【明るい部屋】カメラ・ルシダの立ち位置に――デュシャンの《遺作》になぞらえて
『明るい部屋』という題名、バルトの同名作品の表紙を連想させるキービジュアルの色味、最終章題名がフランス語であること。これらのことから、このコミュはロラン・バルトの著作『明るい部屋―写真についての覚書』を下敷き、あるいはオマージュ等をしているコミュであることが予想される。しかし、このコミュの中で写真は一切現れてこない。代わりに最終章で「La chambre libre」と呼ばれる、時空を超えて”在る”ように感じられる部屋が現れ、なんか良い雰囲気になってコミュは終わる。一体全体何