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ここのねの日々

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ここのねが「いま」を取り上げ、どんな活動をしているのか、目の前の子ども達の様子、スタッフが感じた想いを記事として書いています。
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#大分県豊後大野市

宿題がない学校で「宿題やりたい」が溢れるのはなぜか。

とっても不思議なことが起こっている。 ここのねには、宿題がない。それは、「家では家でしかできない学びがある」と考えているからでもあり、「宿題を強制すると勉強嫌いなってしまう可能性がある」と考えているからだ。 それなのに、今日子どもたちが「宿題をしたい」と言い出した。ここのねの基礎学習の時間に取り組んでいる漢字ドリルをどうしても家でもやりたいと言うのだ。 ここのねには、3月まで基礎学習の時間は無かった。4月から新しく基礎学習の時間ができたとき、ほとんどの子の顔が曇った。

初めてのここのねカフェプロジェクトから学んだこと。

約3ヶ月にわたる長期プロジェクトの「カフェプロジェクト」が終わった。 当初、カフェをやりたい!という友達の言葉に誘われて参加していたS。 何作ろうか? どれを誰が担当しようか? どういうスケジュールで練習していこうか? と、打ち合わせをするときも決まって、「誰かにリーダーに任せます。」と一歩引いたような立ち位置だったS。 誰かがきっと進めてくれるだろう。誰かが自分の代わりにやってくれるだろう。みんなが皆んな、誰かにませているような雰囲気。 子どもたちのやりたいま

愛は人から人へ

今から、ちょうど一年前。ここのねが必死で場所作りをしていたとき、千葉県の育色工房の愛称いくちゃんから突然連絡があった。 「ここのねに寄付をしたい」 子どもたちとの活動で少しずつ集めた大切な大切なお金をここのねに寄付してくれた。その時まだ、ここのねに通っている子どもたちは0人だった。寄付を集めるなんて発想すらない頃だった。 場所も整っていない。子どもたちもいない。もちろんお金もない。あるのは、私たちの「絶対に学校をつくりたい」という想いだけだった。その想いをブログで読んで

みんなの幸せや喜びを響かせて。

 ここのねには、いつもニコニコ微笑んでいる女の子が居る。小学6年生のUちゃんだ。Uちゃんは、先日初めてのここのねの生徒になってくれたSくんのお姉ちゃん。  彼女と出会ったのは、去年の9月だった。母親のじゅんさんと一緒にここのねの青空教室に来てくれた。  その日は、弟のSくんとじゅんさんが途中で家に帰り、スタッフと一緒に卓球をしたり、フラフープをしたりして遊び、笑顔で過ごした。  長い冬と春が明けて今年の6月になった。Sくんがここのねに通い出しても、なかなか参加しようとし

期待をせず、ただ信じるままに。

七夕の日。 一人の男の子がここのねに入学を決めてくれた。 彼のお母さん、じゅんさんと出会ったのは、去年の6月。「豊後大野にこんな学校あったらいいな。」のイベントに来てくれたのがじゅんさんとの最初の出会いだった。ここのねとしてはじめてのイベントに来てくれたじゅんさんは、愛媛県で「大分県にオルタナティブスクールができる予定」という話を聞き、家族で一大決心をして去年の5月に大分に移住してきたばかりだった。 じゅんさんの子どもたち、小学生の姉弟二人は「学校には行かない」と決めてい

手作りの温もりとわくわく人間。

目には見えなくても、想いは人から人へと伝わっていく。 19歳のお姉ちゃんが、8歳と10歳の姉妹に似顔絵をプレゼントしてくれた。三人が初めて会ったのは、プレ開校二日目。その日にMちゃん自身が撮った写真をもとに心を込めて描いてきてくれた。 「え⁉︎これ、本当にMちゃんが描いたの⁉︎」 女の子たちもスタッフもまわりの大人も大感激だった。本人たちはもちろん、女の子たちのお母さんも涙目になり、とっても嬉しそう。想いのこもったプレゼントは、きっと女の子たちの心をいつまでも灯し続ける

ここのねの校舎が決まった奇跡の物語。

一週間前、半泣きで「場所が見つかりません…」と打った文章に、本当にたくさんの人たちが動いてくれました…!! いいねで励ましてくれた方、記事をシェアしてくれた方、コメントやメッセージで具体的な条件を聞いてくれた方、物件を紹介を紹介してくれた方、家族や友人、知り合いに声をかけてくれた方……色んなご縁がつながって、最高の場所を見つけることができました!!本当に本当にありがとうございました!! 以下に、場所が見つかるまでのエピソードを書きたいと思います。 🌼 「大野町って、ど

明日は「みんなの学校」に行くので、また来週お願いします!

連日ななえさんの「学校創るまで」シリーズが大好評でございます。 僕も聞いたことない話が満載で、もう最高ですよね。 スタッフの僕が「こんな先生の学校通いたい!」って思っちゃいました。 あっどうもスタッフのこうちゃんです。今日も気まぐれに書いていきます。 明日は「みんなの学校」行ってきます!これは先週の活動日の前日。「明日はみんなの学校に参加するのでまた来週お願いします!」参加してくれているMちゃんのご両親からこんな連絡が。 まだ参加してくれている子ども達は4人だけだし、こ

なぜ学校を創るの?④(最終回)

最終回です。第一部から第三部まで読んでくれた方々、本当にありがとうございます。 ピカピカの一年生。 初めての一年生の担任。11人の可愛いピカピカの一年生とのキラキラした毎日が始まった。教室の端っこに畳を四枚敷いて、テーブルを置いて、学級文庫を並べて「きせつのへや」(子どもたちと命名)を作ったり、ひらがなの文字を「今日は何の文字勉強する?」って考えるところから始めたり、宿題には必ず「じゆう」を入れて家で好きな勉強が選べるようにしたり…。なるべく子どもたちが自分の意思で色んなこ

続。イタチプロジェクト

はじめに言わせて(叫ばせて)ください。 めっっっちゃくちゃ素敵なチラシが できたぁぁぁーーー!!!!!💕💕 イタチプロジェクトが始動して、早2週間… がんばりました。。。 じゅんちゃんと優子さんが…!!! ……え?? 三人が作ったんじゃないの? そうなんです。 はじめは、三人でなんとかしてアイディアを絞って作ろうとしていたチラシ。でも私たちの中には、それが得意な人はいなかった。私たちは、自分の「好き」と「苦手」を大事にしていこうと日頃から話しています。 だから、

イタチプロジェクト、始動。

今日のお昼☀ ななえ 「最近さ、色んなところでここのねのことを応援してくれる方が増えてきて、『すごいですね!素敵な活動ですねー!』って言われて、すごく嬉しい✨けど……実際に私たちまだ何も活動してないよね!?と思っちゃう。子どもたちとも関わってないし…自分でもふと、まだ何もしてないなぁって思うときがあるんよね。」 ももちゃん 「それ!!私も思ってました!!なんか、なんとなく進んでる気がしてたけど…実際はどうなんでしょう?たまに不安になります。ここのねのことを知ってほしい