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「いいインナーの日」と聞きまして。

久しぶりの投稿です。ちょっとメンタル的に病んでて体力的にもしんどくて。あとSNSの流れに疲れたのもあります。

こちらで進捗報告しているものを、noteにも上げていこうと思います。というのも、この作品「Hypnotic Mother」は高校時代の友人(以下相方)の小説が原作で、私はキャラクターデザンをさせてもらっています。その作品が来年2021年で20周年を迎えるっていうんだからこうしちゃいられねえ。少しでも多くの方に興味を持って頂けたら、と思います。あらすじがこちら。

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読みにくくて申し訳ないです。手元にあるもののほとんどが紙媒体で、文章データで残っているほとんどが相方の手元にあるのです。現在執筆しているのは催眠ママの現パロ「Tune the Rainbow」という作品になります。登場人物に関してはこちらをどうぞ。今回下着の話で盛り上がっているのでニヤニヤして頂けたら、と思います。今回は投稿のテスト的な意味もあるのでこれから色々と試行錯誤していけたら、と思います。

*********************************************************************************蓮美「うーーーーーん…」
羊「見ないフリをしようとしてるんだけど、どうしても視界に入ってしまう。どうしたの蓮美、下着のカタログを片手に悩んで」
蓮美「10月9日が私の誕生日だったから、自分に何かご褒美買うのもいいかなって」
零韻「次元の狭間で誰かがくしゃみしてるのは気のせいか」
羊「チュチュアンナさんじゃん。可愛いのからクールなのまで、乙女心鷲掴みのブランドさんね。あ、これ可愛い」
蓮美「サイズも豊富だから助かるの。なかなか私のサイズってなくて…
ただ、またサイズが変わったみたいだから計り直さないと」
零韻「痩せたのか?」
蓮美「ううん。寿城と付き合い始めて、今のサイズが窮屈になってきたの」
羊「ほぅ…?」
零韻「ほほぉ」
蓮美「えっ?……やだ、やっぱり胸って揉まれると大きくなるものなの?」
零韻「えっ」
羊「今さら????」
蓮美「えっ??」
羊「問おう。貴女のサイズは如何ほどか?」
蓮美「今付けてるは、Eの70」
羊「ワイヤー入りで?」
蓮美「入ってないと支えきれなくて安定が悪いわ」
羊「……………A65のあたしには未知の世界だわ」
蓮美「羊も月翔にマッサージしてもらえばいいわ」
羊「マッサージ!!!!いやらしい!!!!」
零韻「新婚が何言ってるんだ」
羊「月翔もあたしも、胸にそんなにこだわりがないのよ。一度経験してみたいとは思うけど、重たそうだし」
蓮美「実はちょっとイルカショーの時窮屈かなって」
零韻「針刺して脂肪吸い出せばいいじゃないか」
蓮美「やだ怖い!痛そう!零韻やってみせてよ!」
零韻「私別に困ってないし…って何するんだ羊!!」
羊「うーーーーん、この手ごたえ…C70ぐらい?」
零韻「なんで触っただけでアンダーまで分かるんだ」
羊「ふふふ、女性誌専属モデルをなめんじゃないわよ。ついでにどんなブラつけてるか見てあげるわ」
零韻「発言のそれが完全に下品なスケベ親父なんだけど」
蓮美「あらシンプル
羊「え、ホントにシンプル。しかもグレー?!なんで?ねぇなんで?!」
零韻「レースとかフリルが付いてるのはなんか苦手だ」
羊「何言ってるのこの子」
蓮美「だからってこんなスポーツブラみたいなのはさすがに蔵人兄さんが可哀想」
零韻「それこそ兄さんは関係ないだろ!」
羊「蓮美、カタログ貸して。アンタってばホントこういうことに無頓着なんだから…!ジュニア用のブラでもピンクのリボンぐらい付いてるわよ……こんなのどう?
零韻「ヒエッ。い、いやだ!赤は嫌だ!いかにも「召し上がれ」って感じでなんかいやらしい!!せめて紫か青にしてくれ!!」
蓮美「紫のほうがよっぽど官能的かと。こっちなんてどう?
零韻「うわぁああああ無理!無理ィ!紫か青って言ったじゃないか!!こんなお花畑みたいなキラキラふりふりしたブラなんて絶対無理だ!!!こんなの装備するくらいなら舌噛んで死ぬ!!!!!!」
羊「この拒絶反応のすごさ。前世でブラに家族を喰い殺されたの??」
零韻「わ、わかった!わかったから…これ。これならいいだろ?」
羊&蓮美「地味!!!!!!!!!!」
零韻「自分の作品の評価が地味だと生きていけないけど、下着が地味でも生きていけるじゃないか!!」
羊「アンタが星一おじさま似な中の下ぐらいの一般ピープルな顔ならあたしも妥協した!!でも仮にも鏡珠母さん似の美人で蔵人兄さんの妹っていう、そこだけでもうすでにハイスペックな人間がこんな平々凡々な下着を身に包んでるっていうのがもうすでにあたしの美意識に反するわ!!」
蓮美「おじさま、美形ではないけれどちょいワルぐらいなら全然イケると思うの」
零韻「ごめん父さん。何も否定できない」


蔵人「隣の零韻の部屋で女の子たちがキャッキャウフフしている気配を察知」
寿城「安心しろ。だいたいのことは俺にも聞こえてる」
月翔「ここは男同士でも下着の話をするべきだと、僕のゴーストが囁いてる。しかも今日は11月17日、『いいインナーの日』です」
寿城「あー、これから冷えるもんな…俺なんて真冬でも海に入る時もあるから、薄手で動きやすい下着があれば揃えたい」
月翔「兄さん、先月男性誌の下着特集でモデルやってたじゃん。どうだった?」
蔵人「最近はやっぱ軽量化されてるものが多いように感じるな。
薄手でストレッチ性の高いものも増えてるし、保湿性の高い繊維が使われてるものもあるし。
寿城の場合は船上で洗濯はできるだろうけど、枚数が多いにこしたことはないだろうから…
『薄くて軽くかさばらない』『シワになりにくい』『すぐに乾く』『着心地が良い』でいうと…薄くて超軽量のストレッチ天竺素材が使われてるこっちなんていいんじゃないか」
月翔「………兄さん、芸能界辞めても企業の営業でやってけるんじゃない?」
蔵人「『当社の従来品を畳むとこのように2cmほどの厚みになりますが、新製品のこちらは畳んでも厚さ1cmほどです。場所も取らずシワにもなりにくい。如何ですかお客様?』」
寿城「ンフッwwwww兄貴やめろwwww笑うwwwwwww」
月翔「無駄にいい声+高すぎる顔面偏差値wwwwwwwww」
蔵人「あー、でもこの商品はよかったなー。タイツなんだけどウエストゴムがなくてさ、あんまり締め付け感ががなくてよかったよ」
寿城「なんだカットオフって」
月翔「へぇ、切りっぱなしで縫い目がないんだ。いいね」
蔵人「…二人とも、よく聞いてくれ。この商品、一つすごいところがあるんだ」
月翔「えっ」
寿城「な、なんだよ改まって」
蔵人「このタイツな。何がすごいって…

一枚穿きができるんだ」

寿城「何ぃ…?」
月翔「それは一大事だ…!!」
蔵人「だろ?これからの季節男でもタイツは必須!でもタイツの下にパンツを穿いていると、トイレの度にきつい!でもタイツが一枚穿きなら?」
寿城「…寒くない上に時間も短縮できる!」
蔵人「というワケで撮影が終わって色違いで三枚購入させて頂きました」
月翔「それ僕も欲しいな。病院内は一応空調は効いてるけど寒い日は寒いし。このサイトで買えるの?」
蔵人「だろうと思ったよ。ほい」
月翔「えっ」
蔵人「寿城にも」
寿城「…マジか」
蔵人「自分が使っていいと思ったのは身内にも使ってもらいたくなるだろ?
…あと、さ。月翔も寿城も、ホント頑張ってるって思うからさ。俺からの勤労感謝、みたいな?」
月翔「うっ……わぁ………は、恥ずかし……!!」
寿城「…………」(赤面)
蔵人「俺もちょっと恥ずかしい。でも聞いて欲しい。
……月翔は小児科で、寿城は海上で。どちらも最前線で命と向き合って戦ってる。…お前たちの手は、誰かを助けられる手なんだ。心からすごいと思う…だからこそ、こう思う。『掴んだ誰かの手を絶対に離すな』」
寿城「…」
月翔「…」
蔵人「月翔も寿城も、掴んだ手を救うことができる知識と技術がある。それだけの覚悟を持って自分で選んだ道なんだと思う。……月翔も、寿城も。俺の自慢の弟分だよ」
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ウワッ。全然オチ考えずにまた勢いで書いちゃった!!これが本当のカットオフ…!
色々調べてたら今日が「いいインナーの日」だったのと、たまたま勤労感謝の日が目前だったんで無理矢理ねじ込みました。こういうゴリ押し多いな!!
殿方の下着については天下のGUNZEさんのサイトを参考にさせて頂きました。殿方の下着って面白いな…!最大の謎が前あきと前閉めなんだけど、どう違うのか分からない!
えっ、殿方の下着って前が開いてるものではなくって…?
謎だわ…だって媛貴さん、付いてないもの(ギリィッ
ギャグのままで済ませたかったのですが、どうしても蔵人の台詞を入れたくてこうなりました。

コロナ禍で毎日のように医療現場がひっ迫しているニュースを見かけます。
「ひっ迫」という表現が正しいか分かりませんが、少なくとも医療従事者の方の悲鳴や本音をツイッターで見ていて、綺麗事だけではやっていけない世界だということがひしひしと伝わってきます。
「天空都市のギルド員」という声企画さまで頂いた私のキャラは、色々設定を煮詰めて「特級救命士(現存する救急救命士に相当)」という設定にしています。
その中でも色々な資料を見て、必要とされている膨大な知識と強靭な精神力、そして体力だけでも並大抵の人間で務まるものではありません。
そして寿城が目指している海上保安庁の潜水士はさらにハードなものとなっています。
私自身、広島の呉の出身で、海上自衛隊の基地は日常風景でしたし、海上保安大学校の夏祭りにも遊びに行ったことがあります。
そして何より父が元々船乗りで、船上の生活も夏休みではほぼほぼ当たり前といった小学校時代でした。
故に海上での仕事を間近で見ることができ、育ちは瀬戸内海ですが、太平洋の大海原を航行するのも珍しくなかったです。
今も潜水士について資料を漁っている最中ですが、あの荒波の中での人命救助は容易ではないと思っています。
「それでもやらなければならない」
きっとコロナ禍で戦っている医療従事者の方々もそうなのでしょう。
いつの時代でも、どんな場所でも、自分以外の誰かのために最前線で戦ってくれている人たちがいる。
そのことに、ただただ感謝を述べたい。
そう思ってあの蔵人の台詞になりました。
それは催眠ママ本編にも通じます。
本編ではクラウドがマザーの〈機能停止(ブレイクダウン)〉を引き起こし世界は混沌化します。
精神に寄生するシャドウウイルスが放たれマザー管制機関<ナイツ>に所属するバードゲージの5人は奔走します。
レインは容疑者の捜査を、ウールはGM(グレートマザー)システムの解明を、ムーンはウールの手助けをしつつレインたちをバックアップする装備の開発を、ロータスはワクチンの開発を、キャッスルは感染者の捕獲や駆除を任務とする特殊部隊に身を置いています。
そんな中でキャッスルのこんな想いがあります。

俺は隊長なんて役職、性に合わねぇ。
おまえ(サブリーダーのタカギ)のほうがよっぽど冷静だ。
本当はこんな仕事、イヤでたまらないんだ。
もう、何もかもイヤでイヤでしょうがない。もう、こんなことには、関わりたくない。

これほど人間臭い、人間らしい感情はないのではないでしょうか。そしてもしかしたらある一定数の医療従事者の方が抱いている本音でもあるのではないかと思っています。かく言う闘病中の私もそうです。点滴を打つのも辛いし、薬を飲むのも辛い。正直闘病なんて投げ出したいです。
ただ、「虹」世界軸の寿城が目指している特殊救難隊にはこんな言葉があります。
「苦しい、疲れた、もうやめたでは人の命は救えない」
催眠ママ本編のキャッスルは孤児で、バードゲージで特殊訓練を受けてその能力を「買われて」特殊部隊に身を置いている。
一方現パロの寿城は「自分の意志で潜水士になることを選び」海上保安庁に身を置いている。
「選択肢のない居場所」と「自ら選んだ居場所」では人生においてその重きが違うと思うのです。
「虹」世界軸で蔵人が寿城と月翔の手を労うシチュエーションはずっと考えていました。
今思えば、上記のキャッスルの台詞を救ってやりたかったのかもしれません。
「虹」世界軸で、他でもない蔵人が寿城と月翔を労うことは、「虹」本編でも少なからず影響と意味がある伏線となっています。

『自分のこの手は何のためにあるのだろう?』
高校時代だったかな?
相方から借りた大人気SFコミック「銃夢」の登場人物・ケイオスの台詞を見てからずっと考えていたことです。
「誰かを癒す手でありたいと思う」
「できれば子どもたちの頭を優しく撫でる手でありたいと思う」
「そして大好きな人を抱きしめる手でありたいと思う」

この三つはいつも心がけていきたいと思っています。
そしていつからかこんな想いが加わりました。
「片手は誰かの為に。もう片手は自分の為に」
これは私の持論なのですが「自分を救えない者に他人は救えない」と思っています。
「誰かの為の手でありたい」と願うのは素敵なことだと思うのですが、同時に自分自身の事も慈しみ受け入れ守っていける手でありたい。この世で最も最たる『自分自身』を手離してはならないと思うのです。
故の『掴んだ誰かの(自分自身の)手を絶対に離すな』です。

ちなみに特殊救難隊ですが、【非常に特殊で危険な任務を負う仕事であるが、隊員には1975年(昭和50年)の創設以来1人も殉職者はでていないことを誇りにしている】とのことです。
『殉職者がいない=己の命の重みを知っている(=自分を救えない者に他人は救えない)』に繋がると思っています。

手は人間の部位で一番自分や他人に触れる機会が多い部位です。
その手を大切にしたいと思います。

ンッ。
なんだかすごくこっ恥ずかしいことを書いてしまったゾ!

「わっしょい!!!!」(照れ隠し)

「催眠ママ」20周年に向けてですがこんな事を考えています。

自分一人でならまだしも、相方と現在も繋がりがあり、そして一緒に紡いだ作品が20周年を迎えられるというのは、私にとって非常に貴重な体験です。お互い家庭があるので作品を作り始めた20代のような大騒ぎはできないかもしれませんが、それでも大事な子どもたちです。ささやかであれ、ちゃんとお祝いしてあげたいと思います。

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