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お金の価値と教育とのてんびん

日本の教育にかける総資産は約5.3兆円(平成28年)この予算は、他国と比べて見るとこうなります。

■OECD各国のGDPに対する学校教育費の比率 Top5(全教育段階)
第1位 アイスランド(7.9%)
第2位 韓国(7.6%)
第3位 イスラエル(7.3%)
第4位 アメリカ合衆国(7.2%)
第5位 チリ(7.1%)
同5位 デンマーク(7.1%)
第24位 日本(4.9%)※28カ国中

■OECD各国のGDPに対する学校教育費の比率 Top5(初等・中等・高等教育以外の中等後教育編)
第1位 アイスランド(5.1%)
第2位 ニュージーランド(4.5%)
第3位 ベルギー(4.4%)
第4位 デンマーク(4.3%)
第5位 スイス(4.3%)
第28位 日本(2.8%)※30カ国中

■OECD各国のGDPに対する学校教育費の比率 Top5(高等教育編)
第1位 アメリカ合衆国(2.7%)
第2位 韓国(2.6%)
第3位 カナダ(2.5%)
第4位 チリ(2.2%)
第5位 デンマーク(1.7%)
同5位 フィンランド(1.7%)
同5位 ノルウェー(1.7%)
第11位 日本(1.5%)※29カ国中

なぜ日本は、こんなに教育にお金をかけないか・・・簡単です。

選挙の票を持っているのが高齢者ばかりだからです。要は、高齢者優遇の措置をこれまでしてきたのでそのツケが回ってきているのです。正直、高齢者はある程度資産を持っています、しかも、付け加えて権力まで握っているのです。そんな権力の中で若者に教育をと言えるのでしょうか・・・

答えは、無理です。

政治家は、権力の弱いのです。野党は、実際に権力を持った時大きな失敗をしました。だからこそ、日本の政治では大きな声をあげることができないのです。あの小泉環境大臣でさえ、権力に臆しています。権力は闇を生むのです。先程の問題へ戻りますが、「お金」の獲得が低いのは文部科学省自体の権力の弱さを意味しています。そもそも、文部科学省は国家一種の中で人気は下の方にあります。誰も、優秀な人材が行こうとしないのです。そんな、行政には優秀な人材は集まりません。だから、現場では無理な教育や理念ばかりを押し付ける機関にナゥっているのです。そもそもの失敗は、教員免許状の交付要件でしょう。簡単に大学でペーパー教員を生み出しているのですから。そんな教員から人なんて生み出されません。いいか加減気づいて欲しいものです。ただ、勉強ができるだけ、法律や理論に詳しいだけの教育者は入りません。と文部科学省を愚痴ってもしょうがないですね。

たた、予算が取れないのは文部科学省の力量の弱さとしか言いようありません。

政策もいい加減ですが・・・150年遅れてますね。以前このコラムを書いたのので参照してください。


お金の価値と教育はてんびんです。お金をかければかけるほど、いい人材は育ちます。ただし政策によりますが・・・でも、お金をかけなくてもいい教育もできます。

私は、カンボジアで小学校で教育活動をしています。

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こんな教室でも、一生懸命学習しています。というより、日本の小学生より優秀です。芸術教育(音楽・美術等)はないので弱いです。しかし、その他の教科に関しては、修学レベルにより管理されているので、上へ行こうと努力しています。上へ行くと学費が安くなり、教師として教えることができ、さらにいい就職につくことができるからです。彼らの授業料は1ヶ月1ドル(120円)程度です。生徒数は400名程度いますが・・・でも、彼らの笑顔は本当に素晴らしく幸せそうです。日本の子供たちは窮屈そうでかわいそうな印象を受けます。

逆にそれだけの金額で、素晴らしい教育活動ができるということなんです。原点に戻ると本当の教育はここにあるということです。寺子屋と呼ばれていた時代、貧しかった記憶を払拭するために日本は頑張って繁栄して来ました。でもどうでしょうか。今は、教育のためにお金を使い、塾へ行かせ、いい大学へ・・・でも、人生は豊かでしょうか?

幸福度ランキングと呼ばれるものがあります。

「幸福度ランキング」過去5年の日本の順位

2015年 46位
2016年 53位
2017年 51位
2018年 54位
2019年 58位
ちなみに、1位は2年連続でフィンランドだった。トップ10のうち半数を北欧諸国が占めている。

トップ10はこちら

フィンランド
デンマーク
ノルウェー
アイスランド
オランダ
スイス
スウェーデン
ニュージーランド
カナダ
オーストリア
教育の全て狂っています。一度再生させることが必要なのかもしれません。原点の教育に帰ることにより本来の教育の意味を考え直していく必要があると思います。皆さんは本当の意味で幸せですか?

日本の障害児の子供たちに対して支援するために起業しました。でも利益の出るような職業ではありません。国のシステム上、私のような仕事(相談支援専門員)は疎外されているのです。どうか、状況をご理解の上、ご支援していただけたら嬉しいです。