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データの見えざる手

「データの見えざる手」
「人間の幸福」をビックデータを用い科学的根拠で述べています。
読んだあと、感動で泣きそうになりました。

ー結婚してよき伴侶を得たり、家を購入したり、ボーナスがあがることの「幸せ度」に対する影響は10%にすぎない。「自ら積極的に行動を起こしたかどうか」「自ら意図を持って何かを行うこと」で人は幸福感を得る。

ー定量的には、「幸せ度」が高い人は仕事の生産性が37%高く、クリエイティビティは300%も高い。
重要なことは、仕事ができる人は成功するので幸せになる、というのではなく、幸せな人は仕事ができるということだ。そして、ハピネスレベルを高めるのは、成功を待たずとも、今日のちょっとした行動を起こすことで可能なのである。

ー「会話時に頻繁によく動く」のは「積極的に問題を解決する人」に共通の特徴
積極的に問題解決しようとすれば、前向きな会話が必要。

ー従来国民の生活の質を測る指標として最も使われてきたのがGDP。しかし、GDPが最低限の水準を超えるともはや国民の幸せとは相関しなくなる。その中でイギリス、フランス、オーストラリア、ブータンそして日本も、GDPを超える新しい指標作りを表明している

ー「よいリーダー」の組織は組織内でのつながりが強い。メンバーに「三角形」のつながりがあるとリーダーの「運」=「本質的な情報への到達度」が高く なる。
  → 「リーダーの指導力」と「現場の自律」は矛盾しない

ーリーダーと現場のメンバーとは互いに相互依存しあっている。互いに対比しあうものではない、「仕事」か「プライベート」かという議論でも、仕事がプライベートを豊かにし、プライベートが仕事の成果を高めるという相乗効果の可能性が忘れられている。

ーコミュニケーションは受け手が理解してこそ意味がある。話し手の問題ではない。「建設」的な会話では、参加者間の双方向率が高くなり、「追従」や「懐疑」的な会話では、必然的に動きの「双方効率」は低くなる。

ードラッガーの著作においてナレッジワーカー自身が、結果への責任を負い、「自律的に継続して学習すること」の重要性が繰り返し論じられている。
ビックデータ時代の「学習するマシン」(人工知能)で武装された知識労働の理想形が実現される可能性がある。ヒューマン3.0

ー「直島宣言」矢野さん含め異分野の第一人者たちがワールドカフェをやって宣言した内容

NM1感じ合う
NM2力をあわせる
NM3守り育てる
NM4科学技術の再構築
NM5経済の再構築 

上記のNM2 のところにあった、「新終身雇用システム」のところが一番感動しちゃいました。
ー従来、労働はお金を稼ぐための手段ととらえられてきた。従って、仕事の負荷を下げ、金銭的報酬をあげることが労働者のためと考えれてきた。しかし、多くの科学的研究が、仕事は充実感の源であり、仕事の挑戦こそが最高の報酬であることを示している。伊能忠敬や、葛飾北斎の例もみても挑戦に年齢は関係ない。古い制度を超え、21世紀の「知識労働」「サービス」「イノベーション」にふさわしい雇用、就労の枠組みの構築にデータを活かす道を拓きたい。

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