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田勢康弘「ここだけの話」just between us

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政治ジャーナリストの田勢康弘代表が今世界で起こっている事象を独自の視点で分析します! ここだけでしか読むことができない、まさに「ここだけの話」~just between us~ …
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#田勢康弘

東京都議選  真の敗者は“友だち主義”

東京都議選  真の敗者は“友だち主義”

 東京都議選の真の敗者は安倍首相である。安倍首相の“お友だち優遇主義”に東京の有権者がレッドカードを突きつけたのだ。森友学園、加計学園問題、なぜか依怙贔屓し続ける稲田防衛大臣、同じ派閥の豊田真由子代議士、そしてトドメは側近の下村都連会長の献金疑惑。これらの疑惑がまったく解明されぬまま選挙戦に突入した。高水準だった内閣支持率は急落し、盤石に見えた「安倍一強」の石組みは音を立てて崩れ始めている。

 

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権力との距離見失うメディア

 新聞やテレビなど報道機関とそこで報道に携わる者は、権力と一定の距離を置かねばならない。この当たり前のことが忘れられている。新聞が新聞であるために必要なことは「権力の監視」であって権力の弁護などではない。安倍首相と報道機関の関係で、その規範が崩れてしまっている。憲法改正に対する考え方を国会で問われた安倍首相は、自らのインタビュー記事を大きく載せた読売新聞を熟読してほしい、と答弁した。半世紀、政治を

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ポピュリズム全盛の世界で日本だけ例外の理由

 世界の政治からイデオロギーが消えポピュリズム全盛時代となった。その中で日本だけはなぜポピュリズムではないのか。なぜ安倍一強なのか。そういう問い掛けにはこう答えることにしている。有権者がポピュリズムを志向する前に総理大臣自身がポピュリズムに走っているから。この答えは日本人よりも外国人に受ける。

 ポピュリズム総理は国会答弁をまるで寄席で落語でもやるように遊んでいる。憲法改正について聞かれて「私の

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