真っ白なスケジュール帳のままでいよう
困ったことに一週間くらい熱が引かない。
一時期は、高熱&喘息になり、夜間に病院に駆け込もうか迷ったが、なんとか微熱まで回復した。
一日に何度も熱を測る。
あ、平熱になった♩
と思ったら、すぐに何かをしようとする私。
もう、治ったんだと思い、昨日は張り切って散歩に出たり、お買い物でまとめ買いをしたり、息子たちリクエストのハンバーグを作ったりした。
すると、どうしたことでしょう。
また夜になると熱が上がり、今日一日はずっと微熱から逃れられない。
布団の中で丸まりながら
(早く治れ、早く治れ……)
と心の中で唱える私。
(このままずっと微熱を繰り返していたらどうしよう……)
不安と焦りだけが積もっていく。
そのとき、ふと、これは身体からの何かしらのメッセージなのではないかと思った。
ひとつは、単純に今まで身体と心を蔑ろにしてきたことへのお叱り。
『ええ加減にせーーーい💢』
こんな感じのちょっぴり怒り気味のメッセージが受け取れる。身体の声を無視しがちな私へのお叱り。
そして、二つ目は、
『生き方を変えなさい』
これまで、歴代の私のスケジュール帳は予定がパンパンに詰まっていた。大学の頃もそうだ。
バイトに遊びにサークルに勉強会、授業……
あらゆる予定がギッシリ。
それを見るとウキウキした。安心した。
(大丈夫。私の人生は充実してる)
そんな安心感を無意識のうちに得ていたんだと思う。
仕事をしだしてからも、子育てを始めてからもそれは変わらなかった。
常に予定があり、それを「こなす」日々。
それはもちろん充実感もあり、楽しいことだった。そのおかげで得た人脈や思い出もたくさんある。
そして、休職という、今。
私のスケジュールはまっさらになった。
人生初のまっさらなスケジュール帳に、私は多分少し、動揺している。
今までの癖で、予定を入れたくてウズウズする。
そして案の定、色々予定を入れようとした。
すぐに予定は埋まっていった。
しかし、身体が全くついてこない。
動くと熱が上がり、数日寝込む。
そして、泣く泣く予定をキャンセルする日々が続いている。
そうすると、不思議と今度は予定を入れることに少し抵抗が出てきた。
だって、キャンセルするかもしれないのに。
そのとき、元気でいれるかどうかわからないのに、約束なんて簡単にはできない。
そんな風に思うようになり、先の予定も今は断っている。
一見、ネガティブな感じにも思えるけど、心は意外と軽い。
元気だったら、行けたらいいな。
そのときは、行くっていうタイミングだったんだな♩
そんな風に前向きに思える自分に出会えたのだ。
予定を入れない代わりに、予定外のことを受け入れやすくなったことも感じる。
長い間会ってなかった友だちから久しぶりに連絡が来て、たくさんお話ができたり、
スーパーで今まで手が伸びなかった食材に、ちょっと手が伸びたりする。
それはきっと、余白があるからなのだろう。
スケジュールにも心にも余白があるということは、こんなにも世界が優しく見えるのか。
散歩をして、神社に行き、大きな木に出会ったこと
息子が家に帰ってきて、「おかえり」を言える幸せ
身体が教えてくれたのは、こういうことだったのかもしれない。
もっともっとゆっくり生きていいよ
何もなくても
何も持たなくても
あなたはあなたのまんまでいいんだよ
*****
まだまだ微熱は続くけど、まだ動く癖治ってないよーと教えてもらっているようで、なんだかありがとうを言いたくなってきた。
ゆっくりゆっくり進んでいくからね。
身体さんのこと、ちゃんと感じて生きていくからね。怒らないでね。
真っ白なスケジュール帳に
どんな未来が舞い降りてくるのか
真っ白なまま、待っていたい
今まで見たことのない
新しい世界に出会うために
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?