控えめに言って最高の思い出in葛尾村
先日福島県葛尾村にて、私の仕事の取引先の方である木幡さんが講師を務める一泊二日のDIYイベントに参加してきた。
何気なく参加したイベントが、私の想像を超えた充実した２日間になるなんて思ってもいなかった。
きっかけはひょんとしたことから
木幡さんは一級建築士の資格を持つ設計事務所の代表で、以前福島県南相馬市にて開催された、現在使われていない建物を再生させて価値提供を図る事を目的とするイベントで偶然にも知り合った。
仕事に責任を持ち、とても誠実な方で私がとても尊敬する素敵な兄貴だ。
ふとSNSを覗くと、木幡さんが葛尾村でのイベントをシェアしていて、木幡さんもいるしDIYなら自分も出来るから行ってみようと思ったのが今回参加したきっかけだ。
運命の巡り合わせ？
集合場所は葛尾村の主要エリアにあるZICCA（ジッカ）というゲストハウス。
元々は建具屋さんだったところを以前、木幡さんがリノベーションしたという。
ZICCA（ジッカ）につくと顔合わせの際に見たことある人がいた。
なんと、以前南相馬にたまたま観光に来ていた早稲田大学の学生のポッポ君だ。
まさかこのイベントで一緒になるとは思っていなかったから正直驚いた。
他の参加者として、同じ南相馬市から来ているとても興味深い人もいた。
類い稀で独特な世界観を持つサウナ「発達」を運営している川口君だ。
いろいろ話してみたかった方の一人で会えて交流できることが大変嬉しく思う。
早速これからのイベントに対する意気込みが高まる。
地域を盛り上げるには
地元出身の主催者である下枝さんがイベントの主旨を説明した。
葛尾村の人口は1500人程度。その大半が高齢の方がほとんどだそう。
過疎化している地域を活性化させる為には訪れる人も村の人も集まれる場所づくりが必要となり、そこでBBQをするための椅子作りを今回はDIYでしようという内容だった。
下枝さんは現在、東北工芸大学大学院のコミュニティデザイン論の講師を務めている。
村づくりの論理を説明してくれ、村を盛り上げるためのマーケティング理論を話したのが印象に残っている。
理論で言うと、今回私たちはアーリーアダプターという枠組みに該当するらしい。
言われてみたらそうなのかもと、ハッとさせられた。
体験型イベントで深められる絆がある
ZICCA（ジッカ）を後にし、これから使用される民家を見学。
その後DIY会場となる葛尾中学校へ移動した。
この中学校はとても綺麗で現在も使われているのだとてっきり思っていた。
が現在は休校中らしく、故に会場として使わせてもらっているのだそう。
会場に着くと顔見知りのある方がいた。
一級品の凄腕を持つ木工技師の宍戸建具店の宍戸さんだ。
まさかここで会えると思っていなかったので驚いた。
木幡さんが講師となり、宍戸さん指導のもと椅子の作り方を教えてもらい、各自チームに分かれ取り組んでいく。
1日目は土台まで。２日目は腰掛け台からペンキ塗りとようやく椅子が完成した。
２日間の椅子作りを通し、椅子作りという１つの目標に向かい学びながらチームで活動していくことで会話が弾み、自然と絆が深まることを実感。
初対面のチームだけど居心地がとても良く感じた。
人の数だけ輪が広がる
１日目の夜にZICCAでバーベキューをやり、一人ずつ自己紹介をしていく。
最近私が目指そうとしているインテリアコーディネーターの方やZICCAの家守をしているアーティストの方、大学生、今回のプロジェクトを運営する団体のグロービズの社会人チームなどなど一人一人面白いバックグラウンドを持つ方が数多くいた。
参加者の方々に聞いてみると、単にDIYに興味があるだけでなく、福島の自然が好きだから。地域創生コミュニティづくりに興味があるなど参加理由が各々違った。
BBQを終えた後、私と木幡さん、川口君で宿に戻り利用時間終了間際だったので貸切状態のまま１時間ほど話しながら入浴。
その後木幡さんの部屋へ行き３時間ほど雑談したのが色濃かった。
会いたい人に会えることができた場に
今回のDIYイベントを通して、とても有意義な時間を過ごせた。
自らが行動を起こした結果、多くの方に出会えた。
絆を深めるのに年齢も性別も学歴も関係ない。
自分が居心地のいい場所と感じる事ができるのであればそれでいい。
葛尾村のお婆様達と話し、美味しい料理もご馳走になった。人の優しさを感じた。
ポッポ君が言ってた言葉に深く共感した。
「人の価値はお金じゃ測れない。」
資本主義の世の中に生活してると、ふと忘れ去られていたと思った。
この章をまとめるが、控えめに言って最高の言葉しか思い浮かばない。
そう思えた２日間だった。
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