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人はいつだって心に太陽を宿す存在

「ワンダー 君は太陽」

こんこんこんにちは。
映画紹介2作目は、ワンダー 君は太陽。
これまた有名な作品で知っている人も多いかと思います。
実はこれ、私一度挫折しております。
僕は映画の途中で飽きてしまい、鑑賞を放棄してしまう癖(?)がありまして、この作品のそのひとつでした。

再び観ようとしたきっかけが、大好きな映画「ミッドナイト・イン・パリ」そして「ノッティングヒルの恋人」の主演同士が夫婦で共演しているということでした。

ここで作品情報について。
2017年のアメリカ映画。主演はジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソン。逞しい女性を演じたジュリア・ロバーツ、そしてやや弱腰だけど家族愛に溢れている夫を演じたオーウェン・ウィルソン。実に美しかったです。

あらすじは、例によってプライムビデオから引用。

「僕は普通の10歳の子じゃない」--オギーは遺伝子の疾患で、人とは異なる顔で生まれてきた。27回の顔の手術のせいで自宅学習を続けてきたオギーだが、両親は息子を外の世界へ送り出そうと決意する。だが、5年生で入学した学校で、オギーはいじめや裏切りなど初めての困難と出会う。幾度もくじけそうになりながら、家族の愛を勇気に変えて立ち向かうオギーの姿に、周囲の人々が変わり始める。そして忘れられない1年を締めくくる修了式の日に、最大の出来事が待ち受けていた──。

僕は、ハンディキャップを抱えた人が何かを乗り越えていく物語系はそこまで好きではない。あまり心を揺さぶられない。フィクションであればあるほど冷めてしまう。

そのような思いもあり一度は挫折していたのだが、、、。

しかし、見進めるにつれていい意味で裏切ってくる。

人とは見た目がだいぶ異なるオギーであるが、なんともユーモラスで人としてとても惹きつけられるものがある。

途中幾度なく、見た目によって嫌がらせを浴びることになる。そしてとても傷つく。そのたびにオギーは家族愛に助けられる。
オギーの存在が家族に愛をもたらし、さらにその愛を深く強く結びつける。

”君は太陽”

太陽のように周りを明るく照らすオギー。そしてその周りの家族はオギーを中心とした太陽系の一部のようである。


少し考えなければならない。
僕たちは皆それぞれちょっとずつ異なる。
その中で人はお互いを認め、共感しあい、支え合っていく。
そうしなければ生きていけないからだ。

しかし、自分と大きく異なる存在を目の当たりにしたとき、急に怯えてしまう。
目の前に突如現れた異質な存在を受け入れることができなくなる。
なんとも臆病な生き物であるのだろうか。

この作品では、そんな人間の脆さを痛感するその一方で、人間は愛し愛されることによって生きる喜びを見出す生き物であるということも深く味わうことができる。


この映画のハイライトは、いじめっ子に対し停学処分を言い渡した校長先生のあるセリフであると感じている。
最後にこのセリフとともにこの話を締めようと思う。

オギーは見た目を変えられません。
我々の見る目を変えなくては。

ありがとうございました。

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