今、ここにある軌跡

時々、小中高の辛かった日々のことを思い出すことがある。
小学校は一時期虐めを受けていて、あまり良い思い出も無い。
中学校は私は虐められていなかったのだか、学校全体で虐めが流行り出し、それに振り回される毎日であった。大好きだった友人が亡くなったこともあった。
高校は何よりも女性関係に苦しんだ。大好きだった先輩にリスカ跡を見せつけられたり、仲がよかった後輩が電話中にリスカを始めたり、彼女が自殺で亡くなったりと色々あった。
特別心の支えがあったわけではない。正直、何もなかった。
今思い返してみれば地獄のような日々だったと思う。

最近、私は時々思うのである。
私は何故、今生きていられるのだろう、と。
多方面に喧嘩を売る表現かもしれないが、正直自殺を決意してもおかしくない人生を過ごしてきているとは思う。実際に死んだ方が楽なんじゃないのか?と思った時期もあった。だが、チキンな私は死を目の前にして一歩踏み出すことができなかった。今思えばそれでよかったと思う。

現在私は婚約者ができ、毎日たくさんバイトもでき、大学生としてはそこまでお金には困らず人生を生きている。本当に人生、何が起きるかわからない。あの底辺の日々から今の最高の日々である。そしてきっと、昔が死ぬほど辛くて地獄だったから今が最高に幸せなんだと思う。
だから、今までの人生も決して無駄なものなんかじゃなかったんだと思う。あの体験が、あの日々が、あの地獄が、今の私の全てを作っている。今の私の幸せの一部なのである。今、私がここに存在できているのはもしかしたら奇跡なのかもしれない。何度も死ぬタイミングとチャンスはあったんだと思う。パラレルワールドの私は耐えきれず死んでいるのかもしれない。
しかし、私は今ここにいる。地に足をつけて生きている。大丈夫。本当に心から幸せなのである。
だから今ここにある奇跡を忘れずに生きていこう。

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