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ここのねミーティング、公開。

 子どもたちとの活動ができない今。今しかできないことをしようと決めた私たち。畑づくりをしたり、床のやすり掛けをしたり、ホワイトボードの枠や机を作ったり。一日かけてゴミを分別し、リサイクルセンターへ出しに行った日もあった。

 身体を動かして作業も進める一方、ミーティングをする時間もとても増えた。12月から「冬ごもり」で学校の学びの環境を一心不乱に進めてきて、ようやく場所が整ったところで活動開始!…の予定だったが、延期が続いている。

「これは、私たちにまだ準備が足りてないよというサインなのでは?」

 「全てに意味がある」と考える私たち。これを機に、もう一度ゼロの気持ちになって色んなことを整理し、深めていく時間にしようと決めた。

 休校になって、はじめのミーティングは、これからする作業内容を出し合ったり、実際に今ここのねに無いトイレをどうやって作るかを話し合ったり、将来ここのねに来たいという家族がいたら、家探しや仕事探しも一緒にできたらいいよねという未来の話になったり。
 午前中のミーティングが終わってからは、建物の蔦を取る作業や畑仕事に励む。

そして、また明くる日のミーティング風景。

あれ?何かが違う…

そうなんです!!!

ホワイトボードの木枠が完成してる!!!

かっこいいーーー!!!(自画自賛)✨

 気合いも入り、いよいよ本格的に話し合いモード。スタッフこうちゃんがホワイトボードにおもむろに書き始めた。

「今日のゴール:ここのねの目指す姿を共有して、そこにふさわしい取り組みを決定する

 これまでの見学者の人数や活動に来てくれた子どもたち、関わってくれた人たちのことを思い起こしながら、これからのここのねに必要なことを出し合った。今の課題も浮き彫りに。

「ここのねって結局のところどんな学校なのかがきちんと伝わっていないのでは?」

「そもそも学びの選択肢を必要としている人たちに情報が届いていないのでは?」

「これまでせっかく見学に来てくれた人たちに、私たちは十分なものを返せたのだろうか?」

 様々な意見を出し合い、じゃあこれからどうしていくかを前向きに考えた。

 まずは、自分たちがここのねで子どもたちがどんなふうに学んでいくのか、具体的に一日や一週間の流れ、数年に渡る①カリキュラムを作成する必要があること。カリキュラムと言っても、私たちが子どもたちに強制するものではなく、その子その子に合わせて柔軟に変えられる枠組み、仕組みのようなもの。
 また、本当に必要としている人たちに届くよう、積極的に②メディアにプレスリリースをしたり、③公立の学校と連携する方法を考えたりすること。
 そして、④見学料は無料にして、たくさんの人に見学に来てもらい、ここのねの取り組みをまとめた⑤資料を作って渡し、一人でも多くの人にここのねのことを知ってもらうこと。

 こうやって話し合っていると、どんどんこれから取り組むことが明確になってきて、やるべきことが具体的になってきた。ミーティング、最高だ!!

 山ほど出てきた「やること」を得意不得意に合わせて(ここ大事♡)3人で分担する

 そして次は…「ここのねの理想は?」というテーマで5分考えて、ホワイトボードにそれぞれ書きましょうとこうちゃん提案。各々考えること5分。自分のアイディアにタイトルも付けた。

 お互いが書いたことを読み合って、びっくり。同じテーマで書いたのに、こんなにも捉え方が違うんだ!3人の個性がばっちり出ている。

①ななえ「同時多発のわくわく学び

 小学生10人、中学生10人、高校生2人とここのねクリエーター(外部講師)が3人いる。ななえは、中学生に勉強を教えていて、ももかは講師の方と子どもたちと一緒に学んでいる。こうじは、小学生と外で元気に運動をしている。ここのねクリエーターの方は、大工さんや料理人さんや高校生の学習支援の先生。
 
 ⇒これからの1年で目指していきたい「ここのねの1日の風景」

②ももか「渦まく優しさ

 幅広い年齢のこが40人くらいいる。平日開校し、同時多発的にプロジェクトや講座が行われている。他者の個性を理解する関係性がある。野菜や電機などの自給率が高い。スタッフや生徒以外の人々も集える場所である。ここのねに来る子が「楽しい」と思える。出席扱いになっている。大人も子どもも同じ目線で問題に取り組む。

 ⇒ここ1〜2年で目指していきたい「ここのねの仕組みや姿」

③こうじ「教育で持続可能なまちづくり

 毎日、日本中や世界中から問い合わせが来る。子どもは140人。大人も子どもも入り混じって交流している。誰が先生かわからない状態。子どもの目が生き生きしている。大人と子供が対等に話し合っている。校舎が持続可能な形になっていて、それも学べる。構内に農場がある。学校の周りに持続可能なことを大事にしたコミュニティーが自然と生まれる。多様な年齢や国籍の人が混ざっている。子どもたちのプロジェクトによって、学校がより魅力的になる。学校の周りで事業が生まれる。校内自給率80%以上。

 ⇒ここ5〜10年で目指していきたい「ここのねと町のあり方」

 なんか、3人の個性がそのまま表れているなぁと感動。

 自分の不得意は、誰かの得意で、誰かの不得意は、自分の得意。だからこそ、お互いに感謝しか生まれない。違うって、いいなとしみじみ思った。

 ミーティングを重ねていく中で、今やるべきことが明確になった。一つひとつ、丁寧に作っていきたい。

 そして、

 『想いは現実になる』

 自分と仲間を信じて、未来を想像しながら、わくわく進めていこう。

幸せな未来が、きっと待っている。

◎学校見学希望の方は、お気軽にお問い合わせくださいね(^_-)-☆☟

kokonone.school@gmail.com

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ここのね自由な学校は日本の法律上、公的な支援が受けられません。それは回り回って子どもたちの経済負担に重くのしかかっています。ここのねを「誰でも通える学校」にするため、ご支援をよろしくお願いいたします!ご支援いただいたお金は、給付型奨学金や施設設備の充実等に利用させていただきます!