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語彙が回復したので、すずめの戸締まりの話をします

ネタバレしますよ


ネタバレしますよ


ネタバレしますよ


ネタバレしますよ


ネタバレしますよ―――――――――――――――ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーうわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!





写真は映画の前に食べた石焼ビビンバ。






 新海誠は来年で五十歳なのに椅子を持つ女子高生に興奮するドスケベ。

 発想がヤバい、女子高生に椅子を持たせたらエロいっていう。高校生の頃から思っていたに違いない、掃除の時間や、移動の際に椅子を持ち運ぶクラスメイトにエロスを感じていたんだろう。なぁそうだろ?

 いやぁ、にしても怪物だ、新海誠、すげー……圧倒されてしまった。圧倒的演出、圧倒的構成。キャラ濃度。

 すずめの戸締まりはキャラに対する不快感を極限まで抜いているように感じた。
 不快感を覚えるとしたら叔母さんなんですけど、そこも上手くいなしました。本音を言ったらどうしてもヘイトが向くキャラクターに、操られていたからという逃げ道を速攻で用意する仕事の速さ、鬼のヘイト管理。
 猫も最初は邪悪に見えるけれど、猫だから猫だった……やっぱ猫……

 特に主人公のすずめ、前半90分はすずめが可愛いなと思ってたら終わった。あれはとんでもないキャラクターだ。新海誠的なイマジナリー女子高生の可愛い部分を全部注いだのがすずめだと思う。可愛すぎる。あんなに可愛いキャラクターそうそういないぞ、ヤバいです。その上にハチャメチャにエロい、エロ過ぎる、なんだこのキャラクター!!! このドスケベ監督!!!!! 未成年に性欲向けたら犯罪なのわかってるんですかね……具体的にこのシーンがどうこう言いたい気持ちはありますけれど、それを言うとちょっとキモいのであんまり言いたくないです。強いていうなら足の血を洗い流す所とかヤバかったかな。
 これふざけて言ってるんじゃなくて、本当にそう思うんですよ。すずめからは欠点とか、苛立ちを覚えてしまうような行動が一切排除されていた。端的に言えば”強い”。フィジカル最強、メンタル鋼鉄。握力とスタミナがヤバい……これは物語の構成的には面白いです。本当はこうしたいのに出来ない僕は弱い……! というじれったさ、抑圧からの解放が物語のカタルシスになることが多いと思うんですけど、すずめは劇中100%常時ワン・フォー・オール完全解放。なんだこの気持ちの良いキャラクター。椅子を要石にした後の行動力が強すぎる、最強か? いや宮崎から東京まで来てる時点でヤバいんだけど……僕なら観覧車が動いた時点で諦めてました。
 あと、やっぱ明確に「好きな人」って言えたのが良いですね。何だかんだ過去作まで若干プラトニックな味がしたんですけど、今回は明確に恋心を意識したのが良い。それでいて! アプローチをする側なんですよ、すずめは! 恋愛的にも上位に立っている、最強か? 椅子だからアプローチをノーガードで全受けするしかない草太さんウケる。てか草太さんヒロインじゃん……
 再三だけど、すずめの戸締まりをここまで楽しめたのは、すずめの可愛さが大きかったと思う。応援したくなるでしょ、誰でも。エロ排除したって嘘だよ、気が付いてないだけ。終始エロエロでした新海誠。僕が天気の子を見たあとの最初の感想は「エロかったな……これ全年齢か?」だったんだけど、すずめも概ね同じ感想を抱きました。別に服を脱いだらエロいわけじゃないんですよね、エロって奥が深いし、作品作りにおいて凄く重要。

 あとはこれずっと喋りたくて仕方なかったんだけど芹澤とかいうキャラ面白すぎた。あれはーーーー嫌いな人いないよね……だってエロいし……やっぱ神木隆之介って天才だよね。東京まであんだけ苦労したのに福島までの道程が芹澤で全部解決するのも面白すぎる。(もちろん地震止めてた草太さん偉すぎなんだけど)

 取り敢えずキャラに対する感情を吐き出してちょっと落ち着いた、構成と演出の話がしたい。
 構成は、流石というか、僕なんかでは捉え切れない位に完璧だったと思います。
 戸締まりのシーンとか、個人的に好きなのは。

 最初は普通の扉
 (扉ってこんな感じか)
 (ルール説明的なターン)
 ↓
 学校のスライドドア
 (こういうのもあるのか)
 (”扉”であれば形を問わない例)
 ↓
 観覧車のドア
 (そんなところにも湧くの!?)

 (でも、これイケたなら全部イケんじゃね!?)

 と、視聴者に思わせてからの、東京のトンネルから極太ミミズ。
 しかもダメ押しで中から電車が出てくる演出、これは見ている人が皆(あっこれ無理だ)と思ったはず。絶望感を出すのが上手すぎる……

 そして何と言っても、幼期すずめが常世で見た人物のミスリード。草太が上着を羽織らせた瞬間に「あーーーっ!」ってなった。お母さんかと思ってみていたけれど、そっちの思い出は椅子に詰まってました。
 敢えて時間軸を曖昧にすることによって、考えを巡らせない構成が凄い。常世は全ての時間が同時にある。というのは、最終的には幼すずめと現すずめを邂逅させる為の設定でもありながら、ギリギリまで存在を隠していた東日本大震災と戦わせる為でもあり(地震と聞いたら誰もが思い浮かべる事件でありながら、日記帳に3月11日が出るまで意識の外にあるという恐ろしい構成力)、設定が故に母親の登場可能性というクソデカデコイに視聴者は釣られるしかないという……
 スキップするみたいに、事象をタタンタタンと二つ起こして前者を忘れさせて、映画に熱中してたら最後に怒涛の答え合わせの畳み掛け。素晴らしいとしか言いようがない。

 演出は、やっぱ映画館で見るべきですよね。音が凄い!!!!!!!!!
 劇場にいながら、「あれ、揺れてね?」と感じさせる、この臨場感。繰り返すことによって、映画の演出であることすら忘れてしまった。これはまるで、地震に慣れきってしまった日本人のようではないですか!!! あまりにも凄まじい、この演出は神憑り的な構成力があって初めて成り立つんですけど、やってのけました、凄すぎる。

 まぁいろいろありますけど、水の表現が凄かったのは新海誠ならいつもの事でしたね……水好きすぎるでしょ。新海誠は女の子を水で濡らして興奮する変態。

 関係ないけど、今回の元ネタになった神話とか伝承を偶然知っていたのでちょっとニヤニヤしながら見ていました、楽し~~~~

 シーンとして好きだったのは、椅子の中の世界にいる草太が海岸で扉の前に座っているシーン、周りに列を作っている骨が否が応でも結末を暗示させてくる。こういうじっとりとした不安感を書くのも上手い……

 まだ喋りたくてたまらないけど文章にするとダレるのでそろそろ終わります。多分もっかい見に行くかな……
 
 映画館から帰ってきたら鍵開いてたってオチにしようかと思ったけど、普通にめちゃくちゃ嘘だからやめた。エアコンの暖房はつけっぱなしだった、灼熱。


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