必ず間違うOCD家族1-1


「必ず間違うOCD家族」という表題で、なかなか偏った見方ですが、今回はOCDをわずらっている人の家族に向けて記事を書きたいと思います。そこそこ真実を突いていると思いますので、読んでください。


表題のとおり、家族はOCDと正しい付き合いをすることが非常に難しく、必ずと言って良いほど、間違った対処をしています。


おおきく分けて家族の反応というか、対処法は2パターンに分かれます。
パターン1:あんた頭おかしいんちゃうかパターン
パターン2:もぉしかたないなぁパターン
の2つです。



パターン1:あんた頭おかしいんちゃうかパターン

これは、家族がOCDを病気と理解する前や、家族が理解を深める気が無い場合によくある状況ではないでしょうか。


例えば、こんなかんじでしょうか。

不潔強迫の場合は、手を洗っていると、「あんた頭おかしいんちゃうか!いつまで手洗ってるの!あんた頭おかしいんちゃうか!そんなバカみたいなこと止めなさい!!」とか
確認強迫の場合は、確認していると「あんた頭おかしいんちゃうか!いつまで確認してるの!そんなバカみたいなこと止めなさい!!」とか


まぁ、無駄だからと、お説教してくる家族のパターンですね。しかし、これは間違っています。本人さんがOCDのせい、つまり病気のせいで行動をしていることに対して、本人さんの性格でやっているかのような解釈をしている(と、少なくとも本人には聞こえる)。こういうことを家族が言うと、本人は、誰にも理解してもらえないと孤独感が増えていき、辛い状況に追い込まれるので、是非、いますぐやめましょう。



パターン2:もぉしかたないなぁパターン

先ほどのパターン1は家族がOCDを病気と理解する前によくある状況ではないでしょうか。次のパターン2はOCDが病気であり、症状がどのような形で出てくるかある程度把握している家庭で起こるパターンではないかと思います。



例えば、こんなかんじでしょうか。


不潔強迫の場合は、お母さんは今日、病院に行ってきたんでしょ。どんな病原菌がついているかわからないから、今すぐ、服を脱いで、全て洗濯し、お風呂に入って!!」と言われて、最初は病院に行くたびにお風呂なんて入ってられないと思っても、それをしなかった場合に、娘がイライラして過剰に不機嫌になる経験を何度も何度もするうちに、「もぉしかたないなぁ、そんなにイライラして、家族全員が嫌な気持ちになるぐらいなら、私がお風呂に入ってあげよう」となるわけですね。


確認強迫の場合は、「今日、会社に持っていく鞄の中に、いつものメモ帳、PC、ボールペン・・・・・・・・・・が入っているか確認してほしい」と頼まれて「もぉしかたないなぁ、一緒に確認してあげよう」と一緒に、確認し、不安を軽減してあげる。




これらのパターン2の行動はパターン1の行動に比べ優しい家族の状況のように思いますが、これも正しいOCDの取り扱い方ではありません。こういった「もぉしかたないなぁ」と強迫観念に付随する行動を一緒に家族が参加してしまうことを、アコモデーション?や巻き込まれと呼びます。

家族が「巻き込まれ」を容認すると、OCD症状を悪化させることになります。この点については、別の機会にまとめて書きたいと思います。



パターン1もパターン2もダメといっても、では、家族はどうしたらいいんでしょうか。
強迫行為について、止めてもだめ、一緒にやってもダメ。どうしろと言うんだ!!という話になるわけです。


長くなってきたので、次回は
必ず間違うOCD家族1-2
https://note.mu/kokoro_ashita/n/nccfb8584ca96?magazine_key=m16b2fb8587d2
で~。引き続きお願いします


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?