ちょっとだけ前向きな五十音 「え」

「演技」
産まれてからずっと
人間は演じている

いい子を演じる子
悪い子を演じる子

演技をするには
何か理由があって
それが 
良い理由なのか
悪い理由なのか

本人にしかわからない

演じることは
作るということ

今の自分ともうひとり
別の自分を作ること

演じることは
守るということ

隠したい自分を
守るということ

演じることは
悪いことじゃない

人間は 産まれながらにして
何かを 演じている

自分の 心の奥底にある
本当の 本当の気持ちを話せる人なんて
そんなに多くはいないもの

演じることは
優しいということ

自分が誰かを傷つけないために
配慮すること

でも
演じすぎると

自分が

いなくなってしまう

演技は あくまで 演技だから

本当の自分を消してしまうことは
あってはいけない

そうならないためには
やっぱり
本当の気持ちを
話せる友達が必要

演技なんて必要ない
「自分」を見てくれる 友達

演技をしないって
とっても怖い

本来の自分が
嫌われてしまうかもしれないから

自分も知らない自分を
知ってしまうかもしれないから

でも
もし
本当の自分を気に入ってもらえたら

すごく すごく
幸せなんだと思う

そんな友達が見つかるまでは
ゆっくり演技すればいい

いつか きっと
そんな 運命の人に 出会えるから

ねぇ
明日はどんな演技をする?

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