【企業分析】7172 JIA 2024/1Q

※本記事は、2024/7/1時点の情報を元に作成しております。


①事業概要

■四季報オンライン
https://shikiho.toyokeizai.net/stocks/7172
■概要
税金繰り延べ、JOL、JOLCO(航空機リース)商品主力。JOL、JOLCO以外でもコンテナや、不動産などの組成も行っているが、現時点ではJOL、JOLCOの売上大半。
JOL、JOLCOの商品特性上繰り延べした税金が返ってきたタイミングで、再度その利益をどうするかの問題発生するため、再購入の割合高いと想定。そのため、フロー売り上げが主体に見えるが、ストック的な要素もあるビジネス理解。また、本ビジネスは手数料ビジネスで成約、売却の大きなものとと契約期間中の運用手数料で継続して入るものがある。そのため、成約、売却のタイミングで売り上げ偏るところ、ビジネス上案件を組成していく必要あるため、借入金を中心とした資金繰りを拡大させていくことが必須(有価証券報告書上に記載あり確認する必要あり)。
競合他社であるFPGとの違いとしては、FPGは不動産の組成中心である。不動産の組成と、航空機の組成においては、後者の方が利益率が高い。そのため、同じだけの組成金額、販売する場合、航空機中心のJIAの方が利益が大きくなりやすい(案件組成にかかわる人数が少ないなどから)。

②企業分析

■ビッグチェンジ
・コロナ期に航空機需要急減により、事業縮小。現時点でこの市況は元に戻り、元々の成長性を回復している段階に入ったところ。
■株価パターン
・業績拡大(売上急増(店舗増など)、利益率改善(ミックス、値上げなど)、損益分岐点、営業レバレッジ(製造業など))
→過去最高益を計上した2018年度と同等の案件組成を実施中。
■業績折り込み、PER比較(直近1年PER、競合比較)
・競合であるFPGと比較し、2倍程度のPER。凡そ今期業績予想の2倍の業績が出ることと、以降FPGと同じ程度の成長で折り込んでいる。
・事業拡大に向けた資金調達についても、有価証券報告書上拡大しており懸念はなし。
■大株主
・CEOが大株主。OpenWorkを見る限り、かなり積極的な方。
■リスク
・特にJOLは案件が大きく(数十億)、これが安定的に案件成約または、Exitするものではない(Qで多少ぶれる)。
■市況環境(市場の成長性など)
・航空機市場はコロナでダメージを受けたが、世界の人口増に合わせて市場は一貫し拡大中。
■中期経営計画
https://www.jia-ltd.com/assets/img/ir/library/MidtermBusinessPlan_JP.pdf
→2026年に対2023年で10倍の当期純利益。
■外部参考(YouTubeなど)
https://www.youtube.com/watch?v=uWrpX_tdJCU
■為替影響
・円安恩恵銘柄。めちゃくちゃ恩恵あるわけではないため、そこまで気にしなくてよい。
■チャート分析
・1Q決算後ギャップアップ。その後、年初来高値更新中。
■会社予想保守的
・保守的ではない。どちらかというと、強気。

③目標株価

■中期シナリオ(上昇率、期間、カタリスト)
・シナリオ:最高益2018年度と同等の業績を今期以降の決算で計上する
・目標株価:2371円
1Q業績+最高益2018年度の2Q-4Q業績で業績予想→EPS136.29、直近1年平均PER→17.4倍
136.29×17.4=2371円
・期間:今期中
・カタリスト:各決算
■本源的価値(DCFベース)
・シナリオ:今期、来期で中期経営計画を前倒しで達成する
・目標株価:3534円
・成長率:今期→144%、来期→150%、以降3-10年目→15%
・WACC:10%
■エントリープラン
・1.5倍を取りに行くのであれば、1580円をラインにエントリー。


※本内容は、あくまでも1個人としての予想になります。投資にはリスクがあり、実際の投資においては自己責任でお願いします。自己責任で行った投資において損失が発生したとしても、こちらでは一切責任は取れませんので予めご了承ください。



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