【新・東カレデート】結婚相談所(naco-do)編:92人目/シェフ【4】/初めて彼の家に遊びに行った時、目についたこと。

突然のお誘いをお断りしたその後。

今度は間髪入れずに私から誘い直してみた。

準備もしたいので夕方に来て下さいと言われ、お気に入りのワインを手土産にシェフさんとの待ち合わせ家に向かった。

都心で3駅利用できる立地で、改めて見てもおしゃれなデザイナーズマンション。結構ホッとしたのを覚えている。
人によって事情は様々なのはわかるんだけど、住むエリアとか住まいってその人のアイデンティティのひとつだと思うんだよね。
(40代後半で古びたワンルームとかに住んでたら、なんかかなりゲンナリする…)

「どうぞ」と玄関を開けた先には大きなサーフボードが飾られていて、景色を見渡せる大きな窓が印象的な部屋だった。

すでに部屋には音楽が流れていて、テーブルには花が飾られ、食事用にカトラリーも綺麗に準備されていた。

シェフ「仕上げるから、もうちょっと待っててね。その間にこれ食べて!」

そう言ってテーブルに置いてくれたのはチーズやサーモンで彩られた手作りのピンチョスだった。

しばらくしてエプロン姿でキッチンに立っていたシェフさんが振り返り

シェフ「この前のイタリアンで食べて美味しかったから再現してみたよ!食べよう。」と、いい香りのアクアパッツァを出してくれた。

私は家に着いた瞬間から、あらゆるところにシェフさんの“歓迎”のオーラが漂っていることにただただ感動した。

わざわざ部屋に音楽をかけた状態で私を迎えに来てくれたこと。
わざわざ花を買って飾ったこと。
そのために花瓶まで買ったこと。
普段は家でワインを飲まないシェフさんが、この日のためにグラスをきちんと用意したこと。
家に遊びに来ると言っただけなのに手作りで食事まで用意してくれたこと。

ふっつーーーの男だったら

音楽⇒かけないorテレビ
花⇒飾ろうという発想もない
花瓶⇒もちろんない
ワイングラス⇒コップで代用
家に遊びに来る⇒ひとまずアマゾンプライムで映画でも見る?

・・・て感じの流れでしょう。

細かい事を挙げたらキリがないんだけど、昨日の今日の急なタイミングの中、“わざわざ”してくれたことの多さよ!十分すぎるくらいのおもてなしだったと思う。

私は

自分の持て余していた愛情を思う存分注いでいい場所を見つけた

と、直感的に感じた。

この感動を表現するならば、ひとつひとつの出来事、目につくもの触れるものに心を込めてくれたと感じたんだよね。

結婚生活ってお互いが思いやりを持ちよらないと続かないから、こんな風にいろんな場所に思いを散りばめてくれるシェフさんの感性に、ものすごい安心を感じた。

そして、食事をしながら楽しい時間が過ぎていった。

お土産で持ってきたワインはあっという間になくなり、シェフさんの家にあったワインを開け、その間にもシェフさんはせっせとおつまみを作っている。
私は目についた日本酒を開け、さらには「足りない」とさらにワインを所望し、この日日本酒を含めて4本を飲み干した。

当然、ベロベロの大酔っ払いで家に帰(る気がなくなり)、

ここは普通の男だったらドン引きするところ。

・・・なんだけど、シェフさんは

「歯ブラシセットを買いに行く」「おつまみ食べる」という酔っぱらいの戯言にいいよいいよと付き合い、ついにこの日の夜は

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