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#100文字エッセイでお会いしましょう

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100文字(ピッタリ)で、日々折々、雑感をつづります。#100文字エッセイのタグで、皆さんも書いてみませんか? お仲間welcome! ステキだなと思った作品はこのマガジンにぜひ… もっと読む
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#100文字エッセイ

オバサンと呼ばれて #100文字エッセイ

庭園のバラを撮影していたら、ふいに声。 「〇〇ちゃん、このオバサンがどくまで、いい子で待とうね」 ふりむくと、プードルとオバサン。 私、今オバサンに、オバサンって言われた! 切れ味あっぱれ、ハイ、負けました。

ジャスミンティーは眠りを誘わないpart2 #100文字エッセイ

杏里の『オリビアを聴きながら』の歌詞の女性に、お茶の知識があったとしたら。 好きなジャスミンティーは日中のんでリフレッシュ。 良眠でメンタル安定、彼が愛したのは私の幻…などと発想することもなかった、かナ?

ジャスミンティーは眠りを誘わない #100文字エッセイ

ジャスミンティーはカフェインを含むので、眠りを誘わない。むしろ目がさえるほうに働く。 杏里の名曲『オリビアを聴きながら』に憧れた世代としては、驚愕の事実を知った。 夜明けの電話に、イラッとくるわけである。

夢に祖母が出てきた #100文字エッセイ

96歳で旅立った祖母が夢に出てきた。 スカーフを髪に巻いて、大きなイヤリング、顔はたぶん40代。 白い洋風の一軒家に住んでいて、ソファーがあり芝生の庭が見えている。 晴れわたって静か。 不思議な目覚めだった。

半夏生(ハンゲショウ) #100文字エッセイ

半夏生(ハンゲショウ)。 その植物の名を知ったのはいつだったか。 ひとひらだけ白い葉が、何かの余白のようであり、抜け落ちた記憶のようであり。 「ねぇ君たちは、どうしてその姿になった?」 しげしげ眺めてしまう。

ただ呆然 #100文字エッセイ

ホットサンドメーカーがコンロに置きっぱなし。 夜寝る前に片付けようと思って持ち上げたら、キツネ色の、しかし冷たくなった食パンが挟まっていた。 今朝せっかく焼いたのに、おかずだけ食べて、忘れていたのである。

梅雨前の開運アクション #100文字エッセイ

梅雨前の開運アクションは 新しい靴をデビューさせること。 運を踏み出すのに、5月30日天赦日はおすすめ。 翼のはえた靴をはくヘルメスが守護神の双子座シーズンの今 ニューシューズで、自由に軽やかに飛びまわろう。

ひと文字 に宿る世界 #100文字エッセイ

新社会人のころ、与えられた課題 ・わたし が あなたを信じてる ・わたし は あなたを信じてる どんな関係性、印象、心理、影響か。 シーンを想像してちがいを分析する。 ひと文字への細心。忘れていた。むずかしい。

痛みを知る人 #100文字エッセイ

ありふれた、でも今の自分を乱している過去のトラウマ。 「私にも同じ傷があるよ」 と話す人に、今日出会った。 「その苦しさ、わかる。私も同じだから」 痛みを共有できることが、こんなにも心に力を授けてくれるとは。

地獄のクラシックコンサート #100文字エッセイ

「あの指揮者、米津玄師っぽいよね」 友人の一言で、突然それは始まった。 絶対に笑ってはいけない地獄。 管弦楽の繊細な調べ。 息をひそめる観客。 私は口をおさえ腕をつねり、体の震えに耐えに耐えた。 死ぬかと思った。

祖母の形見 #100文字エッセイ

祖母の形見から、ロケットタイプのペンダントが出てきた。 爪先で開けると、左に祖父、右に祖母、それもかなり若き日の。 亡夫だけでなく自分も入れて、ずっと身につけていたのだ。 祖母らしくて、可笑しくて…涙出た。

これから幸運に出合うには #100文字エッセイ

新カルチャー・新ニュースに触れることが 幸運の鍵。 自分よりも年若い人や気持ちが若い人たちと交流して 今のトレンドを知ることが、未来のラッキーポイント。 話すこと 書くこと 伝えること 磨き上げるといいことはコレ!

ハーブティーの10分 #100文字エッセイ

リラックスのための「夕暮れのハーブティー」は、お湯を注いで10分待つ。試しに、タイマーで測ってみた。 そろそろかな? まだ3分! もういいかな? まだ5分。 せっかちな性根も、抽出されていく10分であった。

これが人生なんかな? #100文字エッセイ

私が私であること。 それが煩わしくて、一切の自分をやめたくなる日がある。 一方で、私が私であることを誇れる日もある。 どちらであっても、結局目の前のことをやるしかなくて。 お米を研いだり、洗濯を始めたりする。