自分自身が一番楽しむこと

ブランディング Photographer & Videographer のKokoroです。


写真が上手くなるために大事なことは、
自分自身が楽しみながら写真を撮ることです。

写真を撮ることが楽しくなくなったら、
カメラを持つことも嫌になるでしょうし、
被写体に対してネガティブなイメージを持ったまま撮影することになります。



自分自身が、被写体となっている人やモノ、風景などに対して
モヤ掛かったフィルターをかけてしまうことになります。

クリアなガラス越しに見える景色はきれいに見えますが
汚れているガラス越しに見る景色は、お世辞にもきれいな景色とは言えません。



観測者効果という概念があります。

観測者が、対象に対してどのような意識を持っているのか、
ということが相手のどういった部分を引き出すのか、ということに影響を与えるというものです。

写真を撮る際に、被写体の良さを引き出そうという意識を持った状態で撮影に望んでいれば、被写体の良い部分を引き出した写真になり得る可能性が大きくなります。

写真を撮る側の意識の持ちようが、写し出される写真に影響を与えるのです。



良くある話でいえば

学校や職場で、あの子（あの人）は勉強ができない、仕事ができない、という評価をされている人がいるとします。

そのような評価を受けている子（人）は、周りの人の目（観測者）、意識がそのような評価になってしまっているので、その影響を受けて

勉強ができない、仕事ができない、という側面が大きく引き出されてしまうのです。

観測者の数が多いほど、意識が強いほど、その影響は比例的に大きくなります。



写真も、また同じなのです。

撮影するあなたの意識が、被写体のどういった側面を引き出すのか、ということに影響を与えるのです。

ポートレート撮影においては、特に観測者効果の影響が現れやすいと思います。

モデルさんとの関係性が良好で、コミュニケーションがきちんと取れているのであれば、お互いに信頼関係が築けていますし、モデルさんの良い表情を引き出すということが容易に可能になってくるでしょう。

信頼関係が築けているから、安心感が生まれ、
安心感に包まれているから、リラックスできて、良い表情が現れる。

関係性次第で、結果に大きな違いが生まれます。



自分とカメラとの関係性

自分と被写体との関係性

自分とカメラと被写体との関係性

さらにレンズや、環境などの要素も複雑に絡み合ってきます。

関係性を上手く築けているのかどうか。

全てをコントロールすることはできませんが、写真を撮るというときに大事なのはコントロールする意識よりも、その瞬間と一体感を得られるのかどうか、が最も大事だと私は考えています。



頭で色々とごちゃごちゃ考えて写真を撮るよりも、無我夢中で写真を撮っている時の方が明らかに良い写真を写し出すことができます。

頭で色々考えだすと、〇〇しなければいけない、といったように様々な型にはめ込んでいく必要があり、どんどん窮屈になってきます。

写真には自由な表現ができる楽しみがあるのに、それを自ら壊してしまっている。

それでは写真を撮ることが楽しめなくなってしまいます。



写真は〇〇でなければいけない・・・

みたいな型にハマったものはありません。

色んな表現があっていいと思うのです。

例えピントがあってなくて、ボケた写真でも
その場、その瞬間の空気感がこもった写真が写し出されていたなら
それが人の心を動かす一枚になります。

私たちは、これまでの義務教育の弊害というべく “答え探し” の教育の中で正解を求めてしまうクセがついてしまっています。

正解なんてないんです。

あなた自身の心が動いた瞬間を写真に写し出すことができれば、それで良いと思うのです。



色の表現も、視覚的に見たままの色合いではなくても
どのような表現をしたいのか、世界観を描きたいのか、ということで自由に表現すれば良いと思うのです。

自分の写真を見て何も思わない人もいるでしょうし、批判をする人もいるでしょう。

それでも良いと思います。

万人受けするものはこの世には存在しません。

完全なるものは存在しないのです。



誰かの批判を恐れて、表現することをやめるよりも
そういった世間一般の傍観者として生きるのではなく

あなた自身が主体的に、あなた自身の人生の主人公として、あなたの表現を貫いていくことに価値があります。

何かを表現する、発信するということは必ず批判にされされることを避けては通れません。




誰か一人でも、あなたの写真を好きになってくれる人やファンになってくれる人がいるなら、それで良いと思います。

あなたらしさを磨き、あなたの感性を磨いて、写真を楽しみながら生きていく。

続けられることが大事だと思います。

楽しくないこと、やりたくないことは決して長続きしません。

ぜひ、楽しみながら写真をどんどん撮っていって欲しいと思います。