデメリットしかないのです。
子どもたちを、土砂災害警戒地域で学ばせ、災害時、お年寄りに土砂災害警戒地域に避難させるつもりなんでしょうか。
統合先の小学校は、2020年梅雨の大雨でも警戒注意情報が出ていたのです。


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