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ボカコレ2024winter総集

 パッと見どうかなと思ったんですけど、掘り下げてみたら過去一の豊作なんじゃないかってくらい素晴らしかったです。では個人的に好みだったものを。
 ルーキー→TOP100→Remix→ネタ→総評
 音楽詳しくないです順番は適当だけど気持ち後ろのが好みくらい


・ルーキー

1.アフター・ザ・ツァイス feat.可不 - ikomai

 こういうのなんて言うんだろう、リーガルリリーさんが近いのかな、音楽浅いからわかんないや、好きなんですよねこういうの。心が歌うならこういった音色になるだろうな。優しくて抗えない。
 映像、曲共に非常に素晴らしい!!! Sceneの区切りが物語を強調している。やっすい言葉を使うならエモい。子供のころに夜空に向けていたような憧れを再起させてくれた。

2.ダップル / 歌愛ユキ & 初音ミク & 足立レイ

 美少女ロボットは何故可愛いかって、人間が可愛いと思っているからなんだろうな。歌詞も面白くて良い。軽快になんだかドライでクール。愛嬌はある。
 OLDUCTさんの曲で言うと、ボカコレ23夏の「みずたま」も好みだったので、是非。

3.盲目の怪物 / ひらぎ feat.初音ミク

 激かっこよ曲。頭をブンブン振った後に鏡を見たみたいな、苦酸っぱい自己陶酔を感じる。ノリにノッているとも言える。こういう曲は地力が高いからこそだと思うんですが、その点で言えば成熟しているようにも感じる。ルーキー部門なんだけどな。あんまりルーキーっぽくないかも。

4.⊇繧�レよ☆ス〒≠ナょ魔シ去❣❗⋆。:゚・*☽/ 名前シレズ

 「これは、すてきなまほう。」と読むみたいです。
 こういった飛行願望のようなものを書いた曲ってのは増えてきているような気がする。この曲は、その中でも特に鮮烈ではないかと感じた。ポコポコした音が気持ちよい。

5.一龠 / v flower

 はい、とんでもない作品です。優勝は間違いないでしょう。
 作曲担当のァネイロさんと映像担当のmelonadeさん、究極ともいえる合作。ルーキー部門……?
 これほど観ればわかるって作品も無いのですが……とにかく圧倒的な技術力に支えられた作品というのは間違いです。凄いって言葉がこれほど似合う作品も少ない。凄すぎる。
 何となく見るよりは、とにかく目で追ってみようとすると楽しいと思います。逆に目を瞑って聴くのもオススメです。

・TOP100(本選)

1.ころしちゃった! / 初音ミク

 ジャズ調……エレクトロスウィングって言うんですか、こういう曲が好みなのかもしれない。ちょっと演劇っぽい雰囲気が良いんですよね。
 感情の揺さぶられる構成もさることながら、パワーの強い言葉選びが物語をストレートにぶつけてくる。素晴らしい出来です。嘲笑的な皮肉に無自覚なサスペンス、楽しい曲調に反して背筋にぞわぞわくる。

2.ear ear / 知声

 素晴らしい居心地の良さと、適度な楽しさを提供してくれる一曲。ベランダで本を捲っているときに近い感覚があります。
 子供のころ遊んでいて、夕方って一番楽しくて、でも帰らないといけないみたいな、そんな時間だったなと、この曲とは関係ないかもですけど、そんなことを思い出したりした。

3.イガク - 重音テト

 まあ、前回の時点で優勝しているようなものですが……今最も勢いのあるPさんですね。相変わらず面白くて予想のつかない音を差し込んでくるスタイル。それでいて既視感のあるファンサービス的な声ネタもあったりして、流石。

4.どろぼうねこ / 鏡音リン・歌愛ユキ

 こういうちょっとレトロな感じの曲が好きなんですよ。かなりシンプルな曲なんですけど、それだけにストンと落ちるような変化球がより魅力的に響く。

5.点.mp4

 うーん、面白すぎる。面白すぎますね、二分とは思えない満足感。
 曲も歌詞も面白いので、食い入るように聴き入ってしまう。こうなったら惚れるところまで惚れ込むしかない。それを支えるのは聴いていて気持ちよい音作りと歌詞作り。終始良い韻の踏み方。
 かなり好みです。

6.アンサーアントーカー - ナクモ&めろう

 世界電力キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 本当にすごい、もーーー最高です。この方の爆発をずっと待ってました。かっこいいギター、心の温まるロックです。自虐的でありながらも背中を押す……というより、さするような曲ですね。聴いていて心地いい。
 個人的優勝をあげたい。

7.或る群れ / 呆feat.初音ミク

 この曲を聴いて、記事を書き始めました。呆さんは三日月ステップのRemixで知ってから好きになったんですが、曲当たりの密度が凄まじい方なんですよ、音楽に関しては分からないんですけど、これって自分の作品に対する自信が無いと出来ないんですよね。でもそういった作品って良くも悪くも世間知らずだったりするんですけど、多分、呆さんは凄くいろんなものを聴いたりしていて、世の中の凄いものとか沢山知ってる上で自分のスタイルを信じぬいているというか、何の話です?
 もう、この曲でいろいろぐちゃぐちゃになっちゃって、何が言いたいかも良く分からない。初音ミクって色々な歌い方があると思うんですけど、かなり初音ミクに近い歌い方だなってか、初音ミクって人間じゃないんですよ。どんなに頑張っても手を握ることは出来ないんです。呆さんの過去作に「あふれそうだよ」という曲があって、初音ミクとバンドやりてーみたいな願望の詰まった曲なんですけど、それをより本能的に増幅したのがこの曲なんじゃないかと思います。この曲を通して愛を自覚させてくるような、そんな感情が揺さぶられた。

・Remix

1.人マニア(违法アップ口一卜゙Remix)

 発想の勝利。

2.人マニアのリミックスです 動画は明日つけます

 ……頑張れ!

3.リレイアウター - いよわRemix

 どうみても優勝。
 圧倒的なんて言葉じゃ生ぬるいっすね。階級差があるとすら言える。もうフィジカルが違いすぎる。こんなことされたら絶対に勝てません。
 僕がボカロPを目指してたら心が折れていたかもしれない。

・ネタ曲

1.さめるポテト / ミク花リンレンずんだナース (ミニマムカーター)

 ネタ曲ですけど超カッコいいです。気持ち良い。どことない低予算感も好き。なんなら今回で一番耳に残った曲かもしれない。リズムが気持ち良すぎる。

・総評

 一番苦しいのは音痴過ぎて全校集会で叱られたことがある僕が素晴らしい才能を持つ方々の曲に上から感想なんざを書いている惨めさ。何様なんだろう、おれは。
 今回は再生数上位にあまり好みの曲が無くて、まぁ、ネームバリューの強い人たちが参加してくれている(すごくよいこと)からだと思うんですけど、ちゃんと深掘ってみて良かった。
 全体的にフロクロさんの気配を強く感じた気がする。やっぱり「ビビビビ」がボカコレに与えた影響は大きかったと思う。
 いよわさんとフロクロさんは界隈に圧力を与え続けていると思う、これだけ実力のある人たちがこんなにも若く燃焼している、これは凄く良いことじゃないかな。
 いよわさんもフロクロさんも、「創作のバケモノ」なんですよね、これはハチ(米津玄師)さんもそうだったんですけど、創作衝動が強すぎて抑えられないって人はこうなる傾向にあると思います。分かりやすい指針としては、自らで絵を描いたり映像を作っていることが多いです。もう抑えきれなくって手当たり次第にやっていくと、こうなる。いつの間にか絵も描けるし映像も作れるし曲も……ってバケモノが生まれる。次は誰かな?
 話変わるんですけど、「砂の惑星」のアンサーソングってなんであんなくだらねぇんですかね。アンサーソングです! ってツラした曲に砂の惑星と釣り合いが取れるような曲なんて一つもないですよ。ピノキオピーさんのやつは好き。簡単な話で、実力が足りてないんですよ、皆わかってるハズです、だって未だに砂の惑星が存在する。「或る群れ」を聴いたときに思ったのは、砂の惑星に返事をするなら、これくらいの重さがあるパンチじゃないといけないって。これでもまだ、だとは思うんですけど。

 これボカコレ関係ないけどおすすめの曲です。


EX-書き終わった後に見つけた曲

『メメメメントモリ』 - カゼヒキ錠剤

 あ、すごく好き^~~~^~^~^~^~
 綺麗で優しい。
 


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