少人数学級だからこそ学べる 移住先の学校②
今回は私が移住を決めた小学校について書いていきます。
私が教育移住を決めた訳のの他のマガジンでも載せましたが、きっかけは小学校の統廃合問題。
少人数だから統合する予定の小学校が、既に少人数じゃないらしい
なかなか自分が出せない息子にとって、少人数学級である小学校は安心できる場所でした。しかし、名古屋市の方針により統廃合が決定。もし移住をしなかったら、2年後統合し、30人学級のいわゆる普通の学校に通うことになっていました。
しかもここにきて驚きの事実。なんとその統合予定の小学校、今年度は29人もいるそうです。昨年度の一年生は10数名だったのに…
住宅開発が進んでいる地域でもあり、これから子どもが増える予定が立ってていても統廃合は継続される様子。
もともと地域の活動も活発で名古屋市では珍しい小学校の歴史がまたひとつ消えます。
結局何のための統廃合かわかりませんが、これが最初のきっかけで伊那市の小学校を知りました。
小規模を守ろうとする地域
伊那市には3校の小規模特認校があります。
それぞれ特色があるようですが、私としては「少人数になっても学校を残す!」と意気込みと、そのために試行錯誤してきたこの地域のすごさを感じています。
小規模校をなくしていくのは国の方針です。その方針から地域を守るために、子どもたちのために動ける大人がいる。
確かに頑張っている地方は多いですが、正直なかなか難しいです。
なのに、市が小規模特認校と認定しているという事実。
これだけでも大きなことだと思います。
そして、そんな学校を求めてくる親がいる。
まだ懇談会をしただけですが、面白い経歴だな~と思う人がちらほら。たった十数人のクラスの保護者なのに。
卒園した保育園も面白い経歴、面白い思考の持ち主が多かったのですが、ここもそうかもしれないと、期待してしまいます。
言ってしまえば私も、シングルで親族がいない伊那市にやってきた変わり者でしょう。
少人数だからこそ、人との関わり方を知る
以前、ある方から「田舎だと慣習とかに縛られない?同じ人としか会わなくない?」と言われたことがあります。
私の印象としては逆で、コロナ禍では特に職場と家と保育園の往復で同じ人にしか会っていませんでした。
イベントやマルシェがあると会える人たちもコロナ禍では難しい。
ここは確かに歩いていてもなかなか人に会いません。でも、それは今、どこも同じように感じます。逆に、慣習をちゃんとする分、地域の人とも会える。慣習はやらないと生きていけない(どぶ浚いをしないと氾濫する)ことで、本来は地方も都会も一緒のはず。やるかやらないかだと感じています。
それに参加することで地域との関わりも増えていきます。
またここにきて、縦割り作業のある息子の交友関係が広がる毎に小学校全体に私自身の知人も増えていきます。
また、少人数だから先生自体も子どもの顔と名前をすべて把握している。
逆に大規模校は、多いからこそこどもたちは同じ相手としか話さないのではないでしょうか。
いつも関わる子と違う子と関わることは、グループを大事にする大人数では仲間外れにされることもあるでしょう。
でも、本来交友関係とはどんどん変わっていくもののはず。そして、喧嘩しながら、苦手の子との関わり方も学びながら、突然その子と意気投合することがあるかもしれません。
そんな多種多様な大人、こども、囲まれているからこそ、多様性を知ることができるんだと私は思っています。
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