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天理教 みかぐらうた

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天理教のみかぐらうたに触れて、感想など綴らせていただきます。
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ちょっと話、神の言うこと聞いてくれ(天理教「みかぐらうた」第2節)

ちょっと話、神の言うこと聞いてくれ(天理教「みかぐらうた」第2節)

ちよとはなしかみのいふこときいてくれ
あしきのことはいはんでな
このよのぢいとてんとをかたどりて
ふうふをこしらへきたるでな
これハこのよのはじめだし
(なむてんりわうのみこと)

ちょっと話、神の言うこと聞いてくれ
悪しきのことは言わんでな
この世の地と天とを象りて、夫婦をこしらえきたるでな
これはこの世の始めだし
南無天理王命

今から神の心を、簡潔に話をするから、聞いてくれ。
人間にとって、

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天理教「みかぐらうた」第一節 まとめ

天理教「みかぐらうた」第一節 まとめ

前回、文章が、長くなりすぎたので、まとめ。

「悪しきを払うて助けたまえ。天理王命」

神が人間に教えたこの言葉。
天理教のおつとめの場では、21回も唱える最重要の言葉です。
初心者はもちろん、上級者にまで通じる深い神の心が、この一節に込められているのです。

初心者
「神様、どうか私を助けて下さい」
中級者
「神様、どうか私の心を磨く力を貸して下さい」
上級者
「神様、私も神の一員として、世界を

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悪しきを払うて、救けたまえ、天理王命 (天理教「みかぐらうた」 第一節)

悪しきを払うて、救けたまえ、天理王命 (天理教「みかぐらうた」 第一節)

天理教の「みかぐら」を拝読して、感想など綴らせて頂こう、と思って始めたこのnoteでしたが、なぜか一節からではなく、四節の「よろづよ八首」から始めてしまいました。
なので、仕切り直して、一節の「悪しきを払うて・・」を読ませて頂きます。

「悪しきを払うて救けたまえ、天理王命。(悪いことを払って、助けて下さい。天理王命様)」

この言葉は、人間の側から自発的に発せられた言葉ではないのです。
神が、人

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【よろづよ八首 結論】人間の心の通りに、物事を動かす神

【よろづよ八首 結論】人間の心の通りに、物事を動かす神

前回までの話を、まとめると、

世界の全ての物事を動かしている神は、「人間の心の通りに、物事を動かす」という理だけを守っている。
これが、分かれば、世界中の誰もが喜び勇む。
そして、喜び勇んだら、その心の通りに、助かるのだ。

という事になります。
一つ一つ検証してみましょう。
本当に、世界中の誰も、この神の胸の内が分からなかったのでしょうか?
似たような思想は、誰も説かなかったのでしょうか?

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聞きたくば、尋ね来るなら、言うて聞かす、よろづ一切の元なるを。神が出て何か一切を説くならば、世界一列勇むなり。一列に早く救けを急ぐから、世界の心も勇めかけ。

聞きたくば、尋ね来るなら、言うて聞かす、よろづ一切の元なるを。神が出て何か一切を説くならば、世界一列勇むなり。一列に早く救けを急ぐから、世界の心も勇めかけ。

ここまでは、神の胸の内が、どんな内容なのかが、言われて来ました。
しかも、本当にそんな話があるのか?というくらいに、みずからハードルを上げているのです。

神が初めて表に現れて、世界でこれまで誰も分からなかった神の胸の内を、神が直々に説いて聞かせるのである。
神が聞かせる話は、詳しく聞いたら、誰もが恋い慕わずにはいられない内容である。

そして、更に、

神の話を聞きたいなら、この神の館に、尋ねて

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このところやまとのぢばのかみがたと
 いうていれどももとしらぬ
このもとをくはしくきいたことならバ
 いかなものでもこいしなる

このところやまとのぢばのかみがたと  いうていれどももとしらぬ このもとをくはしくきいたことならバ  いかなものでもこいしなる

この所、大和の地場の神館と、言うていれども元知らぬ。
この元を詳しく聞いたことならば、いかな者でも恋しなる。

神様、みずから、めちゃくちゃハードルを、上げてきました。

これから神が、誰も知らない神の心を、今まで誰にも語ったことのない神の心を、初めて明かそうとしている。
それは、この神の館以外の場所ではありえない、と言っているのです。
今の奈良県の天理市で、当時の中山家を指して、神は「神の館」と

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この度は、神が表(おもて)へ現れて、なにか一切を説き聞かす

この度は、神が表(おもて)へ現れて、なにか一切を説き聞かす

「この度」とは、天保九年のことなのは、分かります。
ですが、表とは、どこでしょうか?
天保九年に、一人の女性の身体に、神が入り込んだとしましょう。
けれど、見た目は、それまでと変わらない一人の人間の女性なのです。
これでは、神が表に現れた、とは言い難いのです。
神とは、形で表現することができるのでしょうか?
神は、形ではないのです。
神は、形を含んではいるが、形が神の全てではない。
神は、むしろ形

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そのはずや、説いて聞かしたことはない。知らぬが無理ではないわいな

そのはずや、説いて聞かしたことはない。知らぬが無理ではないわいな

あらゆる時代の全ての人間の心の中を見ても、誰も神の胸の内を分かった者はいない。
それもそのはず、今までただ一度も、この胸の内を、説いて聞かしたことはないのだから。

私は、神の胸の内を、絶対に知り得ない。
その理由は、おそらく2つでしょう。
一つは、理解出来ないから。
もう一つは、知らないから。

神と人間があまりにも掛け離れた存在なので、次元の低い愚かな私には、次元の高い崇高な神のお考えを理解す

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よろづよの世界一列見晴らせど 胸の分かりた者はない (よろづよ八首)

よろづよの世界一列見晴らせど 胸の分かりた者はない (よろづよ八首)

あらゆる時代の全ての人間の心を見てみても、神の心を分かった者はいない。
こんなことを、1人の女性が話したとなると、誇大妄想としか思えない。
なぜなら、目の前の人の心の内でさえ、人間には知りようがないのですから。
だから、この言葉の意味をそのまま受け取るならば、これは、神のような巨大な視点から話される大宣言か、嘘八百のどちらか、なのです。

全ての人間の中には、お釈迦様やキリストも含まれる。
と、言

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天理教 みかぐらうた

天理教 みかぐらうた

天理教のみかぐらうたに触れて、感想など綴らせていただきます。

天理教「みかぐらうた」

「第一節」
 
 あしきをはらうてたすけたまへ
     てんりわうのみこと

「第二節」

 ちょとはなしかみのいふこときいてくれ
  あしきのことはいはんでな
  このよのぢいとてんとをかたどりて
  ふうふをこしらへきたるでな
  これハこのよのはじめだし

「第三節」

 あしきをはらうてたすけせきこ

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