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人を育てる自然保育⑭ 鯉のぼり

季節外れだけど、その時期にはその時期の意味がある。

半年遅れの鯉のぼり

昨年12月にこどもたちは鯉のぼりを作りました。

5月5日から遅れて半年以上。

それには理由があります。

5月5日に間に合わせるためには、進級して1ヶ月しかありません。

大きな鯉のぼりを作るにはこどもたち全員が力を出し切り協力しなければなりません。

新しい仲間も入り、また、ほとんどのこどもが6歳を迎えてない状況での共同作業は大きな負担。

また、年間行事のマスつかみで実際の魚の感触を子どもたちが実感してからにしたいという思いもあります。

マスつかみは、今年度は園のプールで行いました。

プールに放たれた大きなマスを手づかみで捕まえます。

実際の生きた本物の魚の形や鱗を、子どもたちは実感するのです。

寒い中でも続く集中力

12月前半のまだ日差しが暖かい時期に布と新聞紙、絵の具を持って外で黙々と作業する年長さんの姿がありました。

下絵の鱗は大きさも形も様々で布を広げるとまるで動いて生きてるような躍動感がありました。

色についても話し合いをしていく。

鱗の中は?外は?とひとつずつ。

集団の様々な意思を一つにまとめていく能力、集団の総意に従う力が年長たちにはありました。

決めた色は、赤、緑、紫となんとも鮮やか。

12月クリスマスにもピッタリカラーの鯉のぼりを1ヶ月弱で作りきり、自分たちがお披露目と決めた日にしっかりとみんなの前でお披露目しました。

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