【企業分析】2780 コメ兵HD 2024/4Q

※本記事は、2024/7/2時点の情報を元に作成しております。


①事業概要

■四季報オンライン
https://shikiho.toyokeizai.net/stocks/2780
■概要
リユース業大手。ブランド・ファッションに関するもの中心。新事業でタイヤ・ホイールも行っているが、売り上げ大半のブランド・ファッションに絞り分析。
一族経営企業で、70年以上の歴史のある会社。OpenWork見ると、人を大切にする経営方針で社内雰囲気良い。小売りのため労働集約型であるため、この点評価対象。
ブランド品を扱うため、高級品の相場(特に時計、カバン)、欧米、中国の富裕層動向に影響受ける点留意。

②企業分析

■株価パターン
・業績拡大(売上急増(店舗増など)、利益率改善(ミックス、値上げなど)、損益分岐点、営業レバレッジ(製造業など))
・グリッチ(先行投資費用)
→今期特に上期で投資及び、販管費増に加えて、法人間の時計、バッグ等のブランド品の相場低迷予想から減益予想(通期では増益)。また、これらを考慮してか競合他社、直近1年平均PERと比べてもPERが低い状況。業績拡大においては、利益率向上は市況によるところが大きく、内部要因でのものとしては売上拡大に寄るところが大きい。
■業績折り込み
・1Q、2Qで大きな売り上げ差は過去ない(若干2Qの方が多い)。
・月次開示情報見る限り、100億/月程度。会社予想では上期で約640億を見込むため、ほぼ会社予想通り。
https://komehyohds.com/ir/upload_file/tdnrelease/2780_20240620532839_P01_.pdf
・月次で売り上げ出ていることもあり、業績としては会社予想のものをそのまま折り込んでいる。
■PER比較(直近1年PER、競合比較)
・直近1年PER10.5倍、競合他社トレファク約17倍、と比較しても9.7倍でやや割安。市況悪い、投資・販管費増(今期+約60億)の分を折り込んでいるように見受けられる。
■業績先行KPI(資源価格、受注残、月次など)
・月次で売り上げ開示あり。
■大株主
・一族経営、現社長も一族出身者。
■リスク
・ブランド品の市況悪化すると減益リスクあり。特に中国富裕層の動向は懸念材料。
■市況環境(市場の成長性など)
・市場規模自体は1桁後半の成長性あり。
・OpenWork見ると、インバウント客の需要も見受けられるため、隠れたインバウンド銘柄になる可能性あり。
■中期経営計画
・CAGR20%の売り上げ成長を計画。
https://komehyohds.com/ir/upload_file/tdnrelease/2780_20240513593279_P01_.pdf

③目標株価

■本源的価値(DCFベース)
・シナリオ:中期経営計画をベースに2桁成長を中長期で続けるもの
・目標株価(長期):6660円
・成長率:~5年+20%、~10年+10%
・WACC:8%

④所感

監視銘柄
目の前は月次見る限り、市場の予想を超えてくることは難しそう。
投資フェーズが終わり、再度成長フェーズに入るのが見えた段階でエントリーするのが面白そう。


※本内容は、あくまでも1個人としての予想になります。投資にはリスクがあり、実際の投資においては自己責任でお願いします。自己責任で行った投資において損失が発生したとしても、こちらでは一切責任は取れませんので予めご了承ください。

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